ことほぎ日記

ことほぎ【寿・言寿・言祝】ことほぐこと。ことばによる祝福。ことぶき。ことほがい。そんな日記になればなあ、と思っています。

未来を語る with 美容師さん

2008-07-31 | 日々、思うこと

先日、美容院へ行った。
結婚してこちらに越して来てから
何回か美容院に行ったけれど、
いまいちピンと来ない。

またもや美容院を新規開拓した。
どうかな?と半信半疑で行ったのだけれど、
これが正解!

担当してくれた美容師さんが、
私がちょっぴり人見知り(本当)なのを分かってくれて
あまり話しかけないでくれたのがとてもよかった。

人と話しをするのはとても好きなのだけれど、
見ず知らずの方といきなり仕事の話しとか
プライベートなことを話したくはない。

最初は世間話。
世間話をしながら話のスピードとか
いろいろなことを少しずつ探っていく。

あくまで、「徐々」に、
「マイペース」に進めたい。

そして、それが彼の戦法なのか
それともナチュラルなのかは定かではないけれど、
私を担当してくれた美容師さん、
彼は「未来」を語るのだ、
「未来」を。

ショートにしたい、という私に対して
「ショートはいつでも出来るから、
今回はこのくらいの長さにして
『次』はもっと遊んでみましょうか?」とか

ずっとストレートで黒髪だった私に対して
「『これから』はもっと一緒に
いろいろやってみましょう」などと言う。

私もつい「よろしく」などと言ってしまったけれど、
未来を語るっていいなあ。
なんだか前を向いている感じがして
とても気持ちがいい。
「また来るでしょ」ということを前提にした態度。
自信の表れか?

宇野千代も85歳の時
生きて行く私」という本を出した。
毎日新聞の日曜版に連載していたものをまとめたものだけれど、
85歳にして「生きて『行く』私」。

「生きて『来た』私」ではなく、
「生きて『行く』私」というところがすごい。
さすが、宇野千代。

また次があることを前提に話をする美容師さん、
まだ先があることを前提に本を書く宇野千代。

私も、常に、そうありたい。


自家中毒

2008-07-30 | 日々、思うこと
おとといの晩、落ち込んで落ち込んで
どうしようもなかった、ということを
昨日のブログに書いた。

日ごろ、あまり落ち込むことはないのだけれど、
久々に落ち込んだせいか
「落ち込みの自家中毒」になった。

昨日、仕事が休みで何をする元気もなく
1日中家にいたのだけれど、
頭痛と嘔吐に襲われ、
それはそれは大変だった。

ほかに何も思い当たるフシがなかったので
「病は気から」ってやっぱり本当だ!と
悪い例で実感した。
(どうせなら、いい例で実感したかった)

落ち込んで精神的にも体力的にも凹んでいると
自ずと思考もマイナスへ傾き
「ブログなんてやって何になるのさ」
「誰が見てくれるっていうのさ」
「私何やってるんだろう?」と
珍しくマイナス思考のスパイラルに陥った。


でも。

でも!


不思議なもので
「ブログなんて・・・」なんて思っていた翌日、
つまり今日。
訪問者数が今までの倍くらいに急増!
みなさま、ありがとう。
本当にありがとう!

こうやって、落ち込んでいたら
(訪問者数という結果で)みなさまに助けていただいたり、
そうすると、調子のいい私は
「これはまだやってみろってこと?」なんて
勝手にいい方に解釈して、
ブログに限らず、
「やってどうなる?」と自問自答していたようなことも
これからも続けてみよう、と思った。

写真は先日うちから見た空。
虹がかかっているの見えるでしょうか?

私の心にも、ほら、虹が!
(これだから、君は調子いい、と夫に
いつも言われるんだな・・・)

フェイスアップ!

2008-07-29 | 日々、思うこと

昨日、久々にとてつもなく落ち込んだ。
むなしさにどうすることも出来なかった。
むなしさのネバーエンディングストーリーだ。



泣き、
眠れず、
寝たかと思っても目が覚め、
また泣き、
ため息とともに目覚めた。


1日経ったら、少しは平気になった。
まだ二重まぶたが伸びきっていて
外出は出来ないけれど
少し、大丈夫になった。

横で坂本九に歌ってもらいたいけれど、
自分で上を向いて、
顔を上げて、歩くことにしよう。

これからも一緒に歩くことにしよう。


在日韓国人のための婚姻届の話

2008-07-29 | 在日、韓国、韓国語のこと
この間、韓国領事館に婚姻届を出してきた。
我が家の場合、夫が日本人なので、
日本に婚姻届を出せば、婚姻は成立するのだけれど、
韓国に私が結婚した旨を伝えないと
私は韓国ではシングルのまま。

私は夫が日本人なので、それほど問題はないが、
夫婦二人が在日の場合などは
必ず韓国へも届けを出すように。
なぜなら、子どもがパスポートなど
取れなくなってしまうから。
たまに友達などで
「韓国の戸籍上ではそもそも私が存在していない」と
両親を結婚させるところから手続きをしている人がいる。

当時は情報も今のようになかったし、
生きるのが精一杯だったから
そんな余裕はなかったかも知れないけれど、
夫婦が在日なら韓国への婚姻届も
お忘れなく。

=====


で、婚姻届を出してきたが、
必要なものは4つ。

1.婚姻届受理証明書
(日本語原本、韓国語翻訳 各1通)

2.家族関係証明書、婚姻関係証明書 各1部

3. 届出人の身分証(外国人登録証、パスポートなど)

4. 二人の印鑑


1の婚姻届受理証明書で注意しなければならないのは
現在の住所があるところではなく、
婚姻届を提出した役所で発行してくれるというところ。
また韓国語に翻訳したものは
領事館に確認したところ、自分でMSワードなどで
さらっと作成したものでよし、とのこと。

2の証明書たちは領事館ですぐ発行してくれます。
ただし、韓国の戸籍の正確な住所(何番地、まで)が必要。
それが分からないと、領事館でも調べようがありません。

かかった費用は2の書類を発行してもらうのに
1通240円、2通で480円だけだったと思う。

時間は9時から16時まで。
昼休みはなし。

こちらにも詳しく説明あり。

=====

領事館は場所も遠いし、
韓国を濃縮したような
とても濃い雰囲気だし、
つい足が遠のくけれど、
ちゃんと手続きを踏んだら、
やっぱりとても気分がいい。

特に二人とも韓国籍の場合には
お子さんのパスポートのことなどあるし、
今しておかないと、後々大変ですよ。

再び

2008-07-28 | 日々、思うこと

結構似たような話をしていることがありますが、
ご容赦ください。

=====

IBMといえばPCなどで有名な会社だけれど、
IBMって何の意味だか知ってますか?

International Bisuness Machine の略なんだそう。

最初から今のような名前でも規模でもなかったけれど
会社がビジネスマシンの分野において
世界規模になりたい、なるんだ!という
目標があったからこそ、社名を変更し
その結果として現在のような大規模かつ
世界に名の知れた会社になったのでは、と
どこかで読んだ。


これもどこかで読んだのだが
ソフトバンクの孫正義社長は入社式か何かで
「豆腐を1丁、2丁と数えるように
売り上げを1兆、2兆と数えたい!」と仰ったんだとか。

思っているだけじゃ何も始まらないかも知れないが、
思うことって大切なんだな、と改めて思う。


思って、

考えて、

実行する。


お気に入りの手帳に
「ああなりたい、こうありたい」と希望をつづり、
通勤時間に眺めながら、
ムフムフしている・・・。
ちょっと怪しい妙齢の女性、それが私です(失笑)。


ひとつだけ

2008-07-27 | 在日、韓国、韓国語のこと
韓国に ハナ銀行(하나은행)という銀行がある。
今もあると思うけれど。

以前、そこのコピーでこういうのがあった。

하나만 생각하면 마음의 스케쥴이 편해집니다.
訳:ハナ(ひとつという意)だけを考えると、
心のスケジュールが楽になります

ハナ銀行のハナと
「ひとつ」という意味の「ハナ」をかけているのだけれど。

確かに!
あれやこれやと考えると、
ごった煮のような頭になってしまい、
結局何一つ解決しない。

それよりも、ひとつずつ、ひとつずつ考えて、
解決して、クリアしていけばいい。
最近はそう思う。

いつもベストタイミング

2008-07-27 | 日々、思うこと
待望のベビーを授かり、出産した友達と会った。
何年も何年も待ち望んでいたので、
本当にうれしそうだったし、
育児の疲れなど
全く感じない、と言っていた。

その彼女が言っていた。

「もちろん、何年も何年も待ったけれども
その時間があったからこそ、
こんなに大切に思えるのかも知れない。
私たちが結婚してすぐこの子を授かっていたら、
こんなにいとおしく、こんなに大切とは
思えなかったかも知れない」と。

彼女の話を聞いて
「常に、ベストタイミング」なんだな、と改めて思った。

私たち夫婦は結婚してから今まで
狭いワンルームに住んでいたけれど、
その期間があったからこそ、
引っ越してからより感謝の気持ちを持って住むことも出来る
(それに、お金を貯めることも出来た)。

最初っから立派な家で暮らしていたら
それが当たり前だと思って、
感謝の気持ちも何も湧かなかっただろう。

いつも、今がちょうどいいタイミング。
常に、今がベストタイミング。

だったら、ちょうど何かがやってきた時に
「待ってました!」と言えるように
受け入れ準備を整えておかなくちゃ。

アンビバレンツ

2008-07-26 | 日々、思うこと
アンビバレンツ。
二律背反。

そういう言葉が好きだ。

たとえば
「私たちは安物を買うほど
お金持ちではない」だとか。
これはフランスのブルジョアがいう
言葉らしいけれど。

同じフランスのポール・ゴーギャンが
こう言っている。

「私は見るために目を閉じる」


目を閉じる、
見るために。


いろいろ言いたいのだけれど、
何を言っても、書いても
このゴーギャンの美しい言葉には
ちっとも対抗できそうにないので、
こうしよう。


「私は伝えたいがために筆をおく」

生きてるってことよ

2008-07-26 | 日々、思うこと
仮フラワーの父と
たくあんで家族愛を表現する母。

実家の両親の話を書くと
「なんだかほっとするの」という話しをよく聞くので
今日は母の話を書いてみようと思う。

うちの母は肝っ玉母さん的なところがあり、
今から15年ほど前、我が家の進路を問うような
大事件が起こった時にも
高野フルーツパーラーでパフェか何か食べながら
「その時はその時よ」と
至って達観していた。
まだ10代だった私は自分のことだけを考えて
びくびくしていたのに、だ。


=====


母のキーホルダーには鍵が
じゃらじゃらとたくさんついていて
「何の鍵ですか?」とよく聞かれるらしい。

「これは車でしょう?
これは家の鍵でしょう?
これは、心の鍵」


=====


そんな母だけれども、
「あー、掃除してもしてもホコリが!」なんていうと
「生きてるってことよ!」と
大抵はそのせりふで片付けられた。

「夕べあんなにいっぱい食べたのに、
また今日になったらおなかすいてるのね。
生きてるってことね」


幼かった私にとって「生きている」ということは
とても当たり前のことだったので、
母は何を言っているのだろう?とよく思った。

今、考えれば
私が幼稚園の頃、40代の姉を亡くしたというのも
母にそう言わせる一因だったのかも知れない。

自宅にはマーフィーがいて、
実家に帰れば、ターシャがいる。

マーフィーにもターシャにも
「あなたって幸せものね」
「君みたいに幸せなひと、見たことない」
と半ば洗脳のように日々言われている。

信頼している、大好きな二人に
そういわれているのだから、
きっとそうに違いない。

大好きな人

2008-07-25 | 好きな人のこと
まず。
「好きな人のこと」というカテゴリーを設け、
そこをたくさんの人がご覧になっている、
ということが分かった。

みなさんは私が「恋する乙女」のように
好きな男子のことを書いている、と思い
クリックされるのかも知れません。

しかし。

私の好きな人って、
宇野千代とか白洲正子とか
ターシャ・テューダーとか
すでに鬼籍に入られた方々。

もしも、「好きな男子のこと」と思い
クリックされている方がいたら、
ご希望に沿えず申し訳ない・・・(陳謝)。

ところで。
鬼籍に入られた方でなく、
今現在活躍されている方の中では
山咲千里さんが好きだ。

最初、ファッションヴィクティムのようにも思ったけれど、
彼女のブログを読んでみると
生きることにとても真摯で浮ついたところがなく、
読んでいてためになることがとても多い。

そして言葉の表現が美しく、
読んでいるだけでこちらまで美しくなれるような
そんな気さえしてくる。

著名な人のブログにはあまり関心がないが、
山咲千里さんのものと、
清水ミチコさんのブログはすごく好き。
文章やその表現にあたたかさや優しさ、
ひねったユーモアなどがあり、
いつ読んでもくすりと笑えたり、
どきりとさせられたりする。

行動あるのみ

2008-07-24 | 日々、思うこと

好きな言葉に
「道は爾(ちか)しと雖(いえど)も
行かざれば至らず」というのがある。

つまり、どんなに近い道でも
実際に歩き始めなければ
到達することは出来ないよ、ということだ。
(あまりにも平たく言いすぎか?)

私の大好きな宇野千代も
「行動することが生きることである」という
題名の本さえ出している。

私はどちらかというと
何でも億劫で、考え込んでしまうフシがあるけれど、
行動あるのみ。

近いところでも、歩き出さなければ
たどり着けない、と自分に言い聞かし、
今日もまた一歩歩き始める。


結婚するなら

2008-07-23 | 家族のこと
結婚前にはいろいろと気になった。

結婚に関する本を読むと
「少なくとも年収くらいの貯金がないとだめ」
「金銭感覚が同じ人」
「手に職がある人」
などなど、様々な条件があげられている。

〇〇な奥さん、などという雑誌を見ては
到底出来そうにない、とため息をつき、
誰もがやってるじゃないか、と自分に
ハッパをかける。

実際、結婚して1年と少しが経ったが、
やれば、できる、何事も。
それは実感している。

そして、結婚相手に関して私が思うのは
「一緒にがんばれる相手」かどうか、ということに
尽きると思う。

性格がいいけど顔がどうの、とか
顔がいいけれど性格がどうの、とか
お金はあるけれど、とかいろいろある。

いろいろあるけれど、
私は「この人と一緒にがんばろう」と思える相手なら
それでいいと思う。

私は結婚前は比較的日々の暮らしに満足していて、
あまり夢など思ったことがなかった。

しかし、夫は昼間っからとうとうと夢を語る人で、
私にも夢を持て、夢を見ろ、という。
私の父は
「夢を見るな、現実を見ろ」
という人だったので
そのギャップに苦しみつつも(笑)、
徐々に夢見がちな二人となって現在に至る・・・。

それぞれの夢を持ち、
家庭、家族としての夢を持ち、
そのうちのひとつは現実になろうとしている。

ああ、幸せだな、と心から思う。

まだ結婚相手に出会ってないのなら、

一緒にがんばろうと思える人
一緒に夢を見、夢を語れる人

というのも参考程度でいいので
頭の片隅に置いといてください。

続けること

2008-07-22 | 日々、思うこと
あ、暑ぃ~。
ソウルで暮らした7年間は暑かったけれども
(エアコンもなし、扇風機だけ。
どうやってしのいだのかさえ覚えていない)
避暑地育ちなもので、この暑さはしんどい。

まあ、洗濯物がよく乾くのでよしとしよう。

ところで。

このブログを毎日更新し出して、
1ヶ月半くらいになる。
最初は、更新したい時だけ更新していたけれど、
「毎日やってみよう」と思い立ち、
今のところ続けている。

学生時代、私は毎日コツコツしている人を
ちょっとバカにしていたところがあり、
「やる時はやる!の方が効率がよい」と思っていたけれど、
そうではないことを最近知る。

たまに「3日間で書いた小説です」というようなものが
賞を取ったり、
瞬間の爆発力も無視できないけれど、
最近は継続の力をしみじみ感じる。
継続の力と爆発の力は
マラソンと100メートル走のように
種類が違うもので、比較の対象ではない。

ひょっとしたら、コツコツ続けることで
爆発する力も生まれるのでは?と思う。

信じる、ということ

2008-07-21 | 家族のこと
信じる、ということはとても偉大なことだ、
と最近思う。

学生時代。
父は門限とかルールにものすごく厳しかった。
一人暮らしを始めてから開放感を満喫し、
遅く帰ってくることもしばしばだった。

時々実家に帰った時、父は言った。
「お父さんは信じてるからな」

特段、悪いことをしていたわけではないけれど、
注意されたり、怒鳴られたりするより
「信じてるからな」という言葉はとても心に響いた。
信じられている、と思うと期待を裏切ることは出来ず、
何も問題を起こさず(起こしても困るが)
日本と韓国の10年以上に渡る一人暮らしは
無事終わった。

学生時代、レポートが書けなくて、
うんうん唸り、「いいや、明日書こう!」と寝ても
恐怖で夜中に目が覚めるようなことが
何回かあった。

そういう話を母に告げると
「お母さんは知ってるよ。
あなたはできるって」とよく言ってくれた。

その場では照れ臭さから
「何を知ってるのよぉ」などと言ったが、
その言葉が呪文のようになって、
実際レポートを書くことが出来た。

自分を信じ、家族を信じ、
人の良心を信じる。

信じることによって開けてくる道もあると
over 30は思う。

今、つらい人へ

2008-07-20 | 日々、思うこと

日々、驚愕するような事件が起こる。
衝動的なのか、計画的なのか、
ただただ驚くばかり。
なす術もない。

と思っていたが、
私にはこのブログという
小さな、小さなメディアがある。

お粗末かも知れない。
見当違いかも知れないが、
私の小さな考えを披露しようと思う。

=====

最近はご存知の通り、
日々満足し、笑いがおのずとこぼれてくるような
幸せな、幸せな日々を送っている。

でも、私にもつらい、とてもつらい時期もあった。

啄木のように、涙があふれてきて、
前が見えなくなって、
車を路肩に止めて泣き続けたこともあった。

父に泣きながら
「お願いだから、もう泣くのはよしてくれ」と
懇願されたこともあった。

つらかった。
何のために生きているのか
分からないほどつらかった。

でも、今ずうずうしく、のほほんとこうして生きている。
そんなことまるでなかったかのように
のほほんと幸せに生きている。

野口晴哉は
「風邪は経過するもの」と言っていたが、
どんなつらいことも同じように
経過していく。

残念ながら
いいことも、悪いことも、
幸せなことも、不幸なことも、
留まることは決してない。
そもそも私たち自身が
留まることがないのだから。

日々、過渡期。
日々、途中経過。

つらいことも、幸せなことも
日々過ぎ去って、忘れ去っていく。
だから生きていける。

いいことや楽しいことまでも
少しずつ忘れていってしまうのは少し寂しいけれど
人間は忘れないと、狂ってしまうらしい。
忘れることは立派な防衛本能なのだ。

つらい時にはそのつらさにどっぷり漬かってしまい、
一生続くのでは?
朝は来ないのでは?と思う。
私は朝が来ても、
「朝が来たのか」とつらかった。
夜寝ている時だけが幸せだった。
今自分でも信じられないが、
そんな時があった。

みんな大なり小なり
そういう時はあるのだ。

でも、何事も絶対一生続かない。
そして、人間はこの朝顔のように
伸びていくもの。
それが自然だから。

大丈夫。
だから今つらくても
この先ずっとつらいと思い込まないで。
明日は雨かも知れないけれど、
いつかは晴れる時も来るから。
必ず来るから。