facciamo la musica! & Studium in Deutschland

足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

疲れすぎたミロ展 ソファも椅子もなかった美術館

2022年04月15日 | pocknの気まぐれダイアリー
2022年4月14日(木)時々

Bunkamuraのザ・ミュージアムで2月から開催されていて、ずっと行きたいと思っていたミロ展の会期が今週末に迫っていたため、混雑しそうな最後の週末を避けて行ってきた。


会場は平日ながらなかなかの盛況。絵画の点数は少なめだったが、タペストリーや陶芸、彫刻など様々な作品が集められ、全ての作品に分かりやすく詳しいキャプションが付けられ、充実した内容だった。ただ、キャプションが多すぎると読むのが大変だし、作品そのものとじっくり向き合うには自分的には情報量はもう少し少ないほうがいい。あると「読まなきゃ」と思ってしまうのです・・・

でもキャプションのおかげで、ミロが生涯に渡っていかに日本との深いつながりがあったかがわかった。作品を鑑賞して、キュビズムの影響を受ける以前の作品も素晴らしいこと、黒の美しさや、一見イラスト的に見える線に、濃淡の変化やダイナミックな勢いがあることなど、多くの発見があった。やっぱりホンモノはいい。

ここからは苦言。いつもながら、美術展は全部鑑賞するのに3時間はかかるのだが、途中に座れるところが一か所もなく、ずっと立ちっぱなしで鑑賞しなければならないのは辛すぎで疲れすぎた。この美術館は再入場ができないので、一旦外に出て休憩することもできず、疲れ切って最後は気分が悪くなってしまった。全部見終わってから、ロッカーの前に椅子があることに気づいたが時すでに遅し。腰も痛くなっていた。

開場ではスタッフ用の椅子に具合悪そうに座っている人を見かけた。展示ケースの枠に手を突いている人がいて、スタッフがすかさず注意していたけど、疲れたせいで手をどこかに置きたかったのでは?美術館では、ゆっくり時間をかけて鑑賞したい人のために休憩できるソファなどが置かれているのが常だ。せめて椅子ぐらい置いてもらえないだろうか?

美術館に意見を出そうとホームページを探していたら、意見を送れるページは見つからなかった代わりに、美術館を紹介する写真を見つけた。その写真では、展示室内に座り心地の良さそうなソファが置かれているではないか。

もしかして、感染対策として来館者が長居しないようにソファを撤去したのだろうか??予約制で入場制限しているわけだし、大声でおしゃべりする人なんていない美術館で、そんな感染対策は過剰では?立ちっぱなしで気分が悪くなって倒れてしまう人もいるかも知れない。それこそ来館者の安全への配慮からも座る場所は必要だ。

「感染拡大防止のため」を錦の御旗のように振りかざし、利用者に我慢や不自由を強いることがいつまでも横行しているのは問題だと常々思っている。美術館は心のオアシスであり、ゆっくり快適にアートを鑑賞できる環境を提供することを一番に考えてもらいたい。ザ・ミュージアムのように立派な美術館、しかも他の美術館よりも割高な料金設定をしているのだから、快適性についても是非とも配慮してもらいたい。


♪ブログ管理人の作曲のYouTubeチャンネル♪
最新アップロード:「マーチくん、ラストラン ~33年乗った日産マーチとのお別れシーン~」

拡散希望記事!やめよう!エスカレーターの片側空け

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第37回こどもたちへ ~28人... | トップ | 原子力おことわりバッグ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

pocknの気まぐれダイアリー」カテゴリの最新記事