ロツレ（高崎）・三訪

　前のエントリの店主とこちらの店主ってかなり年齢的に近い、ということのようですが、
たまたまなんでしょうか（笑い）？？

　高崎の街に伺うということはそんなに多くはありませんが、来れば必ず寄ろう、という
お店がこちら。決してメニューは豊富じゃありませんし、お酒の種類もそんなに・・・と
いう程度。でも、土曜日というのに席はほぼ埋まっているのは口コミもあるのでしょうけ
れども、元々お店の大将の人柄や出してもらう料理の味もあるのでしょう。

　お邪魔したのはお店を開けてからそんなに時間が経っていなかったのか、まだ着替える
前の格好をされてました。予約が入っていたり、すでにグループの方がいらしたりという
ところですが、

　あれ？大将にあまり「快活さ」が見られないんだけど気のせいかな？

　あとから入っていらしたお客さんと大将のお話に耳をそばだてていると、少し前に調子
を崩されたとか。なんだかこう、「これでも一生懸命」と「申し訳ない」という感じがみ
られたりするんですね。
　しかも、お一人で注文から調理、配膳、片付けまで暫くされてます。「お通し」なんて
予め作り置いてないので、数十分後には注文は受けるけど伝票にはほぼ何も記載がない状
態に。
　奥様がその後見えるまではかなり不安定。自分への注文は一応通ってはいたけれども、
基本的に注文から出来上がりまでは十数分から数十分かかる。しかも、お客さんがちょろ
っ、ちょろっと入ってくるのでたびたび調理の作業が最初のお酒やお通しで中断。

　うーん、こりゃあ、お体の調子を崩されるのも・・・
　というか、大将から心の余裕みたいなものがあまり感じられない・・・

　お願いしたのはお店が開いてから仕上げを始めた「和牛のいぶし」。まま、スモークで
すね。これと「太刀魚の揚げ物」。スモークは画像にあるとおりですが、吊るしてから仕
上がりまで約１時間。
　どちらも待った甲斐はある料理、です。そんなに手が込んでいるということもないので
すが、いい素材を使っていらっしゃるのでしょうね。スモークは結構な大きさのブロック
を吊るしていらしたようですし、太刀魚も注文を受けてから切り身をさらにサイズに切る
ような感じ。どちらも安心していただくことが出来ました。

　本当はそれを（予め仕込むなどで）省略したり省力化すればいいんでしょうけれども、
そんな「作り置き」は大将のプライドが許さないのかもしれません。まま、体力的なとこ
ろもあるとは思うのですが。

　あまり人には教えられません。特にチェーン店の回転に慣れてしまうとおそらくこのス
ピードは耐えられないかもしれませんし・・・。

　結局自分が予定していた時間を約１時間オーバーして辞去。夜のあの「もやや～ん」と
した雰囲気がこれから、というところで都内への電車に乗るべく移動を開始。

　さて、今度お邪魔するのはいつになるかなあ・・・。