ベランダに住む猫

お宿開設当初から、未だに通い続けている猫がいる。
「そらまめ」だ。

猫が怖くて、ハウスに定住できない。
ご飯を食べている時も、他猫が近くに来るだけで逃げてしまう。

当初、猫たちの留守を狙って食べに来ていたが、その後、勝手口がそらまめの定位置となった。
しかし、ボンちゃんやモドキが裏から来るようになってからは、それもままならず。
表に回って、門柱の上が現在の定位置となる。

何処で寝泊りしているのか、ご飯時はいつも遅れて来ていた、そらまめだが、
最近は玄関を開けると、門扉の下からすぐに現れる。
どうやら、カバーを掛けているバイクのステップ台で寝ている様子。

晩秋までは、クロベェや、エミ母が根城にしていたのだが、
寒くなった今、みんなハウスに移動したので、その後そらまめが居ついたようだ。

暖冬とはいえ、夜から明け方はかなり冷えるし、雨の日もある。
しかも、私が出かけている間、寝床は無い。


庭に、マキの木があるのだが、それをよじ登ってベランダに来れるのは、唯一そらまめだけだ。
夏は、隣家の軒で寝ていたり、ベランダの手摺で涼んでいたりしていた。
他猫が来ないので、安心出来るのだろうが、風を遮るものが無いので、寒い冬は殆ど登って来ない。

そらまめなら、きっと使うのではないかと、ベランダに猫ハウスを置いてみた。
予想通り、置いたその夜から、ちゃっかり入っていた。



水とカリカリ、トイレと爪とぎを置く。
洗濯物を干しにベランダに出ると、シャーっと威嚇
よほど気に入ったのだろう。あのビビリのそらまめが、体を張ってテリトリーを守ろうとしている。

朝夕のご飯時も、下りてこなくなった。
おかげで、ベランダまでデリバリーだ

この冬は暖かく過ごせそうだね。
それでも家の中に比べれば、雲泥の差なのだが・・・

　お外の寒さなんて忘れたわ～