ピンズ屋のひとりごと

オーダーメイド専門のピンズメーカー「ピンズファクトリー」のスタッフが、交代で日常を語っていきます。

くどくどおりがみ

2007-02-14 19:14:32 | Weblog
30cm四方程度の薄い紙が一枚。それをまず半分に折ります。さらに半分、さらに半分、半分、半分…。次第に分厚く、かたく、小さく、折りづらくなっていきます。それでも「折る」という行為を断つことは許されません。「物理的に不可能!どうしたって無理!」な形状になると、あとはぎゅうぎゅう押すしかないのですが、手を止めてはいけません。かなりの苦痛です。結果、何かが出来上がるというわけでもない、無意味な作業を延々と…。これは、かーさんが発熱時に(特に高熱時には必ず)見る夢、いわゆる悪夢ってやつです。

つい先日、女の子の好きなもの満載!の例の映画を鑑賞し、噂どおりスウィーツ欲を激しく刺激されました。さっそく映画館近くの百貨店、洋菓子売場へ。そこで目にしたのはバレンタイン狂乱。活気を通り越して、殺気がみなぎっておりました。距離を置いて様子を伺っていたところ、大好きなチョコ発見(日本で見たのは初めて)。あまりの混雑にひるみつつも、これを逃したら今度はいつ会えるんだい?というわけで、勇気を出していざ参戦。よし、無事購入!でも、よろよろ~。早々撤退。

帰宅途中より、頭痛、吐気、発熱。ぐんぐん上がる熱。どうやら人酔いしたような…?残念ながらその日は戦利品を口にすることなく、薬を飲んでとっとと就寝。案の定、いつもの悪夢がやってきました。昼間観たガーリーな映画に感化されたのか、今回用意された紙はシャーベットカラー(だからって甘やかしてくれるわけではないのだ)。「これでかの『川崎ローズ』ができるってんなら折ってやるともよ」とか、「どうせならもう少しスケールの大きな悪夢を見たいものよのう」とか、そんな思いがあったって、結局あらがえない夢の不思議…。またしても終わりなき折り紙地獄に付き合ってしまいました。

しかし、悪夢にうなされてた、ってのに翌朝にはケロリ。2週間近く前に作った切り傷が今もってパックリ状態、そんな己の治癒能力に若干の不安を感じ始めたところだったので、この回復ぶりには驚きと安心を覚えたのでした。すごいよ。


PINS FACTORY(ピンズファクトリー)は
ピンズ・ピンバッジ製作のプロフェッショナル集団です。
http://www.pins.co.jp
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