月見のお宿

文鳥と猫の話題。お勧めどおり、気軽な日記として使ってみる。

行き倒れの猫

2013-01-27 | 猫と遊ぶ
ミューの里からの依頼で、メス1頭を捕獲しての帰り道。
はるか前方の対向車数台が、センターラインを超え、何かを避けて走ってくる。

猫が轢かれて死んでいるのかな・・・

近づいて見ると、まさか生きている?

しかし車道の真ん中で、うずくまったまま動かない。

バイクを降りて走って駆け寄るが、微動たりともしない。
でも生きている。外傷はなさそう。

抱き上げてバイクまで戻り、積んでいたキャリーバッグに入れ帰宅した。

ご飯をやると、ガツガツ食う。
5回もおかわりして、500mlの水を飲み干す。

お腹がすいて動けなかったのか?
しかしなんて小汚い猫だこと(--;)



翌日の診察でしっかり疥癬と診断された。

小さいのでまだ子猫かと思ったが、半年位だそうだ。
体重は、昨夜のご飯込みで(笑)ジャスト2キロ。

便は取れなかったので、ご飯がやっと消化した翌日の便を持参したら、
コクシ~!!!

ビニール袋や枯葉が沢山出てきた。やっぱり行き倒れだったんだ。



お腹の膨らみがあり、こんな状態の猫でも妊娠するのかと、取り急ぎ避妊手術をしてもらったのだが、
妊娠ではなく、飢餓によるカロリーと蛋白質の欠乏によって起こるクワシオコル疾患らしい。
アフリカ等の難民の子供と同じ。

ウイルス検査の結果は、FIVキャリア。
メチャメチャ懐っこい性格ので、1度は飼われていた猫かも。

で、栄養状態が改善したにも関わらず、お腹の膨らみはますます大きくなる。
腹水でも溜まっていたら大変と、レントゲンを取りに行ったが、中身の70%は脂肪だった 



飢餓の後遺症か、肝臓が大きい。
GPTもやや高めだが、治療範囲ではないそうだ。

イタズラして怒られても、根に持たないというか、全く気にしないKYな猫だが、
元気がなにより。

道にいたので、名前は「こみち」
のちに、コマリと呼び間違えやすいことに気がつくが後の祭りなり 


(記:2013年12月18日)


最新の画像もっと見る