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ドイツ装甲列車と捕獲戦闘車輌

2013年02月18日 | ミリタリー
 


 2013年1月、株式会社ガリレオ出版よりグランドパワー2013年2月号別冊としてドイツ装甲列車と捕獲戦闘車輌が発行された。ドイツやロシアの装甲列車については鉄道ファンはもとよりAFV、ミリタリーファンにも近年までその詳細を知る人は少なかったと思われる。しかし、近年数社の海外プラモデルメーカーが、どちらかといえばマイナーな装甲列車車両の模型を数種類に亘り販売したことにより、それなりに先述ファンや模型マニアに対して装甲列車なるモノ達の知名度は向上したのではないだろうか?
そうは言ってもまだまだ不明瞭な点が多い装甲列車はその資料にも乏しく、あったとしても(ドイツの列車なので)ドイツ語表記だったりする場合が多いようだ。事実、ワタクシの手元にある数冊の資料はそのほとんどがドイツ語表記の書籍である。

・・・・と前置きの長くなった装甲列車についてだが、珍しく日本の出版社による日本語表記の装甲列車についてまとめた雑誌の発売となった。それなりの金額とやや長い日数を要して手に入れた海外(ドイツ)の洋書は大変貴重な写真が多数掲載されているものの、その説明についてはドイツ語の理解できない身の上としてはやや残念なモノである。しかし、それら洋書と同等の貴重な写真が多数掲載され説明は日本語なのでこれを参考として洋書の写真を眺めればその外国語説明も何となく分かるような気がするものだ。

そんなアリガタイ日本語表記の資料であるがそのすべてを鵜呑みにしてはいけないとここで書かなければならないのは少し残念である。周知のとおり鉄道とはレールの上を走る交通機関の総称であるが、そのほとんどはモノレールなど一部特殊な例を除いて2本の対になったレールである。その対になったレールの幅の世界標準は4フィート8と1/2インチつまりミリ換算して1435ミリ幅が世界標準である。レールの幅は日本語では軌間と言い、英語ではゲージと言う。そのゲージ(軌間)が標準的(スタンダード)なモノなので1435ミリ、世界標準軌間のレールをスタンダードゲージと言う。国や地域により採用の状況は異なるが、1435ミリゲージが標準であるからそれは複数などとということはありえず、標準は単数、オンリーワンである。

しかしながらこの書においては鉄道の要と言えるその軌間をヨーロッパ広軌と記述している箇所がある。これはかつて我が日本は発展途上国で、先進国に顔を並ばせてもらうようになった現在においても日本の鉄道の一般的な線路幅つまり軌間が1067ミリと言う世界標準1435ミリより狭い途上国狭軌(ナロー)であることに起因すると思われる。

21世紀、西暦2013年、日本流では平成25年だろうか?現在の世の中に於いても未だに「平成以前」より脱却の出来ない昭和世代や思考の人々は大勢いるが、この件も自国の軌間(1067ミリ)が標準とした極めて自国中心的かつ内向的なかつての日本人の思考を持った人間の記述である。おそらく、この書のライター氏が相当のご年配か鉄道知識が皆無の方で誤った認識(過去の踏襲)のまま本書を執筆した事に由来するものと思われる。21世紀の現在に於いては自国だけなどと言う極めて狭いローカルやマイノリティーな視点ではいけない事は、現在を生きている人間として廻りにある、ありとあらゆるものを見れば明白である。

以上はジャンルを問わず鉄道に関する資料において基本かつ基礎の誤った理解の許されない要の部分である。その他、細かい誤記は幾つかあれど多くの日本のファンが容易く入手できる日本語表記の装甲列車資料は大歓迎である。是非また、コレに続く日本語表記の装甲列車資料が出版されることを期待したい。


・・・・・コマーシャル・・・・・

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