着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

船橋市の着付け教室です - 「船橋の川口です」

2015-06-17 19:58:47 | 船橋
先日私のホームページを見られた方からご連絡をいただいた時のお話です。

50歳台後半だとおっしゃるその方は、
「以前若い頃、他の着付け教室に通ったことがあるけれど、その教室は集団一斉講習の形態で先生はお一人。分からないところの質問が何となくしづらかったし、自分に理解力が無いのか覚えが悪いのか他の生徒さんたちと比べても自分の進み方が明らかに遅く落ちこぼれという感じでした。ちっとも楽しくなかったので途中で辞めてしまったんです」
「着物は好きで何着も持っているし、事あるごとに着てきたのですが、自分では着られないので着付け師さんに着せてもらってばかり。でも、自分でさらりと着ることが出来たらどんなにいいかと思っていました。ですからこの年齢ながら一念発起して、着物を着られるようにしようと目標を立てたんです」
そして、
「個人レッスンで、何度も根気よく教えてくださる教室が自宅の近くにないかと探していたところ、先生の教室を見つけて…」
「この歳から始められる方も居られますか?」
「本当に覚えが悪いんですが繰り返し教えていただけるでしょうか…?」
「身体が硬くてもお太鼓結びのやり方は器具を使うのではなく昔ながらの手結びで出来るようになりたいという希望があるのですが…」

そこで私は次の様なお話しをさせていただきました。
「私の教室のお稽古の進め方は、その方その方のニーズやペースに合わせてご指導しています。例えば通常のお稽古では手結びは後ろ(背中)でお太鼓を作っていくやり方をお教えしていますが、以前身体が硬くて後ろに手が回らず、お太鼓の手結びがしづらかった年配の生徒さんには、前結び(前で結んで後ろに回す)のやり方をお教えいたしました。その結果手結びができるようになられ、喜んでいただきました」
お話しは進み、お月謝の話などをさせていただくうちに
「何だか先生となら出来るようになるような気がしてきました。是非お世話になりたいです」
とおっしゃりました。
「ところで、先生のお教室の行き方を詳しく教えていただけますか?」
と聞かれましたので、
「JR京葉線の南船橋が最寄りの駅で…」
と話すと、
「は? 京葉線?」
「川口市の教室じゃないんですか?私は埼玉県の川口市に住んでいるのですが…」

「私の名前は川口と申しまして、お教室の名前は『川口着付個人教室』というのですが、千葉県船橋市に住んでいます」
と言うと、
「嗚呼、そういうことですか。私はインターネットで、『川口 着付け 個人』と検索したら先生のお教室を見つけて…」
とのこと。

お互いにがっくり…
「ちょっと川口の私の家から船橋の先生のところまでは遠いですわね。折角良い先生に巡り合えたと思ったのですが…」
「嗚呼、本当に残念です。失礼しました」
と電話を切られました。

長い間お電話でお話をさせていただいて、お互いに頑張りましょうというところでの行き違い…
本当に残念です。

どうか川口市のご自宅の近くで良い先生に巡り合えますように!

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko/

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