ピンズ屋のひとりごと

オーダーメイド専門のピンズメーカー「ピンズファクトリー」のスタッフが、交代で日常を語っていきます。

粋な中年になるために

2011-06-02 19:05:58 | Weblog
日本では目立った自己主張は嫌がられますね。
出る杭は打たれる、というか。

私も小学生のときに、図に乗って目立ったおかげで、
体育館の裏に呼び出されたことがありました。
6年生の2学期に転入してきて、
クラスの中心になろうと企んだら、そりゃあ、そうなりますよね。
自業自得です。

考えてみると、
“謙虚さ”とか“さりげなさ”って、
主張し合うことでの無駄な暴力や争いを
事前に避けるための高度な知恵でしょうか。

あと、日本人にとっては“粋”にも通じて美徳とされていますね。
ランドセルを寄付した伊達直人は、
“伊達直人”のまま自分を隠したからこそ、
人々の心に焼き付いたのかもしれませんね。

日本人の謙虚さが世界中から賞賛されたのも記憶に新しいです。

チラリズムともティーザーとも違う。
何でしょうね、目立たずに人を引き付けるこの魅力は。
どうして魅了されるのか、それをつきとめて
粋な中年になりたいものです。

ピンズでは“タイピンズ”というネクタイ型ピンズがあります。
“ノーネクタイでも気持ちの上ではネクタイしています”
というメッセージと遊び心をさりげなく主張するピンズです。
今このタイピンズ企画のweb投票を行っていますので、
よろしければご参加ください。
↓どなたでも参加できます。
http://goo.gl/HCfv5



小林朋広

PINS FACTORY(ピンズファクトリー)は
オリジナル・デザインのPINS(ピンズ・ピンバッジ・ピンバッチ)を
受注製作する専門メーカーです。
http://www.pins.co.jp
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☆We have to know about people☆

2011-06-02 17:38:20 | Weblog
ある時は考古学者、ある時はLloyd'sの保険調査員、ある時はちょっと気弱な
お父さん、そしてかつてはSAS(Special Air Service)のサバイバル教官。
そんな強さと賢さと優しさと勇敢さを、全て兼ね備えたハイブリッドガイがこの人。


浦沢直樹・勝鹿北星/MASTERキートン

10年以上前に読んだこの漫画を、今年になって久しぶりに再読。
砂漠に置き去りにされようが、戦車で追いかけ回されようが、
持ち前のバイタリティでそれらを切抜ける、キートンの冒険譚として楽しんだ記憶が強かったのですが、
大人になって読むと、それらの冒険の背景にある歴史のうねりが
以前よりよくわかる分、よくここまで現代と過去、個人と国家を混ぜ込んでひとつの
物語を作り出せたものだと、深く深く嘆息をもらした次第です。

名場面、名ゼリフが目白押しの本作ですが、その中でも取分け感動したのは
キートンがオックスフォード時代に考古学教授だった、ユーリー先生のこのセリフ。
「戦争を避けるために、私達はよりよく人間を知らなければならない。
 考古学によって過去の人間を知る必要があるのです」
漫画史上最高の名言でした・・☆

残念ながら現在絶版中ですが、図書館には置いてあります。
なかなか止まない雨の夜、ページを捲れば骨太な冒険に繰り出せますぜ!

おハナでした。

PINS FACTORY(ピンズファクトリー)は
オリジナル・デザインのPINS(ピンズ・ピンバッジ・ピンバッチ)を
受注製作する専門メーカーです。
http://www.pins.co.jp
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