眠りのたしなみ

今朝、電車内で目の前に座っていた男性は、耳栓にアイマスク姿。規則正しい寝息をたてて、いかにも快眠のご様子。ここまで万全な構えで電車内睡眠にのぞむ方は、初めて見ました。いやきっと、長距離路線の車内であれば、こうした抜かりなき安眠装備の方も、ざらに存在するのでしょう。しかしながらこの電車、短距離ともいえよう路線。起終点間は25分程度。おやおやしかも、急行でした。ならば20分もかからない。たとえそれだけの時間でも、しっかり眠りに充てている、そんな彼は睡眠の達人…？

そして自分は、眠り下手。幼少時からどうも寝つきが悪いタチ。ところが、足りない睡眠をなんとか補おうと、あがいている脳の仕業か、辺り構わず状況選ばず、眠りに落っこちることしばしば。「歩き寝（寝言付き）」だったり、「登山寝」だったり、真っ当な寝床でない処では、眠れちゃったりするわけで。

最悪だったのが、ピアノの「聴き寝」ならぬ「弾き寝」。「ドビュッシー聴きながら寝ちゃったよ」ならぬ「ドビュッシー弾きながら寝ちゃったよ」。自宅での練習中ならまだしも、先生の目の前でこの失態。苦節（？）十年にして「ピアノ、向いてないんじゃない？」そういうことか。これを発端に、その後も幾度か「弾き寝」をやらかし、ついにはピアノに額を打ちつけた！先生唖然！向いてないにもほどがある。や・め・ち・ま・え。…決めました、ピアノとの決別。前々からピアノとは、わかり合えないと感じつつ、だらだら続けてきたもので、やめて正解、未練なし。ただ、そこに踏み切らせたきっかけが、あまりにも情けなさすぎて…。

眠りにまつわる苦い思い出には、事欠かない自分ですが、最近では睡眠不足とも、そこそこうまく折り合いをつけて、やっていけてるみたいです。たぶん。


PINS FACTORY（ピンズファクトリー）は
ピンズ・ピンバッジ製作のプロフェッショナル集団です。
http://www.pins.co.jp