♪全部、抱きしめて~
そんな歌詞の歌があったような・・・。
私が「全部抱きしめよう」と思うのは、母との会話。
母とは無料で通話できるように設定したので、
ほぼ毎日のように電話で話をしている。
それが夫からの命令でもある(なんて、幸せな命令)。
私が韓国に住んでいた頃には国際電話で愚痴をいったりしていた母。
その頃私は今よりずっと幼くて、母の気持ちになどなれず、
全然話を聞いてあげられなかった。
散々(いやいやながらに)聞いた揚句
「あなたは何にも分かってない!」なんてキレられて、
「なんなのよ?」とあっけにとられたことも何度もあった。
ところが、今は毎日のように電話していても、とてもすがすがしい。
母の愚痴も時にはあるし、「いいように解釈しすぎじゃないの?」とか
「それ、そういう風にとる?」とか、物申したいことはたくさんある。
反論したいことや、目線を変えてみたら?と思うこと、
「もう、その人亡くなって何年も経ってるよ、忘れなよ!」という話も。
でも、そういうのをほとんど反論せず、「全部抱きしめて」聞いてしまう。
そうすると、話している母が気分がよく、聞いているこちらも意外と気分がすがすがしい。
相槌を打ちながら、母が話しやすいように聞き、
母の味方について通話を続けていると、
こっちが誘導したい方向に、母自身が向かっていこうとしていることもたびたびあった。
「勉強しなさい」と言われると、「今やろうと思っていたのに!」と思うように、
「あれしなさい、これしなさい」っていうよりは、
最初、何もかも抱きしめて、受け止めてしまった方が、
結果として、こちらが思う「いいであろう方向」に向かうのかな、と思った。
なかなか気恥ずかしくて、母をハグするなんて出来ないけれど、
こうやって存在を抱きしめて、ハグすることだったら出来てるかも!と思えるようになった。
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