http://mariko.blue.coocan.jp/geo/kyouiku/otaru5.htm
RをKに変えるとオタク
頭にHをつけると蛍
AをOに変えると劣る
小樽八景
石原裕次郎は梅毒だったので子供を作ると
やばちいと考え養子縁組を検討していたらしい
寿司屋通りの日本橋で修業中だった美男子に巡り会い
養子になる気はないかと申し出た
しかし寿司職人一筋で生きると心を決めた彼はお断りしたと云う
その縁でマキコ奥様に
独立して店を出すんだったら本名で勝負したらって勧められ
ひらがなを店名にしたらしい
注1)これは店主の奥さんの妹の親友の噂話である
注2)その店内には石原裕次郎のでっかいポスターが飾ってある
注3)鮓まるやまは寿司屋通りの政寿司の斜め向かいにある
オタモイ海岸の龍宮閣付近の絶壁から
飛び降り自殺
ポテトチップを食い缶コーヒーを飲み
靴を揃えて逝った模様
血が流れた様子は見えなかったが乾燥したのか
頭を陸側、足を海側にしてうつぶせ状態だった
男は女の写真を撮ろうとしていたが
女はうすら寒い霊感を感じ崖下を注視した
女は半狂乱になって喚いた
男は110番した
警察が来たが刑事が来るまで
居てくれと言う
男と女の関係は?
とか
人定質問されたが
立入禁止区域への侵入を咎められることはなかった・・
名探偵 浅見光彦、本業はルポライターで、
観光キャンペーンの取材のためフェリーで小樽へと向かう。
薄明の小樽港に漂流死体を発見した光彦は第一発見者となる。
殺されたのは小樽の金持ちの家の女性だった。
被害者の衣装棚から黒い揚羽蝶が出てきた。
葬儀の朝、第二の殺人事件が起こり、被害者の喪服の懐からも黒い揚羽蝶が出てきた。
能登に流された平家ゆかりの名家の家紋が揚羽蝶で、
一族の一人が小樽に渡り殺された伝説に手懸かりがあるのではないか、
と光彦は思う。
名探偵 浅見光彦シリーズは結末の犯人に対する態度が納得行かない、
という人も居るらしいが、この作品は、哀しくせつない結末、
これぞ推理小説の結末という終わり方だそうだ。
その結末というのは、
犯人が高速道路でアクセルを踏み込み対向車に突進して逝くというものであるが、
空港から札幌に向かう道央自動車道には分離帯が有って対向車に突進しても衝突はしない。
北海道の僻地の道路は熊やキツネしか通らないというイメージで、
高速道路にも分離帯なんて無いと思っているのだろう。
ただし、この小説では実在の道央自動車道ではなく、
架空の札幌自動車道という高速道路名にしてあり、
それで逃げを打っているのかも知れないが・・
この作品は、旅情と推理が融合し、ミステリーファンでなくても楽しめ、
運河の整備が始まった頃のゴタゴタを含めて観光地 小樽の案内も有り、
今の小樽と比べてみるのも一興ではある。
注)2018.3.13 内田康夫死去