五里夢中於札幌菊水 

野戦病院へ出向予定。
医療崩壊に対して国民全てと共闘を夢想。
北海道の医療崩壊をなんとか防ぎたい。

緩和ケア

2007-04-05 10:13:38 | 医学
当直中に読んだ本。(←もっと脳外科の勉強しなさい)
グラフは終末期医療に関する調査等検討会報告書 (平成16年7月 )
問  あなたご自身が痛みを伴い、しかも治る見込みがなく死期が迫っている(6ヶ月程度あるいはそれより短い期間を想定)場合、療養生活は最期までどこで送りたいですか。 (○は1つ)

立派な本を買うよりも2時間程度で一読できて実用的なこの本は非常に良い。
(この本が立派な本ではないというわけではありません)
何冊か埃をかぶっているぶあつい緩和ケアの本がありまして・・・。

がん患者にかかわる医療機関それぞれの立場同士で、
こうICして欲しい等を具体的にわかりやすく書かれてあります。
一般医療知識として早いうちから身につけておきたいものです。

医療費削減の昨今、政府は終末期を在宅の方向に持っていこうとしています。
医療費削減の是非、在宅にもっていったら本当に全体的な医療費は安くなるの?
という議論はおいとくとして、
実際在宅死・ホスピス死を望む患者さんのほとんどが病院で亡くなっているという現状です。
うまく家に帰れる状況を作るサポート体制がニーズとしてあるといことです。
昔はほとんど家でみとっていたのにどうしてこんなふうになったのですかね。

また本書のように、患者個々の症例検討を行うことによって、
それぞれの医療機関がミーティングを持つことは、
風通しを良くするためには非常に有用であると思います。
というかどうしてやられていないの?

癌性疼痛認定看護師であるお義姉さんに、早速この本をプレゼントしようと思う。

余談ですが本書に書かれてある皮下注ってあまりやったことがありませんけど、
意外と使い道がありそうだと思いました。

緩和ケアネットワークミーティング-PCネット―地域ネットワークでの症状緩和とサポーティブケアの実際

真興交易医書出版部

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追記ですが3月29日に
「さらに上級なスキルをめざすがん疼痛緩和」
日本放射線技師会出版会



「がん疼痛緩和ポケットリファレンス
~現場力!症状コントロール~」
の改訂版としてでています。
アマゾンではまだ取り扱っていないようなので
丸善で注文しました。

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2 コメント

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感激です! (aruga)
2007-04-09 20:15:26
TBしてくださっていたのに、公開するのがこんなに遅くなってしまい、お詫びに訪問させていただいたら、こんなに取り上げてくださっていて、本当にありがとうございます!
PCネットの本、(よく言えば)新鮮ですね、今までなかったような変わった本ですねとも言われます。
お忙しいでしょうに、ちょっと見習おうと思いました。
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コメントありがとうございます (脳外科見習い)
2007-04-10 13:40:48
ブックマークまでしていただき恐縮です。
部活の後輩の緩和ケア医がうらやましがっておりました。

備忘録のつもりで書いていますが宣伝効果もあり?一石二鳥。

本当に良いミニマムエッセンスだと思いました。

拘束時間は異常に長いですけど、
何も無い時間が結構あるので、
興味のあることはコツコツ調べています。
義姉の影響だと思います。

「さらに上級なスキルをめざすがん疼痛緩和」
も読んだらレポート書かせていただこうと思います。
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