お彼岸も終わって暑さもおさまり、
めっきり秋めいて来ましたね~。
伊豆では例年より遅く彼岸花が満開となっています。
海のほうは台風12号の影響で
うねりが残り、
昨日に引き続き今日もクローズとなってしまいました・・・
いったい海の中はどんなになっているんでしょう。
洗濯機のようにウネリでグルグルかしら?
今までいてくれた生物は大丈夫かなぁ?
ちょっと心配ですが、それも自然。
台風によって運ばれて来る南方系の
新しい生物との出逢いが楽しみです。
(提供:ウサLOVEさん)
この写真はここ1ヶ月ほど
私達ダイバーを楽しませてくれたオオウミウマ。
タツノオトシゴの仲間で、れっきとした魚です。
馬面だから海の馬。
愛嬌のある顔をしてますよね。
タツノオトシゴの仲間は、
オスのお腹に育児をするための袋があります。
メスがオスのその袋の中に卵を産みつけ
オスが胎内で受精させ、卵を育てます。
エライですね。
卵から孵った稚魚たちはオスのお腹から旅立ちます。
この子もお腹に袋を持っているみたいなのでオスかな?
数日前から場所を転々としていて探すのに苦労してましたが、
この日は紫色のフトヤギについていて
とってもステキな配色でした。
まるで自分が引き立つように狙っているかのようでした。
金曜日には行方不明となっていたけれど、
また復活してくれるといいなぁ。
明日からまた探して行きたいと思いま~す
去年の7月に新しい夫婦となった八幡野のビーチにいるクマノミ。
今日は、この夏に入って、4回目の産卵をしていました。
今年初の産卵は、受精が失敗してしまったようで、
オレンジ色の産み立ての卵を自分達で食べていました。
その後、2回目と3回目の産卵は、無事に成功。
産み付けてからふ化するまでせっせと世話を繰り返してました。
で、今日は4回目の産卵。
真昼間の出来事です。
その様子はこちらでどうぞ。
画質と色が悪いのは、ご勘弁下さい。
メス(尾びれが白)が岩に産み付けた卵(オレンジ色)に、
オス(尾びれが黄色)が精子をかけて受精させてます。生命の神秘
というか、けなげにペアで産卵する姿。
感動的で、思わずエアーギリギリまで見とれちゃいました。
ほぼ毎日観察している、このクマノミのペアは我が子のよう。
その子達が産卵ってことは、気分はおばあちゃんな私でした。
ここ2ヶ月ほど八幡野の海でのお楽しみは、
人魚の財布こと、ナヌカザメのタマゴを観察することです。
様子をチェックしに行っては成長ぶりに生命の神秘を感じます。
今日は動画で撮影してみました。
YouTubeでご覧下さい。
片手で下からライトを当て、デジカメを構えて・・・
うっ、ズームが出来ない・・・と悪戦苦闘しながらの撮影でしたが、
中で動いている様子は分かると思います。
卵の中の稚魚のサイズも8cmほど、
目も見えるし形もサメらしくなって来ました。
もうすぐ身体の模様も見えるようになるかなぁ。
産卵してからふ化するまで約1年といわれるナヌカザメ。
当分は観察することが出来そうです。
海に潜っていると度々不思議な光景に出くわします。
これは、一昨日のこと。
泳いでいる最中、ふと見下ろすと岩の上にカサゴが。
画像提供:八幡野大好きさん
カサゴがいるのは珍しくもなんともないのだけれど・・・
「えっ?!」
下にアカササノハベラが横たわっています。
いったいどうしたんでしょう?
アカササノハベラが休んでいるところに
気付かずにカサゴが乗ってしまったのか、
意図的にカサゴがアカササノハベラをはがいじめにしているのか・・・
仲良く添い寝?しているのか・・・
謎は深まるばかりです。
心なしかアカササノハベラの表情がビックリしているように見えますよね?
はじめ、アカササノハベラはもしかして死んでるのではと思い、
カサゴが動くように近づいてみました。
カサゴが自分の上からどくと、
ホッとしたかのように、アカササノハベラは泳ぎ去って行きました。
自然って、海って不思議ですねぇ~。
写真のエビは、「カザリイソギンチャクエビ」
イソギンチャクの中を探すと比較的よく見つけられるエビです。
でもイソギンチャクの中で隠れようと動き回るので
なかなか写真を撮るのが難しいエビですね。
よ~く見ると、透き通った身体にハサミや脚が赤い水玉模様なんです。
カワイイですよね。
イソギンチャクの飾りってことでついた名前なのかな?
この ↑ アカホシカクレエビよりもよく隠れるし、
ハサミは赤の水玉だし、
こっちが「アカホシカクレエビ」の方がふさわしい名前のような気がする・・・
と思うのは私だけでしょうか。
先日、八幡野に出現したエボシカサゴ。
あれ以来、姿を見ることもなく、
私以外に見た人もいない。
今日も、『エボシカサゴいないかなぁ~』
と思いながら潜っていると・・・
「イタ」
と思ったら、ミノカサゴでした。
でもこの子、去年の夏ごろによく見かけた子なんです。
左の胸鰭の付け根にオレンジ色のアザがあるので、
簡単に個体識別出来ますね。
初めて見たときは、10cm程度だったのに
今では30cm近くあります。
こんなに大きくなって帰って来てくれて
なんだか親心で嬉しくなっちゃいました。
ミノカサゴは野生のものは、7~15年程生きるらしく
これからもずっと元気にいてくれるといいなぁ。
昨日の水中でのこと。
深場でバルスイバラモエビをチェックし、
アジ根の近くまで来た時、
『あっ、ミノカサゴだ!』
『久しぶり!写真とって行こうっと』
と近づき・・・
『アレ?違う』
『何だろう?コレ?』
『ヒメヤマノカミかなぁ~』
『海の中にいるのに、山ノ神って変な名前』
なんてことを一人思いつつ写真を撮って上がってきました。
エギジット後に調べてみると、
図鑑『伊豆の海』に載ってました。
エボシカサゴ
頭上のヒレが烏帽子のようだから、ついた名前らしい。
ヒレを全部広げて中層を泳いでる姿がキレイでした。
私も初めて見たエボシカサゴ。
ネットで調べてみると、大瀬とか井田の深場にいるとか、
以前は富戸でも見られたとある。
八幡野の先輩達に聞いても見たことないと言う。
『そんなレアものだったんだぁ~』とビックリ。
そして今日も同じ場所を探してみましたが、発見できず。
海の生物とも一期一会を大切にしたいものです。
街で知人と偶然に会い、挨拶を交わした後、
「あれ?誰だったっけ?」って思うことないですか?
「顔は覚えてるのにな~」って。
「たしか○○の時の・・・???」みたいな感じ。
そうやって記憶を手繰り思い出すのは脳にとって良いことだそうです。
久しぶりにこの魚に水中で出逢った時もそうでした。
「アレ?なんだっけ?」
「えっ~と・・・」
久しぶりに脳が活発に動きます。
「あっ、ヤクシマキツネウオじゃなくて、キツネウオだ」
って想い出したんです。
エギジット後、図鑑で調べるとイトタマガシラでした。
キツネウオは伊豆では見ないし・・・
しかも、ヤクシマキツネウオって・・・。
心は既に来月の屋久島ツアーに飛んでるようです。
ちなみに屋久島ツアーでは、
「ヤクシマキツネウオ」を発見し命名したガイドさんと一緒に潜るんです。
スゴイんですよ。生物に詳しくって・・・。
「アンタが感心してる場合じゃないでしょ。」
って言われそうだけど・・・
今回見たイトタマガシラは、
水深20m位に4匹程度で群れていました。
写真を撮ろうと追うと、深い方へ移動して行きました。
今まで、あんまり見ないんだけど・・・
っていうか意識してなかっただけなのかも。
毎日勉強です
こんにちは。
昨日の嵐も去って、行楽日和な今日。
ゲストの皆さんはお花見やら
MDフェアで忙しいようで。
健康優良児の私は、
年に一度引くか引かないかという風邪をうつされてしまい、
耳抜きをすると、耳ではなく目に空気が行ってしまい、涙が出ちゃうんです。
女の子なんで。←わかるかな?
潜ろうと思えば潜れるけど
ガイドがないことを良いことに、安静にしています。
で、写真を整理していたら、思い出しました。
不思議な光景を。
歳のせいか、感動も時が経つと忘れちゃうんですよね~。
やっぱり記憶よりも記録の時代。デジカメに記録してたおかげで思い出せました。
ニシキウミウシ
比較的サイズも大きいウミウシだし、
色もキレイだからいると目立ちますね。
よく見ると、な~んか変ですよね?
そうなんです。
触覚が片方しか出てないんです。
引っ込んでるのかと思い、待つこと3分。
でも出てくる気配なし。
う~ん。
片方なくなっちゃってるようです。
エビやカニのハサミ、ヒトデの脚のように再生するようなので
今後も観察して行きたいと思います。
って移動するから毎日探すの大変だぁ~。
今日も寒い1日でしたね~。
ここ最近、海の中も春濁り・・・と言う感じで薄暗いので、
カラフルな魚達が目を引きます。
陸上も桜の季節ということで、「サクラダイ」を紹介します。
この写真はサクラダイの♂。
似ているキンギョハナダイは沖縄や海外リゾートでも見かけますが、
このサクラダイは沖縄とかの暖かい海にはいないんです。
日本の固有種ですね。
赤に白い点が桜の花びらのようだからサクラダイですが、
上の写真はメスからオスへ性転換したばかりなのか、
妙にオレンジっぽい個体でした。
ちょっと深場に生息してます。
特に八幡野はメスは20mくらいで見られるのですが、
オスはもっと深くにいます。
キンギョハナダイのオスもそうですが、
胸鰭にある赤い点がワンポイントでカワイイので、
今度じっくり見てみてくださいね。