月見のお宿

文鳥と猫の話題。お勧めどおり、気軽な日記として使ってみる。

揺れる猫

2014-09-29 | 猫と遊ぶ
猫部屋に入ると、「ご飯が来た!」と、駆け寄ってくる猫たち。
押入れに居たモモが慌てたのか、転げ落ちてきた。
すぐに起き上がるも、後足がもつれて、まともに歩けない様子。

捻挫?まさか骨折?
顔が左に傾いて、体全体が横揺れしている。
どう見ても、神経がらみの気がする。

時刻は20時30分。
動物病院は2か所とも終了している。

携帯で連絡の取れる獣医さんに事情を話し、時間外だが診てもらえることになった。

眼振、斜頸、歩行困難。
可能性としては、犬に多い特発性の前庭疾患。
もしかしたら、腹膜炎のドライタイプかもと言われる。

前庭疾患ならば、2~3日で改善に向かい、2週間ほどで治るが、
斜頸は後遺症として残る可能性があると。

ステロイドと持続性の抗生剤を注射。
中耳炎が原因の可能性もあるので、点耳薬を処方された。
コロナウイルス抗体検査と一般血液検査をお願いし、帰宅。

旋回や嘔吐はなく、食欲はあるのだが、食べ方がニワトリ風。
顔を大きく縦横に振って食べる。距離感が掴めないのも原因らしいが。
転倒が心配なので、ケージで様子を見ることに。

3日ほどして、眼振は無くなったが、体の揺れは治まらず。
後足がもつれて、まっすぐに歩けない。
トイレも、肩からのダイビング状態。

1週間後に追加のステロイドを注射、斜頸は治った。
しかし、後足のふらつきは治まらず。

前庭疾患の後遺症で、歩行困難は、いくら調べても出てこない。
もしかしたら、他に原因があるのかもと、
1か月が経過したので、再度受診しようと思っていた矢先のことだった。

10月29日23時過ぎ、いきなり頭が大きく横揺れ。
続いて、体全体が激震!
慌てて抑え込んだが、揺れは止まらない。

物にぶつかり怪我をするといけないので、キャリーに放り込み、
ステロイドと抗生剤を飲ませる。

あいにく翌日は休診日。
深夜で迷惑だろうが、電話で相談。
何時でも気持ちよく対応してくれる獣医さんでありがたい。

話をしているうちに、ステロイドの効果か、揺れが小さくなってきた。
眼振はないが、斜頸は再発。今回は食欲が無い。

食べないようなら、100mlほど皮下輸液しておいてください。

とのことで、点滴と投薬で無事休診日を乗り切る。

前庭疾患ではない?
FCoV抗体値は400倍~1600倍。
感染の可能性ありの評価だが、違うような気がする。
もしかして、脳?

MRIを撮らなきゃ解らない。
が、エミのことが頭を過る。

遠方だし、待ち時間も費用も半端ない。
猫はもちろん、私も超ストレス。
2度と通いたくない病院だ。

オーナーさんから教えてもらったんですけど、大阪の病院は安いらしいですよ。
日帰りでOKだし、予約もすぐに取れます。

名前を教えてもらい、帰宅後ネットで検索してみた。
CT3万、MRIが5万。確かに安い!
って、前の病院が高すぎたから余計にそう感じるのだが。

原因がわからなければ、治療も闇雲に。
対処法ばかりでは、いつまでも不安は払拭できない。

電車で1時間ほど。駅から近い。
行ってみよう。

11月5日、大阪へ
駅に降り立ち、ふと感じる。
ここ・・・来たことがある。
そうだ!ニャンディズのランとスーのお届け場所だ!

名前が変わっていて気づかなかったが、ランちゃんたちが避妊手術をした病院だった。
沢山の先生がいて、指名ができて安いんですよ♪
と、言われていた。
当時、名前を教えてもらい、HPを見たことがある。

11時までに入れば良いとのことで、3分前に到着。
20分ほど待って、診察室に呼ばれた。

問診、診察、検査の手順。
先の血液検査の結果が転送されていて、今日は必要ないとのこと。
前の病院より信頼できそうだ。

リスク、費用等を説明され、モモを預けて一旦帰宅。
18時に迎えに行った。

MRIでは脳に異常なし。とりあえず安堵。
CT所見で左側鼓室胞の液体貯留、鼓室胞内に不正な造影が確認された。

診断名は、鼓室胞炎。
画像診断なので、それが腫瘍なのか炎症なのかまでは確認できない。



猫の外科的手術の事例は少なく、犬とは形態が異なるので、手術はあまり前向きではなさそう。
顔面麻痺や、口が閉まらず涎が止まらなくなるというリスクがあるとのこと。

投薬治療では、菌はゼロにはならないが、手術は最終手段とし、暫く抗生剤で様子を見ることとなった。

誤嚥性肺炎の痕が見られた。
抗生剤投与を続けていたので、それが効して治りかけだそうだ。

麻酔下で脳脊髄液を採取。
コロナウィルスの遺伝子検査をしたが、異常なし。
麻酔の目覚めもよく、他には問題なさそう。

2週間持続性の抗生剤、ブラス1日1回の抗生剤を併用して継続。
とりあえずの点耳薬。
免疫を高めるためにインターフェロンと、メニュー盛りだくさん。

来年からは、状態を見ながら、少しずつ減らしていく予定。

ベッドの乗り降りが危険なので、スロープを設置。
上手に使っている。

よろけて、ご飯をひっくり返すこともあるが、トイレは問題なく使えるまで回復した。
気分は良いらしい。ご機嫌で甘えてくる。

放置しておくと、脳炎を起こす危険性もあった。
検査して、本当によかった。

 モモ、頑張ろうな


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