「それが愛なのさ」夜光花・著 イラスト・門地かおり アスキーメディアワークスB-PRINCE文庫
2008年11月7日 260ページ 640円+税
夜光先生の作品の中では、異色の作品でした。
ストーリーは・・・
高校時代の友人・藤崎と偶然再会した貢。大好きだったけど、その恋心を告げられなかった初恋の相手との出会いに、貢は素直に喜ぶことができなかった。なぜなら、女装をしていたから…!しかしバレたと焦る貢に、泥酔した藤崎は「すっごく好み、付き合って」と迫ってくる。気づかれていないことをいいことに、貢はチャンスに飛びついた。一度でいいから藤崎を味わってみたい。勢いのまま、してしまう貢だが… というもの。
本作はいわゆる「女装モノ」だと思いますが、女装モノの場合、女装した状態で会って、女として攻めに恋されちゃうとか、自分の女装癖を相手が受け入れてくれるのかとか、文化祭で無理やり女装させられたみたいな場合を除き、女装がコンプレックス・・・というか、悩みみたくなるパターンが多いように思います。
本作の場合、貢は自分の意思に反して女装をさせられたところ、女装姿で高校の時に好きだった藤崎と再会。男の格好のままだったら想いを胸に秘めていたのに、女装しているからと裏道でフェラチオをするという大胆さ。
そしたらカツラが取れてしまい、藤崎に正体がバレてしまう。
この段階で、「女装が主人公だということがバレる、バレない」というサスペンス要素は捨て去っています。
で、女装がバレた!どうしよう!あいつから嫌われるかも・・・という要素も、藤崎があっさり「惚れた」と告白して、付き合うことになり、この部分のサスペンス要素も銀河の彼方へと消え去ってしまいます。
この二つの要素が「はい、消えた」になるまで、僅か30ページ。
夜光先生の作品には珍しく明るく、さっさかと話(H部分も含む)は進んでいき、著者名が明示されていなかったら夜光先生の話だとは思えませんですよ。
いつものように奇抜な設定とか、謎解きとかまったくなし。
軽めのお話が、門地先生のイラストともマッチしていたように思います。
女装バーのママのセリフで、ちょっとイイセリフがあったりしたんですが、個人的には「こんな夜光作品は読みたくない」と思ってしまいましたよ。この手の話なら、腐るほどありますから・・・。
2008年11月7日 260ページ 640円+税
夜光先生の作品の中では、異色の作品でした。
ストーリーは・・・
高校時代の友人・藤崎と偶然再会した貢。大好きだったけど、その恋心を告げられなかった初恋の相手との出会いに、貢は素直に喜ぶことができなかった。なぜなら、女装をしていたから…!しかしバレたと焦る貢に、泥酔した藤崎は「すっごく好み、付き合って」と迫ってくる。気づかれていないことをいいことに、貢はチャンスに飛びついた。一度でいいから藤崎を味わってみたい。勢いのまま、してしまう貢だが… というもの。
本作はいわゆる「女装モノ」だと思いますが、女装モノの場合、女装した状態で会って、女として攻めに恋されちゃうとか、自分の女装癖を相手が受け入れてくれるのかとか、文化祭で無理やり女装させられたみたいな場合を除き、女装がコンプレックス・・・というか、悩みみたくなるパターンが多いように思います。
本作の場合、貢は自分の意思に反して女装をさせられたところ、女装姿で高校の時に好きだった藤崎と再会。男の格好のままだったら想いを胸に秘めていたのに、女装しているからと裏道でフェラチオをするという大胆さ。
そしたらカツラが取れてしまい、藤崎に正体がバレてしまう。
この段階で、「女装が主人公だということがバレる、バレない」というサスペンス要素は捨て去っています。
で、女装がバレた!どうしよう!あいつから嫌われるかも・・・という要素も、藤崎があっさり「惚れた」と告白して、付き合うことになり、この部分のサスペンス要素も銀河の彼方へと消え去ってしまいます。
この二つの要素が「はい、消えた」になるまで、僅か30ページ。
夜光先生の作品には珍しく明るく、さっさかと話(H部分も含む)は進んでいき、著者名が明示されていなかったら夜光先生の話だとは思えませんですよ。
いつものように奇抜な設定とか、謎解きとかまったくなし。
軽めのお話が、門地先生のイラストともマッチしていたように思います。
女装バーのママのセリフで、ちょっとイイセリフがあったりしたんですが、個人的には「こんな夜光作品は読みたくない」と思ってしまいましたよ。この手の話なら、腐るほどありますから・・・。