神楽（金沢）

　場所は泉野町、ですから中心街からは多少離れています。バスですと、金沢駅から７番
乗り場で20番台系統のバスに乗ればよいようですが、犀川大橋を渡って野町広小路で左折、
金沢信金（寺町一丁目）で有松方面（右折）して暫く走ったら右手に見えるという感じで
しょうか。
　お昼どきでしたので、カウンター10席弱と4人掛けテーブル４つは一杯で入口そばの丸
椅子でスタンバイ。その際に注文を決めて・・・お願いしたのは味玉入り中華そば（醤油味）。

　１０分弱してカウンターに座り、さらに５分強して出てきたのが画像のそれ。
　麺は中からやや太目の縮れた感じ。少し固めなのは個人的にはオッケーです。
　スープは・・・たまに鼻にくる香りなんですけど、何かの節系ですかね。それとも昆布
なのかな。少しだけけぶった感じがありましたが、主張はしているけれどもそんなに悪い
印象はありません。
　肝心のお味はやや弱いかな？とも思いますが、ストレスなく食べるという点においては
いい感じです。味そのものも平板ではありませんし、そう、「お上品」という感じ、とい
えばいいのでしょうか。
　数年前に食べていたらそんなにインパクトを受けなかったかもしれません。今だから「な
るほどなあ」と思わされる味です。さらにマイルドにすると、今度は「風花」に近づきそう
な印象があります。
　難があるとすれば、健康志向を前面に出している、あるいはお客さんにそう錯覚させるよ
うな文言がメニューやらボードやらにあるということ。「自然派」なんてねえ・・・。普通
に「無添加、無着色、無化調」でいいんじゃないの？と思ったりも。
　ただ、それもお店の大将が安易な手段に抵抗してなんとかご自身の思うラーメンを作りつ
づけようとしている証左なのかもしれません。厨房の汚れを見て結構試行錯誤をされたのか
なあと思わされました。