*** Plaisir de voyager ***

非日常的な旅で遭遇する色々な体験のお話です。Various enconters in unusual travels.

サンチャゴ巡礼2010 (第20日目) Pilgrimage to Santiago 2010 (20th day)

2011-12-31 | スペイン巡礼 Pilgrimage in Spain
大聖堂の天井から吊下がる大香炉 Botafumeiro hunging from ceiling of Cathedral

巡礼第20日目(2010年5月16日) 20th day (May 16th, 2010)
サンチャゴ・デ・コンポステーラ大聖堂で礼拝 (天気:曇のち晴れ)
Visit to Cathedral of Santiago de Compostela (Weather: Cloudy but sunny later on)

  巡礼仲間と交わした約束に従って、朝9時に大聖堂の聖なる門(Puerta Santa)の前に出向きました。 開門はまだでしたが、キンタナ広場には既に50mくらいの列が出来ていました。


聖なる門の前に並ぶ人々の列 (9:00AM)
Queue of visitors in front of the Puerta Santa (Holy Door) (9:00AM)

  列に並んで暫らくすると、40-50m程はなれた隣の列にポーランド人女性二人の姿を発見し、お互いに手を振って再会を喜びました。

  ところで、聖なる門はいつも閉ざされたままになっていて、開かずの門と呼ばれています。しかし、聖ヤコブの年(Holy Year of St. James)(スペイン語ではAno Santo Jacobeo)だけは、1年中開いています。7月25日はヤコブの誕生日ですが、その日が日曜と重なる年は聖なる年とされています。2010年は聖なる年となっていますので、大勢の巡礼者がこの門の前で入場待ちをしているのでした。

  聖なる門は、別名免罪の門(Puerta del Perdon)と呼ばれますが、この門をくぐると全ての罪が許されると言われる有難い門なのです。私は、この幸運にあやかることが出来ました。でも、次の聖なる年は2021年と言う事ですから、当分はこの門をくぐる機会はないことになります。

  聖なる門に近づいてみると、門の上には杖を持った聖ヤコブの彫像が立っていました。


聖なる門の上の立っている聖ヤコブ像 Saint James standing above the Puerta Santa

  この門をくぐって中に入ると主祭壇がありますが、参拝者がひしめいているのでのろのろ行進です。しかし、短時間ではありますが、聖ヤコブのお墓にお参りすることが出来ました。

  拝観を終えて外に出てくると、入門待ちの参拝客がキンタナ広場を埋め尽くすように、三重四重の長蛇の列を作っていました。


入門を待つ参拝客の長蛇の列 (10:30AM)
Crowds at Quintana Plaza trying to visit Tomb of Apostle (10:30AM)

  私は、ミサに参加するために、キンタナ広場に溢れる群集の周りを迂回して、プラテリーアス門(別名:銀細工師の門)の方向に向かいました。こちらの門の入口は、殆ど混雑しておりませんでした。


プラテリーアス門 Puerta de las Platerias

  大聖堂の内部には、次のような見取り図が掲示されていました。(日本語は、筆者が記入)


大聖堂の見取り図 Lyaout drawing of Cathedral

  大聖堂では、既に午前のミサの最中でした。座席は満席で、周囲も立ったままの礼拝者達で一杯でした。堂内をゆっくり進んでいると、アストルガからポンフェラーダまで一緒に歩いた、スペイン人の巡礼仲間と再会しました。

  私は、ミサの儀式を最初から体験したかったので、午前の礼拝者が退席した後のベンチに座り、正午のミサに一通り参席しました。しかし残念ながら、この日は、大香炉(ボタフメイロ)が宙を舞う儀式はありませんでした。




大聖堂におけるミサの様子 Scenes of mass at Cathedral

  ミサが終わった後は、アサバチェリアの門(別名:天国の門)をくぐって、インマクラダ広場に出ました。広場の向こうには、サン・マルティン修道院が見えました。

  それから、大聖堂の周囲を再度じっくりと見渡しながら一周しました。最後に、オブラドイロ広場に佇んで、周りに建っている歴史的建造物を眺めました。

  ところで、オブラドイロ広場(Square of Obraidoro )の由来ですが、それは"Obra de Oro" (work of gold:黄金の作品)と言われています。中世において、この大聖堂がまばゆい輝きを誇っていたことが偲ばれます。

  この広場の大聖堂の隣には、パラドール・オスタル・ロス・レイジェス・カタリコス(Hostal los Reyes Catolicos)と言う国営高級ホテルが建っています。この建物は、1499年の建造で、当時は巡礼救護院でした。今では、事実上世界で最も古いホテルだそうです。

  大聖堂の向かいには宮殿らしき建物が建っていますが、それは19世紀半ばに建てられたネオクラシックの ラクソイ宮殿(Raxoi Palace)で、現在は市庁舎となっています。

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1.インマクラダ広場から見たサン・マルティン修道院  Monastery of San Martin Pinario viewed from Plaza de la Inmaculada
2.プラテリーアス広場付近の賑わい Bustling people near the street of Plaza de las Platerias
3.聖ヤコブに扮して大聖堂美術館前に立っている大道芸人 Street artist dressed as St. James and standing in front of Cathedral Museum  
4.大聖堂のオブラドイロ門 Obradoiro facade of Cathedral
5.右は大聖堂、正面は国営の高級ホテル Front vie is Parador hotel, with Cathedral at right
6.サンチャゴ・デ・コンポステラ市庁舎 Town hall of Santigo de compostela  



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