大川嶺の東面、
茗荷(みょうが)谷川上流の伊豆ヶ谷流域は、
四国でも屈指のブナ林が広がる。
なかでもウバホド山の山腹には原生の森がのこっているようだ。
よくぞこれまで伐採植林から逃れてこられたと思うと、愛おしくなる。
ウバホド山斜面、
初冬のブナ林を気の向くままうろついた。
寒波の朝、ウバホド山は白く光っていた。
取付点からしばらく植林帯。
抜けると、らしくなってくる
東へ延びる尾根に乗っかると、
北斜面が望める、いい感じ。
ウバホド山ピークから歩いた尾根を振り返る。
名荷集落も見えた。
道を少し歩いて、北斜面へ降りる。
ブナの森が現われた。
巨木は見当たらないが、
ほぼ純林じゃないか。
稜線から伊豆ヶ谷の水際まで、ブナの森が拡がる。
まるで四国ではないような風景に思えてくる。
見上げると、
ブナたちはほとんどの葉を落とし、
10月に訪れたときよりもその分だけたくさんの冬空が広がっていた。
森の上をわたる冬の風が聞こえてきそうな程、
ブナの森は静かで穏やかな空間に包まれていた。
気づくともう帰るべき時間だった。
稜線に登り返して、取り付き点へ戻った。
帰り際に、ウバホド山の東尾根と北斜面が見えた。
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