着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

成人式着付け2024 お疲れさま会

2024-02-27 23:35:36 | 成人式
先月1/28、成人式の着せ付けのお仕事に携わった生徒さんたちとの飲み会がありました。
残念ながら参加予定だった生徒さんの中のお一人はお子さんがインフルエンザに罹患され欠席となりましたが、楽しい会になりました。

早くもお仕事が終わってから2週間以上も経ったのかと思うと本当に早いものだと思いました。
私が肩の手術を受ける前後では私の着付け教室に新しい生徒さんたちを受け入れることをせず、主に昨年の成人式のお仕事にも携わったことのある方々を中心に口頭指導をしてきました。そしてその結果、お仕事でのクレームも一切なく、皆さん、本当に成長してくださったと感慨無量になりました。

私自身は相変わらず背中に右手を回すと痛みが出るので自分で着物を着て帯を締めることは出来ませんが、着せ付けは出来るまでに回復しましたので、そちらのお仕事は今後様子をみながら、ゆるゆるやっていこうと思っています。

さて、次は間もなく卒業式シーズン到来ですよ。
皆さん、次の目標も頑張って乗り越えましょう!
そして、私自身は肩のリハビリは相変わらず頑張って続けて、自分でも着物が着られるところまで回復できるように努めたいと思っています。

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko


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成人式着付け 2021

2021-01-18 10:17:43 | 成人式
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一都三県に二度目の緊急事態宣言が出された中での成人の日は、あちこちの自治体で急遽成人式の開催が延期、取りやめ、オンライン開催などに変更…と大混乱の中で始まりましたが、私自身はお受けしていたお客さまの着付けが無事に終わり、ほっとしているところです。

新成人の方々の中にはお友達に会うこと自体を我慢された方や、最大限の対策を取られて参加された方と、ともに色々と悩まれたうえでのご決断となったことでしょう。
それぞれに改めまして成人、おめでとうございます。
きっと色々な意味で生涯思い出に残る成人の日になられたことでしょう。

着付けをさせていただく側としましてもこの仕事はお客様に近く接触するため、いつもは着付けのお仕事に参加されている生徒さんの中には、今回はお仕事自体をご辞退される方も居られました。

窮屈で不安なことが続きますが、
「あの時はコロナで大変だったんだよね」
と笑い飛ばせる、安寧の日常が戻りますように。
そして、それまで元気に過ごしたいと思う今日この頃です。

川口着付個人教室
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成人式着付け2020 お疲れさま会

2020-02-03 16:11:48 | 成人式
成人式の後の日曜日に、成人式着付けのお仕事に携われた私の教室の生徒さんたちが「お疲れさま会」を企画してくださり参加しました。

ここ数年は成人の日のお仕事は当日、生徒さんそれぞれがいろいろな現場に行かれバラバラに集合、解散となっているため、成人の日が終わった日当日ではなく後日に打ち上げをすることが恒例になっています。
成人式間際のお稽古の特訓中、生徒さんたちは気の置けないメンバーたちとの打ち上げを楽しみに頑張られていました。
そして今回も皆さん無事に乗り越えられ、楽しい打ち上げとなりました。

とは言え、それぞれに反省点はお有りで、新たな目標も見つかり、
「頑張って仕事を受けて良かった。来年はまた今年より1ステージ技術アップしていたい」と話す生徒さんたちを見て頼もしく、そして幸せに思いました。

そうです、反省点は毎回あるものですよね。私も生徒さんたちとともに研鑽して参ります。

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成人式着付け2020  「どうして痛くなったのでしょう!?」

2020-01-29 12:39:50 | 成人式
今年の成人の日当日、あるお嬢様の着付けを美容室でさせていただいていたときの出来事です。

着物をお着せし、おはしょりの始末をして伊達締めを締めて、さあ帯にいきましょうという段になり、
「ここまでで何か気になることはございませんか?」
とお嬢さまにお尋ねしたところ、
「すみません、何か脇が痛いんですけど…」
と仰ったのです。
私はお紐や伊達締めを締める際は、苦しく感じにくい位置に、苦しくない力加減で締めるようにしているつもりでした。またこれらを締める際には必ずお客様に
「苦しくないですか?」
と尋ねています。

今回もお客様へ「大丈夫です」を積み重ねながら着付けを進めさせていただいていましたので、私も正直何が原因なのかわからず少し焦りました。でも、このまま帯結びに入ってはいけないと思いました。
お客様に確認したところ、もしも全て脱いでいただいて着付けのやり直しとなった場合でもお客様はお式自体には間に合うことがわかりましたので、
「痛い原因を突き止めましょう」
と、伊達締め、お紐を取りながら原因を探りはじめました。着物を脱いでいただき、まだ痛い原因が分からず引き続き長襦袢の伊達締め、お紐もとり、それでもまだ解決せず、長襦袢もお脱がせすることになりました。
結局肌着の状態になった段階でやっとわかったことは…
何と和装肌着の下に防寒として着用されていた洋装肌着の、「脇の縫い目」が肌に当たっていたということが原因だったのです。最近ではシームレスの肌着も多いですがお嬢様の着用されていた肌着には脇縫いがあって、そのロックミシンで処理された糸の編み目が結構堅かったのです。これが上から上からと生地が重ねられていくことで肌に当たり痛みに繋がっていたようでした。勿論この肌着は脱いでいただいてまた一から急いで着付けを開始しました。

着付けを終えるとお嬢様も、
「何となく痛い、何が痛いんだろう…と思いながらも多分大丈夫だと思い何も言わなかったばっかりに、結局やり直していただくことになって迷惑をかけてしまい、本当にすみませんでした。でもお陰で今はどこも痛くないです。本当に有難うございました」
と着付けの仕上がりにも満足されたので、本当に良かったと思いました。着物の着心地がこんなところから影響をうけるなんて…。私も今後はこういう肌着にも注意しなければと思いました。

長年着付けのお仕事の現場に入って沢山のお客様のお着付けに携わっていても毎回何かしらの気づきがあります。取り敢えず今回の成人式のお着付けの仕事も無事に終わり胸をなで下ろしましたが、着せ付けのお仕事も勉強には終わりがないな、とつくづく思いました。


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嬉しい再会ー成人式着付け2019

2019-01-20 21:27:21 | 成人式
今年の成人の日、嬉しい再会がありました。
船橋市内の某美容室で晴れ着の着付けを担当させていただきましたが、そのお客様の中に私が浦安に住んでいた13年前、その地で当時七五三(七歳)の晴れ着の着付けをさせていただいたお嬢様が居られたのでした。

有難いことに、現在船橋市に住んでいる私のところにわざわざ
「また川口さんに着付けて貰いたい」
とご連絡を頂戴していました。

私は成人の日当日は10年以上の長きに亘り、その同じ美容室に出張して着付けをさせていただいています。
ですからその日は浦安市内のそのお客様のご自宅に伺うことはできかねる旨お話しすると、
「こちらから川口さんの行く美容室に連絡をして、当日の着付けを川口さんでお願いしたいと指名をしたら担当して貰えますか?」
と尋ねられました。
「それは勿論大丈夫ですが当日の浦安と船橋の移動は面倒ではないですか?」
と聞くと、
「大丈夫です!そちらに伺います!では宜しくお願いします!」
とのことでした。

七五三で担当させていただいたお嬢様が成長されて、再度二十歳のお振り袖の着付けで私を指名されたというのは初めてのことでしたので、とても嬉しくなりました。
そのお嬢様、普段は大学の看護学部に通っていらっしゃる学生さんとのこと。すっかり成長されてお綺麗になられ、目標に向かって頑張っていらっしゃいます。
そのお嬢様のお母さまご自身が二十歳の成人式で着用されたというお振袖の着せつけが終わると、お嬢様の晴れ着姿を見られたお母さまは
「感無量、感動して泣きそうだわ」
と微笑まれました。

こちらの美容室で着付けを担当させていただいて以来、リピーターさんにお会いしたり、お客様のご家族の様々な晴れの場に立ち会わせていただく機会も増えてきました。今回の別のお二人のお客様のご衣装を見た時も、
「あれ?この着物と帯、見覚えある!」
と思ったら案の定、
「前にお姉ちゃんもここで、この振り袖を着せてもらってます」
とおっしゃられました。

長年一つの現場でお世話になっているとこういう嬉しいこともあるのですね。有難いことです。

これからも生徒さんの育成だけでなく、私自身も更に喜んでいただけるよう、技術力アップを目指して妥協せずに頑張りたいと思います。


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「成人」おめでとう!

2016-01-30 10:55:05 | 成人式
今年は成人の日とその前日に成人式をされる方への着付けの依頼があり、本当に沢山のお客様を担当させていただきました。担当した生徒さんたち、皆さん本当にお疲れ様でした。

着せ付けを担当された6人の生徒さんたちは今まで私と同行されたことはありますが、今回は私のいない2ヶ所の会場で多くのお客様を担当していただくこととなりました。

が、私自身、内心不安でたまりませんでした。生徒さんたちもきっとそうであったに違いありません。
特訓に特訓を重ねてはきましたが、どんなハプニングがあるか分かりません。
どんなお客様が来られるかも分かりません。
お客様へ臨機応変に対応してくださるだろうか?
学んだ着付けの技術をお客様に喜んでいただけるだろうか…?
クレーム無く終了できるだろうか…?

前日の現場での事前準備を精一杯済ませてからは
「楽しんでやりましょう!」
の合言葉で締めました。私は兎に角生徒さんたちに任せてみようと高を括りました。

「終わったらファミレスに集合!」
と決めていたので、私も自身の着せ付けが終わるとそのお店に向かいました。
『さて、どんなだったか・・・』
既に集合されていた生徒さんたち、そして後から来られた生徒さんたちの第一声は
「楽しかったです~!無事に終わってほっとしました~!」
というものでした。その言葉を聞けて
『成人式は成功したな』
と直感しました。クレームも一切なし。その後会場の店長さんたちからも
「滞りなくでき、お客様たちも喜んで帰られました。有難うございました」
と言われて生徒さんたちと喜び合いました。

私の教室に来られる生徒さんたちは「プロを目指します」という方は少なく、「着物を自分で着られたらいいな」とか「普段は仕事で忙しいので息抜きに」という気持ちで来られるようになった方が殆どです。
そんな生徒さんたちが自分の着付けだけでなく、お友達や親戚に遂にはお客様に着せ付けが出来る様になって、プロとしてお金を頂戴できるようになりました。お客さんも「成人」ですが、生徒さんもある意味着付け師として「成人」されたのではないかと感無量になりました。

ただ「成人」してもまだまだ成長の過程です。
是非それぞれの反省点を胸に、ますます精進していきましょう。


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ネイルアートで、滅入る・・・

2009-02-08 17:14:14 | 成人式
成人の日、地元の美容室へ着付けに行って来ました。

ここ数年、成人を迎える殆どのお客様が手の爪をとても綺麗にしておられます(いわゆるネイルアートですね)。彼女達の指のファッションを見せて頂くのも楽しいと感じてはいたのですが、一方で彼女達の手が自由にならないほどの長い爪や豪華な飾りには老婆心ながら、
『お洒落をするのも大変だなあ・・・』
と思っていました。今回も足袋も履けないし、金具のついた鞄を開けるのさえも非常に苦労されたりしていました。そこで綺麗な爪が傷んでは大変だと思い、全てのお客様に足袋を履かせて差し上げたりしました。

さて、今回私が担当したお客様のお一人の「付け爪」が着付けの最中、ふとした瞬間に剥がれ落ちてしまいました。それにはすぐに気づいて拾い上げましたが、その後、今度は
「別の付け爪が無くなっている」
とのことで、大騒ぎとなりました。
そのお客様はその美容室では最後に着付けをされました。そのため着付部屋には他の方のご衣裳などが無かったため幾分探し易かったのですが、美容室のスタッフ数名と一緒に目を皿のようにして懸命に探しました。が、結局見つかりません。

『ひょっとして着付けの途中で、着物や帯の中にでも入ってしまったのかしら・・・?』

でもそれを確認しようとしたら、また一度お着物を脱いで頂かなくてはならなくなります。

「これだけ探してないんだから仕方ないわよ。本当に着付けをする前に爪が全部付いていたのかしら? 以前この美容室でイヤリングが片方なくなったって言ってこられたお客さんがいたけど、私、その方が美容室に入って来られた時点で、
『あれ?片方イヤリングが無いなあ』
って見てたから、すぐにそう答えたわよ。美容室でのクレームって思わぬことでもなり得るから、これからは着付けの前にも点検してね。この部屋を掃除しながらもう一度良く探してみるから、川口さんはもう帰って良いわよ」
と美容室の先生。

気になりながらも自宅に戻りました。

暫くして、美容室から電話が入りました。
「付け爪、ありました~! 川口さん、気にされていたから連絡してあげようと思って・・・。お客様のバックの中に入り込んでいたらしいのよ」

それは良かった。着付け以外でも注意点は色々とあるものですね。これからは私ももっと気を付けなければいけないと思いました。


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成人式、これでいいの!?

2008-01-20 22:15:16 | 成人式
着付けで気づいたことをお話したいと思います。

ここ数年来、成人式の前当日は着付けの仕事で大変忙しくしてきましたが、引っ越し初年度の今年は思いの外お客さんが少なかったので、勉強のため成人式会場に赴いてみました。
先ずがっかりしたのは、振袖を綺麗に着せてもらっている人があまりにも少なかったことです。

どんな着せられ方って??

衿の衣紋が抜かれすぎている人、
着物から見える長襦袢の衿の出方が少なすぎの人、
帯の位置の低すぎの人、
おはしょりが少なすぎの人・・・

中でも、帯揚げが前からはずれて後ろにぷらぷら垂れ下がってる方を二人もみつけたときは、つい見かねて声をかけて直させて頂きました。見ると、帯の結びがゆるゆるで下がってきているわ、枕の紐が脇から見えているわ・・・とにかくひどい着付けでため息さえ出てしまいました。

着物を着る時、紐や帯をギュウギュウ締め付けられるのもしんどいですが、このお嬢様の様にゆるすぎてズルズルと落ちてくる感じは決して着心地の良いものではありません。

着せ付けをされる方の中には、自分でも満足に着られないのに着せ付けだけを勉強してお金を頂戴する方が多いと聞きます。やはりそれでは、どれだけ締めたら苦しいのか、逆に緩すぎたらどんな着心地なのかを体験していないのでこんなことになるのでしょう。

せっかくの晴れ着なのにひどい着付けをされて、それがそれとも気づかずに、着物を着るのはこういうものだと誤解して、今後着物を着るのを遠慮される方がいなければ良いけれど・・・
と釈然としない思いで帰ってきました。


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