手術は無事、終わりました。1泊だけの入院だったけれど、全身麻酔下での手術はそれなりに大変でした。以下に記しておきます。
前夜から絶食をして6/25(木)朝、入院。2人部屋に入れられる(使うのは私だけ)。
すうすうする手術着とぴったりして苦しいストッキングに着替え、浣腸、剃毛などをする。私はこういうの、まったく恥ずかしくない。そして点滴。
点滴には苦い思い出がある。5歳の時盲腸でひと月ほど入院したが、血管が細い私は点滴に難儀し、何度も針を刺し直したり、あげく腕に刺すところがなくなって、後半は毎日両手首にぶすりと刺され、絶叫した記憶がある。献血や治療の際も看護師さんが苦労することが多い。
注射はよくやるけど、点滴は随分久しぶりだなあ、と思うと同時に、なんとなく不安な気持ちが湧いてくる。果たして、やっぱり痛かった…普通の注射針よりも柔らかい素材の針なのに、きゅーっと腕をつねられるように強い痛みが。刺したはいいけど、1時間くらいしたらぶわーっと左腕が腫れてきて、看護師さんが「あら、腫れてますね。刺し直しますね」と器具を持ってきた。点滴の液が漏れたのか、腕が痛い。刺し直し、それからまた1時間ほど部屋で過ごす。
昼過ぎに人工授精。今周期は手術のためにピルを飲んで排卵を止めていたので懐妊の可能性はないが、フーナーテストの意味合いで実施した。これが痛くて…!人工授精って無痛が基本じゃないのか!夫の精子の状態は問題なし。
手術は午後2時からの予定だったが、30分ほど遅れて手術室に入った。両脚にはエコノミー症候群を防ぐための血流を促すマッサージ器が取りつけられ、肩に注射される。酸素マスクみたいなのをかぶせられると、ものの5秒ほどで意識がなくなった。手術時間は2時間弱だったよう。
「ぱたさーん、聞こえますか」と麻酔医の呼びかける声で意識が戻る。気がつくと病室のベッドの上に寝かされていた。酸素マスクをしろと言われたが、息苦しくて何度もはずしてしまう。血圧計が右腕に巻かれて定期的にぎゅーっときつくなり、心電図みたいな機械がそばにある。足が暑くてきつくて苦しい。尿管みたいなのもつながれていて、尿意は感じるのに出なくて苦しい。寝返りも打てないから腰が痛くなってくるし、のどは痛いし、点滴してる左腕も痛むし…夕方から夜中まで、浅い眠りに落ちながらも苦しくて起きてしまう、を繰り返す。この数時間がきつかった。
日付が6/26に変わったくらいに看護師さんが部屋に来て、機械をどんどんはずしていった。尿管と足の機械が外されて、すごい開放感。しばらくして、「起きてトイレに行ってみましょうか」と促される。
ちょっぴりとはいえお腹を3か所切っているので、ズキズキと痛む。そしてお腹に力を入れられないので(痛くて)、寝返りや起き上がることができない。そしたら看護師さんがそばにあるリモコンのボタンをピッと押して、ベッドがぐいーんと起き上がってきた。一歩踏み出すのが怖かったが、なんとか歩くことができた。
トイレまで近かったが、ゆっくり点滴支えみたいなのを押しつつ歩く。個室に入って、尿を出すまで数分…怖いものだ。でも無事に排尿でき、看護師さんに連れられて病室に戻る。
それから後は眠って、夜明け頃から尿意で目が覚める。朝になるまで、3回くらいひとりでのそのそ歩いてトイレに行ったかな。お腹が痛むがそれよりもトイレに行きたい。水は一切飲んでいないが、点滴で何リットルも入れてるからねえ。
7時過ぎ、再び点滴している腕が腫れ上がってて、今度は右の肘付近(内側)に刺し直し。抗生物質の液体も入れられる。
朝8時頃に院長に呼ばれ、小さな部屋へ入る。手術の説明を受けるからだ。そこにあったテレビで「マイケルジャクソン死亡」のニュースが。院長先生、しばしテレビに見入ってしまい(笑)。
手術の映像を早送りしたり静止したりしながら説明を受ける。「超音波では右側だけが嚢腫かと思ってましたが、両側に嚢腫がありました。お腹の中を見てみたら、左側の癒着がひどくて、あまり機能してない感じだったね。癒着してる部分をきれいにして、嚢腫部分を取りのぞいたけれど、全部取ると卵巣が小さくなってしまうんでね。一部あえて残してあります。こうするとどうしても何年後かに再発しやすくなってしまうので、再発する前に何としても妊娠をしたいところですね」
右側に大きくあった嚢腫はチョコレート嚢腫で、メスで破られ、どろっとした血液みたいなのが流れ出る様子が写っていた。「卵管は左側は通っていなかったね。でも、きれいにして水を通したら通ったので、数周期は妊娠しやすい状態でしょう。今は両方通ってるからね。でも、人工授精した精子が見えないんだよね…」うーん、これはピックアップ障害か。
先生の見た感じでは、タイミングなど、自然妊娠もできないことはないけど、早めに体外受精にステップアップして、早く妊娠できるようにした方がいいのでは、ということだった。
病室に戻り、ポタージュスープとフルーツジュースの食事が出た。限りなくクノールカップスープっぽい味のコーンポタージュと、パックで給食などに出るフルーツジュースの味だった(笑)。
そのままお昼過ぎまで点滴をして、2時過ぎに退院。夫に「迎えに来なくてもいいよ」と言ったが、ふつうはみんなお迎えが来るみたい。ついでに手術後の説明も家族同伴が基本みたいで。ひとりで駅まで歩いたけど、さすがにちょっとつらかった。
こんな感じ。どんなに経過が順調でも、入院が短くても、全身麻酔でお腹を切ったのだから1週間ほどは安静が必要みたい。私は翌日、翌々日と出かけてしまったが、生理のようなけっこう多量の出血が続いている。
前夜から絶食をして6/25(木)朝、入院。2人部屋に入れられる(使うのは私だけ)。
すうすうする手術着とぴったりして苦しいストッキングに着替え、浣腸、剃毛などをする。私はこういうの、まったく恥ずかしくない。そして点滴。
点滴には苦い思い出がある。5歳の時盲腸でひと月ほど入院したが、血管が細い私は点滴に難儀し、何度も針を刺し直したり、あげく腕に刺すところがなくなって、後半は毎日両手首にぶすりと刺され、絶叫した記憶がある。献血や治療の際も看護師さんが苦労することが多い。
注射はよくやるけど、点滴は随分久しぶりだなあ、と思うと同時に、なんとなく不安な気持ちが湧いてくる。果たして、やっぱり痛かった…普通の注射針よりも柔らかい素材の針なのに、きゅーっと腕をつねられるように強い痛みが。刺したはいいけど、1時間くらいしたらぶわーっと左腕が腫れてきて、看護師さんが「あら、腫れてますね。刺し直しますね」と器具を持ってきた。点滴の液が漏れたのか、腕が痛い。刺し直し、それからまた1時間ほど部屋で過ごす。
昼過ぎに人工授精。今周期は手術のためにピルを飲んで排卵を止めていたので懐妊の可能性はないが、フーナーテストの意味合いで実施した。これが痛くて…!人工授精って無痛が基本じゃないのか!夫の精子の状態は問題なし。
手術は午後2時からの予定だったが、30分ほど遅れて手術室に入った。両脚にはエコノミー症候群を防ぐための血流を促すマッサージ器が取りつけられ、肩に注射される。酸素マスクみたいなのをかぶせられると、ものの5秒ほどで意識がなくなった。手術時間は2時間弱だったよう。
「ぱたさーん、聞こえますか」と麻酔医の呼びかける声で意識が戻る。気がつくと病室のベッドの上に寝かされていた。酸素マスクをしろと言われたが、息苦しくて何度もはずしてしまう。血圧計が右腕に巻かれて定期的にぎゅーっときつくなり、心電図みたいな機械がそばにある。足が暑くてきつくて苦しい。尿管みたいなのもつながれていて、尿意は感じるのに出なくて苦しい。寝返りも打てないから腰が痛くなってくるし、のどは痛いし、点滴してる左腕も痛むし…夕方から夜中まで、浅い眠りに落ちながらも苦しくて起きてしまう、を繰り返す。この数時間がきつかった。
日付が6/26に変わったくらいに看護師さんが部屋に来て、機械をどんどんはずしていった。尿管と足の機械が外されて、すごい開放感。しばらくして、「起きてトイレに行ってみましょうか」と促される。
ちょっぴりとはいえお腹を3か所切っているので、ズキズキと痛む。そしてお腹に力を入れられないので(痛くて)、寝返りや起き上がることができない。そしたら看護師さんがそばにあるリモコンのボタンをピッと押して、ベッドがぐいーんと起き上がってきた。一歩踏み出すのが怖かったが、なんとか歩くことができた。
トイレまで近かったが、ゆっくり点滴支えみたいなのを押しつつ歩く。個室に入って、尿を出すまで数分…怖いものだ。でも無事に排尿でき、看護師さんに連れられて病室に戻る。
それから後は眠って、夜明け頃から尿意で目が覚める。朝になるまで、3回くらいひとりでのそのそ歩いてトイレに行ったかな。お腹が痛むがそれよりもトイレに行きたい。水は一切飲んでいないが、点滴で何リットルも入れてるからねえ。
7時過ぎ、再び点滴している腕が腫れ上がってて、今度は右の肘付近(内側)に刺し直し。抗生物質の液体も入れられる。
朝8時頃に院長に呼ばれ、小さな部屋へ入る。手術の説明を受けるからだ。そこにあったテレビで「マイケルジャクソン死亡」のニュースが。院長先生、しばしテレビに見入ってしまい(笑)。
手術の映像を早送りしたり静止したりしながら説明を受ける。「超音波では右側だけが嚢腫かと思ってましたが、両側に嚢腫がありました。お腹の中を見てみたら、左側の癒着がひどくて、あまり機能してない感じだったね。癒着してる部分をきれいにして、嚢腫部分を取りのぞいたけれど、全部取ると卵巣が小さくなってしまうんでね。一部あえて残してあります。こうするとどうしても何年後かに再発しやすくなってしまうので、再発する前に何としても妊娠をしたいところですね」
右側に大きくあった嚢腫はチョコレート嚢腫で、メスで破られ、どろっとした血液みたいなのが流れ出る様子が写っていた。「卵管は左側は通っていなかったね。でも、きれいにして水を通したら通ったので、数周期は妊娠しやすい状態でしょう。今は両方通ってるからね。でも、人工授精した精子が見えないんだよね…」うーん、これはピックアップ障害か。
先生の見た感じでは、タイミングなど、自然妊娠もできないことはないけど、早めに体外受精にステップアップして、早く妊娠できるようにした方がいいのでは、ということだった。
病室に戻り、ポタージュスープとフルーツジュースの食事が出た。限りなくクノールカップスープっぽい味のコーンポタージュと、パックで給食などに出るフルーツジュースの味だった(笑)。
そのままお昼過ぎまで点滴をして、2時過ぎに退院。夫に「迎えに来なくてもいいよ」と言ったが、ふつうはみんなお迎えが来るみたい。ついでに手術後の説明も家族同伴が基本みたいで。ひとりで駅まで歩いたけど、さすがにちょっとつらかった。
こんな感じ。どんなに経過が順調でも、入院が短くても、全身麻酔でお腹を切ったのだから1週間ほどは安静が必要みたい。私は翌日、翌々日と出かけてしまったが、生理のようなけっこう多量の出血が続いている。