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“Astell&Kern”新ハイレゾDAP「AK120」の実力を全方位検証

2013年06月15日 | オーディオ製品
【Astell&Kern 】








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AK120
AK120の大きな進化としてあげられるのが、DACチップ・ウォルフソン製WM8740を左右で1基ずつ、合計2基搭載していることだ。ボディサイズもAK100と重ねてみると、幾分縦に長くなった。ボリュームノブにはひっかかりを防ぐガードが設けられており、ぱっと見たときにAK100との違いが明確にわかる。

スペック上の差としては、まず内蔵メモリーが32GBから64GBへと倍増。さらに2基設けられたmicro SDスロットもそれぞれ最大64GBまで対応し、容量の対応上限が合計192GBまでとなった。

バッテリーは、3.7Vリチウムイオン充電池を搭載。こちらもDACチップが倍となったことで容量を増やし2,350mAhとなったものの、連続使用時間はAK100と同じ条件(FLAC・44.1kHz/16bit・スペック参照)で約16時間から約14時間へと、若干短くなっている。それだけDAC2個使いの負担がかかることが理解できるが、機能面でもギャップレス再生に対応したことと、96kHz/24bit(192kHzは16bit)までのUSB-DAC機能も実装されることとなったので、今後予定されているDSDフォーマットへの対応も含めて考えれば、現段階でのDAPにおける決定版といえるだろう。
ギャップレス再生にも対応する
静電容量式タッチパネルを搭載した2.4型QVGA・IPS方式カラー液晶ディスプレイはAK100を踏襲した仕様だが、本機にはこの液晶面と裏側の強化ガラス面を保護するシートも同梱されるほか、イタリアの職人による手作りの天然皮革・イタリアンレザープレミアムケースが購入時からセットされていることも大きなメリットといえる。

静電容量式タッチパネルを搭載した2.4型QVGA・IPS方式カラー液晶ディスプレイ

使い勝手の面では、FLACやALAC、WAVにAIFFとロスレス系の各種フォーマットも標準対応していることに加え、対応OSにMac OS X(10.6.5以降)も正式に追加された。

さらに光デジタル入出力(光出力はヘッドホン出力と兼用)やUSB-DACなどの機能性を含め、インドア/アウトドア問わず様々な環境で高音質を享受できることもAK120の魅力の一つだ。

AK100では22Ωだったものが、AK120では3Ωまで引き下げられた。

一般的に信号を送る側と受け取る側のインピーダンスが同じ値であると最も伝送効率が良いが、オーディオ伝送においては出力インピーダンスを低く、入力インピーダンスは高い値とする“ロー出しハイ受け”が基本とされている。コイルを用いたスピーカーやヘッドホンなどのダイナミック型トランスデューサーの場合、周波数によってインピーダンスが変動するため、公称値としての出力インピーダンスと入力インピーダンス(ヘッドホンのインピーダンス)を同じ値とすることが最も良いわけではなく、ダンピングファクターの点からみても“ロー出しハイ受け”である方が優位となることが多いようだ。

この逆となる“ハイ出しロー受け”の場合、DPAやアンプ側に対してより多くの電圧が分圧されアンプ側に負担がかかるため、最悪の場合、内部回路の破損などに繋がることもある。市場に存在する多くのヘッドホン&イヤホンのインピーダンスは8Ω以上であるため、AK120ではそれより低い3Ωという値とすることで理想的な伝送を実現できるわけだ。

ヘッドホンには“ロー出しハイ受け”の条件を満たすインピーダンス25Ωのデノン「AH-D5000」を接続してみた。
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音質
ほどよい音像の厚みと解像感、付帯感のない音場の清々しさが同時に味わえる。完全にニュートラルというわけではないが、極めてナチュラルで、弦楽器の倍音の澄んだ潤い感はより一層生々しくなった。

クラシック音源としてレヴァイン指揮/シカゴ交響楽団『惑星』~木星(CDリッピング:44.1kHz/16bit・WAV)を聴いてみたが、管弦楽器の旋律をきめ細やかにトレースし、余韻の消え際までしっかりと音を捉えるS/Nの良さが際立つ。ティンパニーの皮のディティールも鮮明で、アタックの追随も素早い。ローエンドはリッチに響き奥行き良くオーケストラのハーモニーが広がる。

ジャズもののオスカー・ピーターソン・トリオ『プリーズ・リクエスト』~ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー(CDリッピング:44.1kHz/16bit・WAV)では、ピアノのタッチが高低良く伸びておりハーモニクスも安定している。余韻の澄んだ音色も素直な響きで耳当たり良い。ウッドベースの指の動きを鮮明に捉え、胴鳴りは制動を利かせ弾力良く描く。スネアの太さもちょうど良いバランスであり、全体的に音像の重厚感、低域のむっちりとしたリッチな響きを聴かせてくれる。この点は軽いタッチでまとめられたAK100と大きく違うポイントだ。

続いてはハードロックのデイヴ・メニケッティ『メニケッティ』~メッシン・ウィズ・ミスター・ビッグ(CDリッピング:44.1kHz/16bit・WAV)を聴いてみる。
リズム隊もしっかり重心が落ちてグリップ良くビートを刻み、エレキもボディの高密度でピッキングの粒立ちもキレ良く描写。ボーカルの口元は滑らかに際立ち、厚み良い音像はどっしりと安定したたたずまいを見せる。ライドシンバルの響きは余韻を丁寧にまとめ、拡散してゆくリリースを自然に描写してくれた。

■AK120の“真骨頂”、ハイレゾ再生を徹底的に味わう!

さて、ここからはAK120の真骨頂ともいえるハイレゾ音源を試していくことにしよう。『Pure2-Ultimate Cool Japan Jazz-』~届かない恋、夢であるように(192kHz/24bit・WAVマスターデータ)では、低域から高域まで的確なエナジーコントロールができており、ドラムはタイトに引き締めながら音像の厚みはしっかり確保。ピアノはタッチの重みを表現しつつ、高域への音ヌケを階調細やかに描き、落ち着きある響きを演出している。
タンギングの細やかなニュアンスもキレ良く描写。アンビエンスの響きも豊潤だ。ハイレゾならではの音場のリアリティも高く、奥行き表現も程よく感じられる。ドラムの抑揚ある描写は非常に音楽的であり、スタジオの雰囲気がそのまま再現されているかのようだ。ボーカルにおいても肉付き良く口元の輪郭を素直に表現。付帯感なくナチュラルな浮き立ちは非常にリアルである。

続いて筆者自身が録音した長谷川友二『音展2009・ライブレコーディング』~「ゲット・バック」(SonicStageMasteringStudioにてDSD・2.8MHzから192kHz/24bit変換)も聴いてみる。
ギターの弾き語りとウッドベースのみの演奏であるこの音源は、ステレオワンポイント録音であるため、音場の空気感や位相感、定位情報などを主に確認している。

楽器のボディ感がしっかりと見えるようになり、弦のタッチもリアルに表現されている。ウッドベースの胴鳴りも太く、弦のハーモニクスもリッチに響く。ボーカルにも厚みが出ており、口元の描写は有機的な艶が乗ってくる。音場の位相表現も正確で、演者の動きの定位感も素直だ。

リアルな音像感、空間の緻密さ、S/Nの優れた音場表現を比較してしまうと、原音に忠実なサウンドを限りなく実現しているAK120に軍配が上がる。そしてオーバーヘッド型ヘッドホンも平然と鳴らし切るアンプ部のドライブ能力の高さについても併せて評価したい。

ハイレゾ音源のビリー・ジョエル『イノセント・マン』~イージー・マネー(96kHz/24bit・FLAC)では、アタック&リリースの素早いリズミカルなサウンドで、音の隙間でわずかに感じる空間のS/Nの良さ、リヴァーブにおける余韻の階調の細やかさが際立っており、ボーカルもキレ良く鮮やかに浮き上がってくる。ベースもタイトなリズムを刻んでいるが程よく膨らみもあり、きつさを感じない聴きやすいサウンドだ。全体的に解像感が高く、オルガンやギター、コーラスの粒立ちも分離良く描いている。

続いてエイジア『詠時感』~時へのロマン(192kHz/24bit・WAV)も聴いてみたが、ボーカルがくっきりと分離して、澄んだ空間に冴えわたるリヴァーブの響きの豊潤さ、見通しの深い透明感を味わえた。ドラムの質感もリアルで、ギターやシンセの旋律も鮮やかに音場へ立ちあがってくる。アイドルマスター『初恋組曲』(96kHz/24bit・WAV)では抑揚豊かなカルテットの一本一本が厚みを持って描写され、余韻のハーモニーは深く伸びやか。弦の持つ倍音成分は艶良くナチュラルに浮かび上がってくる。スタジオ収録ならではの直接音と反響音、さらにリヴァーブの瑞々しさが「AH-D5000」の持つ絶妙な響きの豊かさと相まって、心地良いサウンドを生みだしてくれた。

■ハイエンドイヤホンAKG「K3003」でAK120を試す








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続いてはインイヤーモデルの高級機AKG「K3003」(インピーダンスはAK120で“ロー出しハイ受け”となる8Ω)を接続しての試聴である。太くリッチなベースとハリ良く上品な艶を浮かべるボーカルをはじめ、倍音の煌めき感と鮮度の高さ、透明感のバランスが上手にミックスされたサウンド傾向だ。『惑星』の管弦楽器は繊細なタッチで描かれ、ハーモニーは艶ハリ良く潤いに満ちた響きとなる。ティンパニーは制動良く皮のアタック感も鮮やか。解像感高く、広がりや奥行き感も十分感じとれた。

オスカー・ピーターソン・トリオにおいてはピアノの澄んだアタックとキレ良く鮮やかに立ち上がるスムーズな指運びに耳を奪われる。ウッドベースは胴鳴りをふっくらとした弾力で描き、弦のハリを鮮明に際立たせるため程よい引き締めに繋がっている。『メニケッティ』のエレキのピッキングは粒が細かく、プレイの奥で空間を埋めているリヴァーブの広がり感もすっきりと見通せる。リズム隊は引き締まり、スネアのアタックもスムーズに感じられた。ボーカルのボトムをほんのり厚く表現し、口元はシャープなエッジを描く。

春奈るな『Overfly』(CDリッピング:44.1kHz/16bit・FLAC)ではボーカルの中域成分が豊かに張り出し口元のエッジもくっきりとウェット&クールに浮かび上がる。質感は滑らかかつスムーズで分離良く、リズム隊の膨らみもバランス良い。ギターやストリングスは厚みのある音像で解像感高くメリハリの利いた旋律を聴かせてくれた。

続いてハイレゾ音源であるが、『Pure2』においてはややホーンセクションがハイ上がりの傾向となるものの、ウッドベースやキックは引き締まり、弦のたわみ感やアタックの粒も揃う。音場の情報量もしっかりと聞き取れ、定位や前後感も自然に感じられた。アンビエンスは華やいだ響きとなるが、シンバルの余韻は清々しく拡散してくれる。ボーカルはボディを引き締め、鮮やかな口元をキリっとハリ良く描写している。

『音展2009』ではギターやウッドベースのボディのきしみや弦の爪弾きのニュアンスを細やかに拾い上げてくれた。ボーカルの揺れ動くさまも自然で、弦の太さや倍音の艶もバランス良くまとまっている。『初恋組曲』のカルテットは鮮やかで余韻は瑞々しい。弦のタッチは繊細で厚みもリアル。ローエンドまでしっかりと響いており、そのハーモニーはリッチでゴージャス感が漂う。エイジアではくっきり切り取ったようにエッジをリアルに描写するボーカルをはじめ、クリアでヌケ良いシンセや旋律を滑らかかつきめ細やかに描くギターの際立ちが一つ一つ鮮明に定位。リヴァーブの広がりも豊かで、余韻の細やかな消え際まで聴きとれる。理想的な解像感、透明度の高さが味わえた。

■おまけ:スピーカー環境でのUSB-DAC機能も試してみた

最後に、参考程度の試聴チェックということで、スピーカー環境におけるAK120のUSB-DAC接続での音を聴いてみることにした(スピーカー「アダムHM2」、プリアンプ「アキュフェーズC-2820」、パワーアンプ「同A-46」、AK120からプリアンプまでのケーブルには「スープラBiLine MP」を使用。AK120ボリューム設定は最大値の75.0)。

現状では96kHz/24bit・DACとはいえ、チップ2個使いという仕様であるため、音場表現も巧みでCDリッピング音源であっても時折ハッとさせるほど臨場感のあるサウンドを再生してくれた。ただ奥行き表現は今一つという印象であったのも確かだ。

『初恋組曲』などでは、ハリ良く澄んだ音色のストリングスが分離良くスピーカーの前方へ横一列に並ぶ。『惑星』は音場の広さ自体、ややコンパクトであるものの、ハーモニーの密度や管弦楽器の潤いある質感、滑らかなディティールといった点でDPAから再生しているものとは思えない充実したサウンドが展開された。品の良いホールトーンの深い響きは耳馴染み良く、音場の空気感を素直に描写してくれた。『メニケッティ』では骨太なギターのディストーションがエネルギッシュに凝縮され、リズム隊と一体感が生まれている。楽器は立体的に浮き上がり、アナログライクな音像の厚みを感じることができた。

ここまでAK120を様々なパターンで試聴してきたが、総じて言えるのはこれだけ多機能かつ高音質なDPAが手のひらに収まるサイズで実現できたこと、さらにハイレゾ対応プレーヤーの課題となっているストレスのないスムーズな操作性を両立した、現在最高水準にある製品であることが分かった。

この後に控えているDSD再生対応によってさらにその足場は確実に固まるとは思うが、高額なプレーヤーであるためファームウェアのアップデートでそうした機能性が増えていくことはユーザーにとっては何よりありがたいことである。持ち運びできる高品位なプレーヤーとして使い勝手と高音質のバランスが高い次元で融合したAK120は、ポータブル環境におけるリファレンスとして、この上なく魅力に満ちた一台といえる。

6月14日(金)のつぶやき

2013年06月15日 | 芸能

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