ペコリーノのBL読書日記

BLスキーのペコリーノのBL読書日記。素人の感想&個人的な覚書です。100%自分向けのためネタバレ全開です。

「ビューティフル・プア」榎田尤利・著 イラスト・稲荷家房之介 リブレ出版B-BOYノベルズ

2008-05-25 12:45:13 | 榎田尤利
「ビューティフル・プア」榎田尤利・著 イラスト・稲荷家房之介 リブレ出版B-BOYノベルズ

 2008年5月20日初版 260ページ 850円+税

 5月になって榎田先生の著作が2冊発売されました。「菫の騎士」のほうが先に出ましたが、現代モノのこちらを先に読むことに・・・。

ストーリーは・・・「貴族でも、そうじゃなくても、あなたはあなたでしょう?」父親の命で、遠い異国へとやってきた玲一郎。貧乏のあまり、自らを売りに出した侯爵・アロウが所蔵する絵画が目的だ。彼を求めて大富豪が集まるなか、唯一庶民の玲一郎はなんとか侯爵に近づこうとする。その超絶美貌にも揺らがなかった玲一郎だが、彼の人柄に触れるうちに、なぜだか心から笑う顔が見たくなり―。榎田流ノーブル・ロマンス。オール書き下ろし。
 あらすじはネット書店のセブンアンドワイさんから転載しました。
 http://www.7andy.jp/books/detail?accd=32070845

 最近の榎田先生の作品、例えば「アパルトマンの王子」は映画「ギルバート・グレイヴ」の激烈劣化版という感じで、その前にリリースされたものも「う~ん」という感じだったので、今回もあまり期待していなかったのですが・・・・・・おもしろかったです。
 榎田先生の作品の良いところは、話にちゃんとテーマがあるところではないかと思います。
 今回の場合、「愛は金で買えるのか」「ノブレス・オブリージュとは何か」とか。
 シチュエーションとかキャラだけで文庫なりノベルズなり1本仕上げてしまっていて、キャラや設定ありきでそれ以上でもそれ以下でもないような話が多い中で、久々に中古書店に持っていかずにキープしようと思える本に出会えました。

 敢えて欠点をあげるとすると、生活力のない受け(今回の場合、生活力がないと言ってしまうのは違うと思いますが・・・)に生活力(加えて家事能力)のある攻めキャラという、榎田作品ではおなじみのキャラクターの配置にどうしても既読感が伴います。榎田パターンと言ってしまえばそうかもしれませんが、もう少しバリエーションが欲しいと思うのは望みすぎなのでしょうか・・・。

 エッチシーンも少なめですので、激しめがお好きな方には不向きかと思われます。


【攻め】津村玲一郎 27歳 画商(跡取)一人称「俺」185㎝ ドイツ人とのハーフ
【受け】アロウ・ラファイエット 27歳 侯爵 一人称「私」175㎝

【ボキャブラリー】性器=もの、~の分身、屹立 アナル=奥まった箇所  精液=青臭い液体

タグ:外人受け 貴族モノ

 
 


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