着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

「成人」おめでとう!

2016-01-30 10:55:05 | 成人式
今年は成人の日とその前日に成人式をされる方への着付けの依頼があり、本当に沢山のお客様を担当させていただきました。担当した生徒さんたち、皆さん本当にお疲れ様でした。

着せ付けを担当された6人の生徒さんたちは今まで私と同行されたことはありますが、今回は私のいない2ヶ所の会場で多くのお客様を担当していただくこととなりました。

が、私自身、内心不安でたまりませんでした。生徒さんたちもきっとそうであったに違いありません。
特訓に特訓を重ねてはきましたが、どんなハプニングがあるか分かりません。
どんなお客様が来られるかも分かりません。
お客様へ臨機応変に対応してくださるだろうか?
学んだ着付けの技術をお客様に喜んでいただけるだろうか…?
クレーム無く終了できるだろうか…?

前日の現場での事前準備を精一杯済ませてからは
「楽しんでやりましょう!」
の合言葉で締めました。私は兎に角生徒さんたちに任せてみようと高を括りました。

「終わったらファミレスに集合!」
と決めていたので、私も自身の着せ付けが終わるとそのお店に向かいました。
『さて、どんなだったか・・・』
既に集合されていた生徒さんたち、そして後から来られた生徒さんたちの第一声は
「楽しかったです~!無事に終わってほっとしました~!」
というものでした。その言葉を聞けて
『成人式は成功したな』
と直感しました。クレームも一切なし。その後会場の店長さんたちからも
「滞りなくでき、お客様たちも喜んで帰られました。有難うございました」
と言われて生徒さんたちと喜び合いました。

私の教室に来られる生徒さんたちは「プロを目指します」という方は少なく、「着物を自分で着られたらいいな」とか「普段は仕事で忙しいので息抜きに」という気持ちで来られるようになった方が殆どです。
そんな生徒さんたちが自分の着付けだけでなく、お友達や親戚に遂にはお客様に着せ付けが出来る様になって、プロとしてお金を頂戴できるようになりました。お客さんも「成人」ですが、生徒さんもある意味着付け師として「成人」されたのではないかと感無量になりました。

ただ「成人」してもまだまだ成長の過程です。
是非それぞれの反省点を胸に、ますます精進していきましょう。


川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko/

コメント
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