はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

映画と舞台を見比べる。②宝塚花組「鴛鴦歌合戦」東京公演千秋楽配信観劇

2023-10-12 12:14:48 | 記録:宝塚

さて、宝塚版「鴛鴦歌合戦」

こちらを先に見たので、えらく衣装が派手だなぁ~と思ってましたが、前記事で書いたように、映画版もなかなか派手だった😁

 

ストーリーはこちら↓(Wikipediaより:キャストは宝塚/映画版)

浅井禮三郎(柚香礼/片岡千恵蔵)は堅苦しい宮勤めを嫌い、長屋で気楽な浪人暮らしをしている。
隣には志村狂斎(和海しょう/志村喬)と娘のお春(星風まどか/市川春代)が傘張りの内職をしながら暮らしている。志村は大の骨董好きで、骨董屋の六兵衛(航琉ひびき/尾上華丈)に勧められるままに偽物を買わされ続けている。米を買う金もなく、麦焦がしばかり食べる暮らしにお春は不満を募らせているがのんきな志村は気にしない。
お春は時には口喧嘩をしながらも浅井に想いを寄せている。また、裕福な商人である香川屋宗七(羽立光来/香川良介)の娘・おとみ(星空美咲/服部富子)も浅井にぞっこんで、たびたび口説きに来る。しかし浅井はどちらにも曖昧な態度を取り、ふたりはやきもきしている。
一方、武士の遠山満右衛門(綺城ひか理/遠山満)は、死んだ浅井の父との口約束を盾にして娘の藤尾(美羽愛/深水藤子)と浅井との縁談を強引に進めようとするが、浅井はそれを断り続けている。
若い殿様の峯澤丹波守(永久輝せあ/ディック・ミネ)も大の骨董好き。骨董屋の六兵衛の店で志村と知り合いになるが、志村の長屋を訪れた峯澤は娘のお春に一目惚れしてしまい、金の力でお春を妾にしようとした挙げ句、家来を引き連れて強引にお春を連れ去ろうとする。しかし、お春の叫び声を聞いてかけつけた浅井は峯澤の家来たちを次々に倒してお春を助け、お春に愛を告げる。

 

映画版に加え、殿様の弟、奥方、骨董商などなど、オリジナルキャストが増え、ストーリーも膨らみました。
なぜ「鴛鴦歌合戦」というタイトルなのかなど、映画を補完する感じかな。

後は、主人公の生い立ちなど、ノー天気な映画版より、ちょっと深い感じに。
これはこれで、楽しめました。

でも、基本的には楽曲も、セリフも、オリジナルに沿っているので、いかに映画が当時としては最先端だったか、改めて思い知らされました。


配信映像のテレビからパチリ。
チョンパからの幕開け。
時代劇、日本物って、こういう華やかさが良いですよね。

 

映画が原作ということもありますが、主人公メインではなく、若手にまで役、見せ場があり、やはり宝塚はこうでないと、と思いましたね。

正直、花組は一番見る機会がない組なのですが、そこは宝塚。
どの組にも、面白い個性の人たちがいるもんだと。
生徒さんを知らない分、スター候補とか先入観なく、ストーリーを堪能させてもらいました。

 

柚香さん。若い頃から落ち着いてて、佇まいが色気たっぷり。粋なんですよ。貫禄が出ましたね。
ただ、やはり歌が・・・(ゴメンナサイ)
お芝居では、ソロナンバーが少なかったので、少々安心。

永久輝せあさんの「バカ殿」ぶりが、突き抜けてて、お芝居を一番軽やかにしてくれました。映画よりも、明るく楽しく。
ただ、いつまでも若い!と思ってたけど、不意に垣間見せる「色気」が、かつての瀬奈じゅんを彷彿とさせる印象でした。


お春ちゃん役の星風さん。
なんか「マンガみたいな喋り方」と思ってましたが、映画版に沿ったお芝居だったんですね。
口癖の「チェッ」とか、普段宝塚では言わないようなセリフ回しにきっと苦労されたと思いますが、嫌味がなくて、可愛い!楽しかったです。

ふと、原作に沿ってるのか、普段からそうなのか、花組娘役さん全体的に、キンキンと、マンガみたいな声の方が多くて、ちょっと気になったかな~


今回が退団の和海しょうさん。
結構大きな役で、出番も多く、得意な歌を何度も披露され、見ている方も楽しかったです。
84期はこういう得難い、個性的な脇役的存在がが多かったんですよね。これからますます存在感を発揮してくれると思っていたので、退団が本当に惜しまれます。


あと、裕福な豪商の丁稚役って、結構儲け役だなって。
演じたのは、新公主演だった、天城れいんさん。後で知ったのですが、急きょの代役だったとか。
熱演で、ちょっと目に留まりました。

 

その他にも、いろいろ目立つ人がいましたが、如何せん、字幕がないので、演者がわからず・・・後日放送されたら、もう一度確認してみます。

 

以下、ちょっと気になったこと。

登場と歌の後必ず拍手が起こる。他の組(特に月組)ではあまりないので、ちょっと気になったなぁ。お芝居の邪魔になるというか。

組によって、観客によって、反応が違うんだなぁと。

組によっていろいろルール?があるのはわかるんだけど、スターの時はこまめにするのに、スターでないけど本当に上手い方の時にないのはどうなのかなぁって。ちょっとモヤモヤ。

それはさておき。

いろいろあっての千秋楽。気のせいかもしれないけど、演目がコメディというこもありますが「めいっぱい楽しんでもらおう」という演者さんたちの気持ちが伝わってきた。(若干空回りな気もしたけど)

 

 

もちろん、併演のショー

ネオ・ロマンチック・レビュー『GRAND MIRAGE!』

も堪能しましたよ!
岡田先生のロマンチックシリーズ。
先月の月組公演のような斬新なのも良かったのですが、本来はどちらかと言えば、いわゆる「レビュー」ものが好きでして。
かつてのショーの名場面(シメさん時代の「シボネー」とか最高!)、先日亡くなった羽山先生の振付・・・なんだか肌が火照るような高揚感がありました。

オープニングやフィナーレでの、淡いパステルカラーの組み合わせが素敵でね

 

千秋楽恒例、退団者の手紙読み上げまで配信を見ました。
美風組長の、とにかく千秋楽まで上演できた事への想い、こみ上げるものがあり、見ているこちらが、思わず全力で応援していました。きっと、幹部クラスの方たちにとっても、この数週間は心身ともに堪えるものだったに違いないはず・・・

 

 

いろいろ、いろいろありましたが、誰が何を言おうと、多くの人が離れていこうと、生徒さんが公演を続ける限り、応援していくつもりです。そりゃ、思うことはありますけど、今は見守るだけ。
劇場に足を運ぶ回数は減ると思いますが、配信観劇を増やしていこうかな。
全生徒、全スタッフ、関係者。その方たちを応援するためにも。


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