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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

秋の八ヶ岳山麓~紅葉の白駒池~高見石

2010年11月23日 | 山&ハイキング
今年の秋の家族旅行は、毎年夏に連泊している清里の馴染みの貸し別荘「野わけ」に2泊して、清里周辺と、紅葉が見ごろの北八ヶ岳の白駒池、そして白駒池を俯瞰し、パノラマを楽しめる高見石を訪れた。

2010年10月10日(日)

初日の9日(土)は生憎の雨だったが、翌10日は晴天に恵まれた。部屋から甲斐駒や北岳がくっきりと見渡せた。この日の午前中は「野わけ」の敷地内でのんびり過ごした。

「野わけ」にやってきた新米のヤギ君の名前は「ヤギオ」。
本当は近くの小須田牧場から借りいるヤギで、そろそろ小須田牧場に帰ってしまうという。とても大人しいヤギで、動物好きのおねえちゃんはもちろん、動物にビクつく弟もせっせとヤギオに葉っぱを食べさせていた。

コテージ裏手の林にはこんな山栗がたくさん落ちていて秋が深まってくるのを感じる。弟はイガに入った栗が珍しいようで、栗拾いに精を出していた。

このあたりに紅葉が下りてくるのももうすぐだ。



お昼近く、おにぎりを作ってお出かけ。最初に、昨日来るとき国道141号沿いで見かけたコスモス畑に行ってみた。農道を入ったところに車を置かせてもらって、どこかの農家の敷地内の一面のコスモス畑を見物した。八ヶ岳を背景に咲き競うコスモスは一見の価値あり。



次に訪れたのは、国道を少し戻ったところの丘の上にある南八ヶ岳花の森公園。丘の斜面を「こいのぼり号」という小さなハコ(「リフトカー」というらしい)が軌道を行き来してお客を運んでいる。
下にある農産物直売センターにはよく来ていて、その度に息子はこの「こいのぼり号」に多大な関心を寄せていたが、今回これに初めて乗ることにした。歩いて登っても大したことなさそうだが、たまには子供サービスだ。

地元の農協のおじさんみたいな人がこいのぼり号を操縦しながら、ちょっとしたガイドもしてくれる。北岳を見てなんかジョークを言ってお客さんを笑わせていた。ちょっとしたアトラクション気分を味わえた。

丘の上には食べ物コーナー、アートフラワーのお店、お土産屋などが数軒あり、観光農園やお花畑、芝生広場なんかがあるちょっとしたレジャースポット。



お花畑はサルビアやダリアが花盛りだった。



ここの広場で作ってきたおにぎりを食べた。

お花畑を散歩していたら、その先は畑が広がっていて、農作業をしている人がいた。なんとものどかな光景… 下の農産物直売センターで採れたてのおいしそうなキノコセットを買った。今夜はキノコ汁だ!

このあとは、「野わけ」に来れば必ず訪れるお決まりのコース。

甲斐大泉の近くの吐竜の滝…



そして、清里の清泉寮。空気が澄んでいて、八ヶ岳や瑞牆山など周りの山がきれいに見える。遠くには富士山もくっきり見えた。駐車場の周囲にはコスモスが咲いていて、富士山を入れるといい構図ができあがる…



雄大な景色のなか、ソフトクリームを食べ、フリスビーや凧揚げをして暗くなるまで遊んだ。


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夜は「野わけ」でもらった野菜をたっぷり入れたカレーと、お昼に買ったキノコでキノコ汁。ちょっと寒いけれどご飯はやっぱりテラスで食べるのがいい。
寝る前にテラスから空を見上げたら、満天の星空が広がっていた。天の川もよく見える。こんなすごい星空を見るのは久しぶり。粘って流れ星を3つ見た!

2010年10月11日(月)

朝からいい天気。朝食は「野わけ」のおばちゃんが石釜で焼いたフォカッチャに、手作りのパンプキンペースト。「野わけ」では自炊がベースだが、こうしたおいしい差し入れがあるのが嬉しい。

ジュースや野菜など、自家製のおみやげをたくさん持たせてくれ、おじちゃん、おばちゃんに見送られて「野わけ」を出発した。車を一路北へ走らせ、北八ヶ岳の白駒池へ向かう。松原湖のところで国道から麦草峠方面へ入っていく。雄大な八ヶ岳連峰が望め、その中心に控える硫黄岳火口付近の亀裂が青空に突き刺さるようだ。



標高が高くなるにつれて、木々の葉っぱが少しずつ色づいてきた。白駒池のあたりがちょうど紅葉の見頃を迎えているはず。渋滞を覚悟していたが、スイスイと白駒池へ近づいていった。

白駒池の駐車場ももうすぐと思われる頃、駐車場から続いていると思われる車の大行列につかまった。全く動かない。これはダメだ… 少し引き返して、路肩が広くなっているところに車を停めて歩くことにした。

車道を少し歩いたところで白駒池へ通じている「信濃路自然歩道」に入れた。ここは原生林の中の遊歩道だ。地面には北八ヶ岳特有の苔が密集して生え、それが森の静けさを一層増していた。20分も歩くと白駒池の畔に出た。

キャンプ地を過ぎ、青苔荘のあたりの紅葉が、とりわけ目の醒めるように鮮やか。カラフルな赤や黄色が池に映ってきれいだった。



池の畔にはカメラマンがたくさん集まり、人を入れないで写真を撮るのに一苦労したが、これだけきれいな紅葉ならみんな写真を撮りたくなるわけだ。


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紅葉を楽しみながら池のほとりを散歩… 池を半周ほどしたあたりから、今度は白駒池を俯瞰できる展望台、高見石への山道へ入った。

雨が降ったのは一昨日だけれど、道があちこちかなりぬかるんでいる。白駒池から高見石へのルートは男坂と女坂の2つあるが、登ったのは急な男坂の方。

登り始めてしばらくすると、息子が「カレタ。。。」と言い始めた。最近山登りするとよくこの「カレタ(枯れた)」を連発する。おれが同じ歳のころは遊園地なんかより山登りが大好きで、親にせがんで山に連れて行ってもらったものだ。

そんな少年になってもらいたくて小さい頃からしょっちゅう山に連れてきた。この高見石も、息子がまだ赤ちゃんのころ、背負子に乗せて担ぎ上げたところだ。乳児の頃から山の空気に親しんでいるが、自分と同じような山好きにはなりそうにない。娘も然り。

約1時間で高見石小屋に到着。そこからはでかい岩が重なったいわゆる高見石が積み上がっている。すごい数の団体がちょうど上から下りてくるところだった。助かった。

それでも高見石の岩場は人がたくさん。岩をひとつづ慎重に登り、ピークに到着した。眺望は抜群だ。眼下には色づいた森の中に白駒池が鏡のように青空を映している。


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左を見れば、北八ヶ岳の峰々の向こうに蓼科山が鎮座している。振り返れば、縞模様の入った縞枯山が迫っていた。


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ここでお湯を沸かし、味噌汁を入れて、作ってきたおにぎりを食べた。実は岩の入り口に「高見石では飲食禁止」という看板が出ていたが、ここで絶景を楽しみながらおにぎりを食べるのを楽しみに登ってきたわけだから、ここで喰うしかないのだ。もちろんゴミはいつものことながら、ビニールの切れ端一つまで持ち帰る。


食事の後はコーヒーを沸かしておやつタイム。空に浮かぶ雲が時々太陽光線を遮り、景色の色が変わるのを楽しむ。

「カレタ」と言っていた息子もすっかり元気になって、あちこち岩を渡り歩いている。そのうち子供たちを連れて八ヶ岳の主峰・赤岳ぐらい行ってみたいものだ。

帰りは小屋のうしろから女坂を下った。行きにぬかるんだ男坂を登りながら、下りはもっとたいへんそう、と思ったが、女坂の下りは比較的ラクだった。

もう一度池のほとりに出た。高見石に登る前はあんなに賑わっていた池も、夕暮れ時を迎えるころはとても静かだった。せっかくだから、お茶を注いでポッキーをかじる。

池から路駐した車までは、もう暗くなってきたので、車道を歩くことにした。後半は真っ暗の中、ヘッドライトを点けながら約20分で車まで戻れた。

東京へ帰る高速、佐久インターから長野道~関越道なら、中央道よりはマシかと思っていたが、どうしてどうして、中央道に負けず劣らずの渋滞。。。 休日1000円のとばっちりをまたも受けてしまった。結局家に帰り着いたのは夜中の0時をまわったころ。疲れ切ってしまい、口もきかずに寝た。本当に休日1000円なんて、国は余計なサービスを始めたものだ!

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