波と風、空と雲 ver.3.0

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そうだよな・・・フレディ

黒鯛の団子釣り

2007年03月06日 | こうやって釣ってます!

関東で言う団子釣り、南紀が発祥の紀州釣り、ダゴチン釣りetc・・・色々な呼び方・釣り方がありますが、目的とシステムは一緒です。

『黒鯛を釣るために、付け餌を寄せ餌で包んで釣る。』

ここでは団子釣りと称して話を進めます。

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<総論>

 黒鯛釣りは『難しい釣り』という印象がありますが、団子釣りに関しては決して難しくありません。むしろ安全な場所で、手軽に狙えて、いろいろとお土産(外道)も多い効率の良い釣り方です。

 釣期は、のっこみ(乗っ込み)といわれる産卵準備~産卵期と、盛期といわれる夏~晩秋までの高水温期に釣果を得ることが多いのですが、のっこみは時期的なことと、産卵場所をポイントとする関係で、海藻が繁茂する場所を攻めることが多く、慣れないと根掛りの連発となり、あまり入門者向きとはいえません。 したがって、盛期のチンチン~カイズクラス(35cm以下)を対象とした攻め方に限定して書きます。

<タックルと仕掛けついて>

コマセを柄杓でウキに被せて打つか、付け餌を団子で包んで投げるかの違いなので、こだわらなければ、浮きフカセのものをそのまま移行しても可。

タックル:磯竿1号5m前後(テトラや磯からは5.4m以上を使います) スピニングリール2000番クラス

道糸:ナイロン2.5~3号フロートタイプ

ハリス:フロロカーボン1.2~1.5号

ウキ:錘負荷0.8~1.5号程度  団子釣り用のカヤウキ、又はトップが長めの立ちウキ

タル付き錘:0.8~1.5号(ウキの浮力に合わせる)、ヨリモドシと中通し錘でも可

ハリ:チヌ2号を標準に1~3号を餌の大きさで使い分ける。

ガンダマ:ハリ上30cmほどのところに、B~3Bを餌取の状況で打つ

その他小物:ウキ止め糸、ウキペット、カラマン棒(ゴム管と楊枝でも可)

その他装備:バッカン又はバケツ(団子を入れて密閉できるもの)

タオル2本(他の釣りに比べ団子や魚の血で手が汚れます。もう一本は汗を拭いたりするときに使います。)

付け餌用餌箱(直射日光にさらすと痛みが早いのでクーラーから小出しにして使います。)

小型クーラー(イスを兼ねます)

玉網(魚を掬うだけでなく、落としたものやゴミなどを掬います)

水汲みバケツ(手を洗ったり、団子の水分調整)

キャリーカート(団子などを含めると総重量が20キロを越えます。車から釣り座まで距離のある場合は必携です。)

サングラス・帽子・日焼け止め(軽視されがちですが、日差しの強い夏場から秋口は必携です。)

釣り用ブーツ(団子で足回りが汚れます。後で洗い易い靴で

<団子レシピ>

団子釣りはこれが上手く出来るかどうかが、成否の90%を握っているといってよい。

慣れてくれば、多少比率が変わっても握り方や水加減で調整できるようになるが、慣れないうちに配分で妥協したり、余計なものを加えると、一日悩むだけで終わることになるので、レシピをしっかり守って作ってください。

材料:米ぬか4キロ(米屋さんで400円位・コイン精米所なら場所によっては無料!)、川砂4キロ(ホームセンター20kg袋で買うか、近くで掘ってくる)、チヌパワー1袋、荒挽きさなぎ1袋(1キロ)、アミエビ1/16×1ブロック

作り方:釣り場でバッカンの中でも作れるが、自宅で大き目のタライか大きめの道具箱を用意して作ってから行くほうが楽だし効率がいい、水を加えずにアミエビ以外を均等に混ぜる、次に完全に解凍したアミエビを加え、さらに500cc程の水を加え、全体になじむように混ぜ合わせて出来上がり、このままではまだ粉っぽくまとまりが悪いが、最初に水分を多くしてしまうと、割れにくくなり調整が難しくなるので、釣り場で水分を足しながら調整するつもりで作りましょう。

<付け餌>

オキアミL:いきいきくんなど、パックに小分けして売っているものが使いやすい。最も多用する餌、腹をハリの懐側にして丸めて付けるが、餌取りが多いときは背側を針の懐側にしてかける。いずれも身の中心をハリが抜けるようにささないと実が柔らかいだけに外れやすい。

アカイソメ:輸入物の岩イソメで内房では地物の岩イソメと分ける意味でこの名前で売っている。餌取が多いときは、オキアミより餌持ちがよいので、少々値がはるが必ず持参することをお勧めします。針の大きさに切って使用。

その他:モエビ・豆ガニ・コーン・サナギなど多様な餌が使われるが、上記2種があれば間違いない。

<釣り方>

釣行記風に書きます。

真夏でも早朝の一時は上着が欲しくなるほど涼しい。

付け餌はオキアミを選択、尾羽を切り背掛けにして団子に包む。大きさはテニスボール大、底取りと寄せを兼ねているので、大きめで硬く握る。

薄暗い中での第一投、竿を左手に持ち、竿先を斜め45度上向きに構え、右手に団子を持ったとき、ウキが海面に触れない程度に余分な道糸を巻き取る。

続いて、投げ釣りの要領で道糸を人差し指で押さえ、リールのベールを返し、右手に持った団子をアンダースローでポイントに向けて投げ、直後に道糸を開放する。

団子が錘の役目をしてポイントへ着水、ウキが団子に引きずられて水中に消える。予想していたより深いようだ。すぐに、から合わせをして団子から針を抜き、仕掛けを回収。

ウキ下を、団子着底時でトップが水面に見え隠れする程度に調整して再投入。(納得いくまでしっかり底を取りましょう)

今度は良い状態で着底、潮はゆっくりと右に流れ、ウキが押されてシモって行く、1分くらいで、水中に見えていたトップがゆっくりと水面に現れ、ユラユラとトップ全体が水面に出た。団子の硬さは良いようだ。そのまま3mほど潮の流れに乗せて、アタリがないので回収。

そんなことを10回ほど繰り返したとき、浮上してきたウキにツンツンといった感じの軽いアタリが出始めた。どうやら、餌取りのお出ましのようだ。

鋭くウキが入るアタリに合わせると、スピード感のある引きで40cmほどのボラが来た。「今夜はボラの刺身で・・・」とスカリに入れて再開。

餌取がかなり集まってきたらしく、団子が割れる前からウキにスレアタリ(魚がハリスや道糸に触れて出る)や、団子をつついて転がしているようなアタリが出だした。団子もそのせいか、早く割れるようになり、ひどいときは着底前にボラの襲撃に会い砕けてしまうようになった。

ここで、団子自体に少し水分を加え、さらにテニスボールよりやや小さめに硬く握ってみる。なんとか、今度は底まで持った。

すると、ウキにゴツン・・ゴツン・・といった重い感じの前アタリ(黒鯛が団子をかじっているときに出る)が出た後、団子が割れトップが半分ほど浮上したとき、ゆっくりと引き戻すような大きなアタリ!

やや遅あわせ気味に竿を立てると、グングン・・・という首を振るような引きで25cmほどのカイズが顔を出した。続いて、今度はウキが浮上して1mほど流れたとき、海藻にかかったかのように、5cmほど入ってモゾモゾとした動きを見せる。

黒鯛独特のアタリだ!すかさず合わせると、先ほどと同サイズが釣れ上がった。

さらに追加をと思ったが、カワハギやシマダイといった餌取の名手が寄ってしまい、オキアミでは数秒と持たない。ここで、餌をアカイソメにチェンジ、頭部に近い硬いところを、針の大きさ程度に小さくつけてみる。やはり餌取に食い尽くされるが、30秒くらいは針に残るようだ。

すると、数投目にやはり押さえ込むようなアタリで3尾目、これは20cmクラス。

時々付け餌を替えながら、蒸し暑くなる10時頃までやって、チンチン~カイズを10尾、外道に来たボラとシマイサキの大きめのがクーラーに納まりお土産となった。

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<釣り場>

内房では、金谷漁港・吉浜埋立地・勝山漁港・富浦漁港・富浦新港(北係船)那古船形港・築港・西の浜・館山漁港・自衛隊堤防といったところが、入りやすいのではないでしょうか。南房・外房にも多数釣り場はありますがご紹介できるほどの釣行をしていないので、市販の釣り場案内などを参考にしてください。


GOROさんのカヤウキレシピ

2007年03月06日 | こうやって釣ってます!

pingがカヤウキを自作するときの師匠(^^)GOROさんからいただいたメールをご本人の了解を得て公開させていただきました。
買うと○千円するカヤウキも自作すればとっても安上がり、意外と簡単、そしてお魚が釣れれば釣趣も倍増!
ご不明な点は、掲示板『竿話釣題』かpingまでメールを下さい。

まず道具類は

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浮きのトップとの接続部分を作ります。切れるカッターで次の2枚のように3センチばかり切り取ります。

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切った後はサンドペーパーで内側を平にならします。Image007

そしてトップを埋めこみます。できるだけ中心へ、切った部分より2センチぐらいは押しこんでください。

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その次は切りこんだ部分にボンドをタップリいれ(はみ出してもかまいません) 少し隙間をつくって瞬間接着剤を両側に1滴づつ

そして手元から太糸で絞り上げる様に巻いていきます。

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すると口が狭まり合う様になりテーパーがつきます。糸を解けない様結わえたら真っ直ぐになるよう手で修正します。この段階であれば折れたりすることなくできます。

このまま1日乾燥させてください。その後糸をはずしペーパーて゛整形し細糸を3ミリほど巻きます。

口が開くのを防止するため、乾燥したらトップの先にパイプを接続、これは見やすくするのと浮力をつけるためにやっています。

先っぽの穴埋めには楊枝を使っています。完全に接着できたら切り落とします。

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次はお尻に埋めこむおもりの作製です。ステンレス棒に板おもりを巻きます。くびれた部分はまいた後カッターで切り取っています。丁度カヤに埋めこむ部分です。

瞬間接着剤で板おもりが解けない様タップリ使いとめます。隙間もこれでなくなります。

この後できあがっている胴に軽く差しこみおもり負荷を調整します。

使用する針・より戻し・糸・希望の負荷おもりをセットして風呂などでやります(竿ケースを70センチくらいに切ってそれを使うと便利)

後に塗装・穴あけにより浮力が落ちますので1・2センチ胴が出るくらいが目安、おもりが足りない場合は糸おもりを追加します。

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全て埋めこみにし接着します。

胴が乾いたら、胴のおもり埋めこみ部分をドリルの刃を手で回しながら埋めこむ分だけくりぬきます。外皮を割らないように

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これで接着します。

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このあとペーパーで外側を仕上げ塗装に備えておきます。

このあとは継ぎ目より上まで細糸で巻き上げます。

塗装はトップについては下地に白を塗ってから蛍光を塗ってください。そうしないと色が出ません。

胴についてはお好きなカラーで、ウレタンでコーティングすると少々重くなりますが丈夫になると思います。

ではでは、やってて解からないことありましたらなんでもご質問ください。

GORO