着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

音符、ピアノの鍵盤柄の帯を作成しました

2023-06-14 17:14:52 | 和裁
先日、声楽家の生徒さんから、ご自身が出演されるコンサートに招待されました。
私は音楽が大好きですし、大変嬉しく思いました。コンサートには着物を着ていこうといつものように漠然と思い、何を着ていこうかな、とそちらもウキウキと過ごしました。

前々から実はトライしてみたいことがありまして…、それは帯の制作です。
ある着物好きのYouTuberの方が、使わなくなった帯の上に手拭いを縫い付けたり、レースの布を縫い付けたりして素敵な帯に変身されている様子を拝見していて、私も時間が取れたら是非ともやってみたいと思っていたのです。
大分古く柄も私には派手になってしまって、そろそろお役御免かしら…と思っていた帯に、お気に入りの生地を探してその方のように貼り付けようと思いたちました。コンサートに行くのだから、音符とか、楽器とか、楽しい柄の布は無いかと探していましたら、インターネットで音符やト音記号、ヘ音記号、ピアノの鍵盤などがデザインされた楽しい柄の布を発見したのです。しかもかなりリーズナブルだったので(1,000円くらいでした)思わずポチりました。
生地は注文して2日後の午前中には届き、その日の午後からはお仕事がたまたま無かったので、
「よし!作ってみよう!」
と早速始めました。

要らない帯の上に購入した布を乗せて、物差しや定規で測ったり、印をつけたりすることもなくフリーハンドでジョキジョキと裁断し、ただ帯の上からザクザクとまつりつけていきました。布はニ巻き目でお腹の部分に来るところと、お太鼓になるタレの部分だけでも良いですが、生地が余ったのでお太鼓の中に通る手先部分も40㎝ほど、計3箇所縫い付けました。そして、テレビを見ながら、あっという間に帯は完成しました。実は私、ちゃんと帯地と帯芯も用意して一から帯を作ったこともありますが、結構時間がかかったのを覚えています。それに比べて、何とこの帯、簡単なことか!おまけに、また縫いとめた糸を切れば元の生地、元の帯に戻ります。エコですよね。
こんなに手軽に帯に仕上がるなんて、嬉しい限りです。

思わず出来上がった帯を生徒さんたちに見せびらかしました。
生徒さんの中には大変興味を持ってくださった方も居られて、
「私もやってみます!」
と仰っていました。着物も、洋服と同じでコーデを考えたりするのは楽しくなくっちゃですよね。
この帯をどのような着物に合わせるのか、半衿、帯揚げ、帯締めをどのようにテーディネートするか…、色々考えてはウキウキ、そして久しぶりに生徒さんの活躍を拝見するのだと思って過ごすのもウキウキでした。

着物を着るのは冠婚葬祭時だけじゃないですよ、着物が着られたら洋服+αのコーデが楽しめます。


↑仕上がった帯

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko
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習い事の延長線に期待すること

2019-09-17 19:44:43 | 和裁
私は月に三回和裁の教室に通っています。

何とびっくり! 習い始めて13年目突入です。
というとかなりのベテランと思われるかもしれませんが、まだまだでして…、お恥ずかしい限りです。
本当は家でも予習復習をしっかりすればいいものを、仕事やら家事やらで忙しくてなかなか進まず(言い訳です。笑)…。ただそんな私でも続けてこられたのは暖かく見守ってくだるお仲間のお陰だと思っています。

私が通うこの教室はプロを志す方の集団ではなく、サークル活動なので、皆さん思い思いのものを楽しくおしゃべりしながら作っています。
こんなことを言ったら先生に怒られるかもしれませんが、私にとってこの和裁サークルは正直息抜きです。
周りを調べると和裁の教室もいくつかありますが、その形態は実に様々です。
私が通っているような憩いの場としてのお教室もあれば、技術を短期間で習得できるしっかりとしたカリキュラムのもとにプロの育成も可能な専門学校もあります。
様々な形態のお教室や学校のなかでどれを選択するのかは和裁に限らず将来自分がどうなりたいのかを考えて選ぶ必要があると思っています。

私の場合、この和裁教室については長く通っている割に満足な技術習得に至っていないことに落ち込むことも多々ありましたが、それでもはたと気づいたら、肌着、裾よけ、長襦袢、着物、帯全て自分で作ったものを身に纏っている自分に気づき、感慨無量になりました。

しっかり形になっているではありませんか。
また通うことによって「楽しいひとときを過ごすことが出来ていると思えること」「素敵なお仲間に巡り会えたこと」「自分の着やすい着物の寸法が分かってきたこと」「簡単な着物のお直しが出来るようになってきたこと」は収穫です。

これからも私はこのお仲間を大事にしてボチボチ針を動かし長い目で少しずつ進歩出来たらと思っています。

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko

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