*** Plaisir de voyager ***

非日常的な旅で遭遇する色々な体験のお話です。Various enconters in unusual travels.

サンティアゴ巡礼・ルピュイの道(第1日目)Pelerinage sur le Chemin du Puy (1er jour)

2013-11-07 | ル・ピュイの道 Chemin du Puy en Velay
ラ・ロッシュからサンクリストフへ向かう巡礼路 Le chemin de Pelerinage vers St Christophe



ル・ピュイ巡礼路の旅

第1日目:2013年9月25日(水)
行程:ル・ピュイ・アンヴレ(Le Puy-en-Velay):標高625m → サン・プリヴァ・ダリエ(St-Privat-d'Allier):標高890m
歩行距離:24km

  この日は、朝7時より行われる大聖堂のミサに出席しました。一見して40-50人の巡礼者が参席していました。旅の無事を祈願して下さった後、牧師さんがこれから出発する巡礼者達を集めて、一人一人に名前や出身国などを質問しました。フランス人が半数ほど、その他はカナダ人、ノルウエー人、ベルギー人、スイス人、オーストリア人などでした。自己紹介の後、事務室に移り、クレデンシアル(巡礼のスタンプ帳)を交付して頂きました。

 ルピュイ大聖堂で交付してもらったクレデンシアル

  大聖堂前を出発したのは、8時15分になっていました。ルピュイに住んでいる友人のルネが、2日間の行程を一緒に歩いてくれると言うので、心強い思いで旅を開始しました。


巡礼出発の朝、ル・ピュイ大聖堂の前で、友人のルネと共に記念撮影


ル・ピュイ市街地の出発地点


出発して間もなくの地点で建っていたサン・ジャックの像

  ル・ピュイの市街地を抜けると、すぐに登り道が始まりました。ラ・ロッシュ(La Roche)までは、辺りの景色を眺めながら、浮き浮きした気持ちで、歩みを進めました。


ラ・ロッシュに向かう巡礼路にて


ラ・ロッシュにて


巡礼路で見かけた野生の黒イチゴ

  しかし、3時間ほど登り続けてサン・クリストフ(St Christophe)(標高911m)に着いたころには、既にかなりへとへとの状態となってしまいました。


サン・クリストフの教会

  この日は、ラ・バラック(La Baraque)(標高1189m)まで、登りがまだまだ続きます。ラ・バラックを超えてやっとサン・プリヴァ・ダリエ(St-Privat-d’Allier)に向かっているときに、道端にピンク色の可憐な野花が咲いているのが、目に止まりました。ルネによると、Colchiqueだよ教えてくれました。後で辞書で調べると、日本語名は”イヌサフラン”でした。


サン・プリヴァ・ダリエへの道中で見かけた可憐な野花

  

  やっとサン・プリヴァ・ダリエにたどり着いた時は、17:20になったいました。そのときは、まさにグロッキー状態でした。ともかくどこかのバーで、ビールを飲んで疲れを癒したいとの思いで、私の頭は一杯でした。

  最寄りのバーのテラスにに腰を下ろすと、隣のテーブルにいた先客が、”ボンジュール、マサ!”と言って、私に話しかけて来ました。彼はルイと言う名前のカナダ人で、今年の春に日本に出かけて、”四国の八十八か所を巡礼して来た”と言うのです。今朝、大聖堂で自己紹介した時に私が日本人であること覚えていて、話しかけてきたのです。そして、初対面にも拘わらず、ビールをご馳走してくれました。


カナダ人にビールをご馳走してもらったバー

  ところで、サン・プリヴァ・ダリエに到着した時に、困ったことが起こりました。数軒ある巡礼宿(Gite)が、どこもベッドの空きがないのです。この地に到着した時刻が遅すぎたのです。仕方がないので、普通のホテルに泊まることにしました。


サン・プリヴァ・ダリエで宿泊したホテル

  ホテルで夕食のとき、思いがけない経験をしました。注文したのは当然ながら自分の好みの献立を選んだのですが、全く食欲がなく食事が喉を通らないのです。ルネが心配して、”しっかりと食事をしないと明日の体力に響くよ!”と言うのですが、とにかく舌がバカになっていて、食事が不味いだけではなく、大好きなワインまでもが不味いのです。このような出来事は、かって経験したことがありません!

  この日は快晴だったので、強い日差しに曝された上に、重い荷物を背負って延々と山道を登り続けたので、恐らく体内の水分不足と過労により熱中症にかかっていたのだと思います。

  ところで、その日の夕食では、ツールーズ(Toulouse)から来たと言うブリジットと言う名前の女性の巡礼者と食卓をご一緒しました。ブリジットが私のことを心配して、“いい方法がありますよ。”とアドバイスをしてくれました。“次の目的地まで荷物を配送してくれるサービスがあるので、それを利用すると便利ですよ。”と言うのです。それは、巡礼者用のTransbagagesと言う宅配会社でした。

  ブリジットのアドバイスに従って、翌日からその配送サービスを利用することにしました。但し、宅配先を指定する必要があるので、同行のルネに頼んで第2日目に泊まる予定のソグ(Saugues)の巡礼宿を予約して貰いました。

 

(参考図書)


 

Sentier St-Jacques-Le Puy-Figeac GR65 +10 Jours De Randonnee: FFR.0651
聖ヤコブの道 ル・ピュイーフィジァック GR65 (フランス語)
Federation Francaise de la Randonnee Pedestre

 

The Way of St James: France, Le Puy to the Pyrenees (Cicerone Guides)
聖ヤコブの道:フランス編、ル・ピュイからピレネーまで (英語)
Cicerone Pr Ltd



 


Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サンティアゴ巡礼・ルピュイ... | TOP | サンティアゴ巡礼・ルピュイ... »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | ル・ピュイの道 Chemin du Puy en Velay