ピンズ屋のひとりごと

オーダーメイド専門のピンズメーカー「ピンズファクトリー」のスタッフが、交代で日常を語っていきます。

☆われわれは何も失ってはいない!☆

2010-09-24 16:46:34 | Weblog
実家に帰ると必ずすることがある。
がんばれ元気ワイド版、全12巻読破である。
元々は長兄が買い集めたものであるが、次兄がワタシの漫画を勝手に
BOOKOFFへ売り飛ばすという暴挙に出たため、殆ど読むものを失った実家の本棚に
於いて、がんばれ元気は年4回読むに値する貴重な漫画であった。
ラストの芦川先生の女狐っぷりは、峰不二子よりよっぽど酷いと思うのは
ワタシだけでしょうか・・。ほっほっ。
しかし、GWぶりに先日帰省してびっくり。本棚にはがんばれ元気12巻分の隙間が
空いていたのである。次兄はついに長兄の漫画にまで手を染めていたのだ!!
ううっ、ワタシの元気・・と涙で目の前が霞んだとき、その隙間から沈黙を破って
現れた漫画が・・


かわぐちかいじ/沈黙の艦隊

小汚い中華料理屋や、ひなびた喫茶店で見かけたことはあれど
一度も読んだことのなかった、沈黙の艦隊が我が手中に。
そして今回の帰省中、両親が寝静ると枕元に全32巻を積み上げて、
読みましたともー。
ストーリーは、海上自衛隊の潜水艦艦長・海江田二等海佐が、日米が極秘裏に
開発した最新の原子力潜水艦をハイジャックし、その一艦で世界に対し、
核とは戦争とは、また人類とは何かを色んな意味で最も深い場所から
問いただす、かなり政治色の強い漫画なのだけど、
いやーめちゃくちゃおもしろかった!!お兄ちゃん許す!!

端的に言えば、海江田艦長の目的は国家単位の対立(戦争)
そのものの根絶であり、核の脅威を盾にしたのは、今我々が手にしている
平和というものが核抑止力などという、信じられないような細い糸に
ぶらさがっているだけだということを知らしめるためであり、よって彼は
結局のところ核兵器全廃を求めているのであり・・
はっまたアツくなっちゃった。まぁ、言ってみれば絶対不可能(だと言われている)な理想の羅列であったわけです。
でもねー、なんか久しぶりに「世界は変えられるのかもしれない!」
とドキドキさせてくれる名作でした。
次の帰省で、32巻分の隙間ができていないことを祈ります・・☆

おハナでした。

PINS FACTORY(ピンズファクトリー)は
オリジナル・デザインのPINS(ピンズ・ピンバッジ・ピンバッチ)を
受注製作する専門メーカーです。
http://www.pins.co.jp

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