ストッキーの喜びも悲しみも幾歳月

泣いて笑って記録して!

架空カフェ10

2013-02-20 21:06:18 | ケラケラ社長の架空カフェ
商品開発

モーニングの話も
そろそろ煮詰めていかなければいけないところだが
もう少し考える時間が必要
ってことで立ち切れに…
なにせ
朝からピザですから~

午後4時
制服を着た女子高生が
ひとりで入店
店の真ん中にある三角席にちょこんと座り
メニューとにらめっこ

オーダーを聞きに近づくと
いきなり
「冷たいもの…
 火照ったハートを優しく冷ましてくれる冷たいものを食べたい…
 あ、それから食べた後、すてきな夢を見られるような…」
いろいろと注文して
いたずらっぽくこっちを見上げて
「そんなのないか…」

「すみませんね~
 今日はないけどちょっと考えてみましょう」
ということで
本日は水を一杯飲んで帰ってもらうことになった
「ごめんなさい、よろしくお願いします」

ってことで・・・

それからこの学生さん
毎日この店に顔を出すようになる
そして
ケラケラとめーさんと学生さんで
商品開発談議と恋愛談議で花が咲く

「結局失恋なんですよ」
「そうみたいですね」
「この前のお兄さんみたいな方?」
「エへへ^^完全な片想いだったんだけど
 前にここ来たときあの三角の席に座って
 浮かれていたら彼女がいるって、、、」
 あ、私のことバレてましたね」
「うふふ」「うふふ」「くしゅくしゅ」

本日の会議も笑って終わり
またしても
へんてこりんの常連さん
でも
この後
この子がとんでもないメニュ~を考えることに…

しあわせの…

 






架空カフェ9

2013-02-17 23:24:21 | ケラケラ社長の架空カフェ

やはり禁煙に

ある日

コーヒーを飲みながら経済新聞を読む白髪の男性が

灰皿をくださいと言ってきた

「申し訳ございません、ここは禁煙です」

「やはりそうですか」

にっこりほほ笑む

「すみませんね、こちらは狭いところだし、席を分けることもできませんので

迷ったのですが禁煙にしました」

「そうですね」

っと温和にうなずく男性

ケラケラは

切り出した

「昔は、たばこの煙を追うのが大好きだったんですけどねぇ~

おじいさんが鼻から煙を出すのを不思議に見てました」

「そうですね、私もいつの間にか煙草を口にしてました。

今ではないと困ります。この頑固爺の自慢は

世間様に逆らって禁煙をしたことが一度もないことですよ、ハハハ」

「ほんとに申し訳ないですね」

「いやいやいいんですよ、ではもうしばらくここにいさせてくださいな」

「どうぞどうぞゆっくりしていってください」

そう言って振り向いたとき

懐かしいたばこの残り香が微かにした

愛煙者の方々には受難の時代となってしまった

こちらのお客様はもう来なくなってしまうのかと

案ずる昼下がり

そのお客様は

頬杖ついて窓の外、遠くをながめていた

 


架空カフェ8

2013-02-17 22:02:12 | ケラケラ社長の架空カフェ

マグカップ

ケラケラの方に向かってくる背広姿を着た男性

いつもカレーを注文し窓際に座っているので

あまり顔を見ることはない

なにせ髪型とメガネで顔が見えない

だけど

近くでよく見れば

シュッとした感じの今どきの若者

「すみません、僕にはコーヒーカップが小さすぎるんですが…

 一度で2杯分入るカップはありませんか…」

なるほどね

たしかに1杯分が少ないわね

「そうですね~、今日はないのですが明日までに用意します」

「あのう…自分のうちから持ってきてはいけませんか…」

「え…」

「………」

「あなたが持ってきてくれるのですか」

「はい」

「それでは常連さんってことですね」

「はい!」

「なんだかうれしい~」

「こちらのお店落ち着きます、明るいけど落ち着きます」

「そう言っていただけると嬉しいわ」

「また来ます」

「あなたがうちのお店の常連さん第一号!!!でっかいカップ持ってきてね」

ケラケラは嬉しくてたまらない

そういえば

この店を初めて初めてお客さんの声が聞けたのだ・・・

ケラケラは勝手に彼を「一番」さんと心で命名して

「ありがとうございました」

と送り出した

一番さんはどんなカップを持ってくるんだろう・・・

楽しみでしょうがない 

ランチ後の日課

窓辺に飾ったサンキャッチャ~の長さを調節すること

くるっくるっと回すと

部屋中に光が回る

昼間のミラーボール

自然のライトショー

いつもよりたくさん回っています ^^

 


架空カフェ7

2013-02-17 20:53:22 | ケラケラ社長の架空カフェ

バリスタ

カフェなのに コーヒーはバリスタ

これでいいのか

ケラケラは 考える

コーヒーはそんなに専門ではない

それより 高いコーヒーは癖がある

ならば 万人受けのブレンドコーヒーにしてはどうか

正直ケラケラ自身

今のところは 高いコーヒーより ブレンドの方が好き

それに 豆の管理も楽ちん

コーヒーは

こだわればこだわるほど 単価が高くなる

気軽にコーヒーを飲んでいただきたいということで

バリスタを思いついた

なにがいいって

音がいい

ゴゴゴゴゴググググググガガガガガガジジジジジジカッ

出来上がるまでが楽しい~

その代り アイスコーヒーは

水出しで・・・

少し値段は高くなるが

コーヒーが氷を伝わり落ちる瞬間が これまたたまらなくいい

クラシカルな機械で夏限定

取りあえず ホットコーヒーはバリスタ

ただし 氷入りバリスタは年中通常のお値段で!

コーヒーおかわり自由

300円 2杯目からはセルフサービス

ランチ時はサービス 

取りあえずカップにはほうじ茶を入れて

お料理と一緒に出し

「コーヒーはあちらでどうぞ」

ランチのお客様にこのシステムはだいぶ定着してきた

そんな時

背の高いスラットしたもじゃもじゃ頭で黒縁メガネの男性が

ケラケラの方へ向かってきた

あら あのお客さん

昨日も一昨日もいらした方だわ・・・・

 


架空カフェ6

2013-02-14 10:08:37 | ケラケラ社長の架空カフェ
ピザ定食談義

メーさんが言いにくそうに切り出した

「今まで一度もピザ定食が出てないんですけど
 このネーミングに問題あるのでは・・」

「そうかね~私はピザと定食のギャップがいいと思ったんだがね~」

「きっと、お客様はピザに味噌汁がついてくるって思ってるんですよ
 メニューにはスープって書いてありますが、そこは見ていないでしょう
 意外に人は食べ物には冒険しないもんなんですよ」

たしかにケラケラも冒険しない
ハンバーガーショップでははハンバーガーしか食べない
チーズもダメ、魚もダメ、かたくなにハンバーガー

「そうね、言われてみれば納得だわ」

「でもね~、このピザ定食っていうネーミング、気に入っているのよね~」

「いっそのこと、ランチはピザ定食押しにしますか?」

「う~~ん、お昼にピザ定食だけっていうのもね~~」

「あ~~~っっっ、名案!!!いっそのこと朝に持っていきますか!!!」

っとメーさんが叫んだ

「お~~~~~~っ」

っとケラケラも叫んだ

「そうしましょ!そうしましょ!」

閑古鳥も逃げるくらいの盛り上がりで
この日の会議は終了

本日の会議のまとめは
モーニングはピザ定食一本で勝負!!!!
ってとこまで
 

架空カフェ5

2013-02-14 08:43:32 | ケラケラ社長の架空カフェ
夜型を解消

ケラケラの趣味はこそこそ
夜のうちに
こそこそと用事を済ませること

「これはよわりましたね~」

定着したお客さんを集めるため
モーニングを始めるとなると
いったいなん時にお店を開けるのか・・?
メニューは・・?
働いてくれる人は・・?
そういえば定休日もなかったっけ・・・

ケラケラもワケありな人間
自分の居場所を作りたくて
お友達のメーさんがケーキ作りを始めたのがきっかけで
わがまま喫茶を始めたわけで
ホントはほとんど思いつき
有り金はたいて見切り発車
ここが
ケラケラの長所でもあり短所でもある

さてさて今夜は何も案が浮かばない
「明日の朝、モモさんに電話でもしましょうかね」

相談役のモモさん
ケラケラが最も信頼する
命の恩人
幾度となくケラケラの暴走を食い止めてくれる恩人
向こうは現役バリバリで活躍中
たまに会ってただただお喋りするだけでも
心の浄化効果バッチリ
そういうことで
今夜は眠りにつくことに ・ ・ ・

朝8時
お互い空いた少しの時間
電話でおしゃべりタイム
「おはよ~、今大丈夫」
「少しなら」
「率直に聞くけど
モーニングってなん時から??」
「そうね~朝6時・・・」
「え~~~~~ろくろく6時~~~~~」
「7時からじゃ遅いよ」
「6時か~~~6時ね~~~~~」


電話を切って
あさ10時にお店についてそれからランチの仕込みとお掃除を始め
11時にメーさんが出勤

「おはようございます~」
「くしゅくしゅ・・・^^」
くしゅくしゅはメーさんの笑い声
はにかむようなお上品のような控えめな笑い声

ケラケラとは
話が合ってないようで実は合っているという
不思議な関係
ケラケラにとっては
かゆいところに手が届く存在
iPadを片手になんでも解決してくれる
頼れる存在

ある日突然ケーキ作りを始めたとかで
味見したらとんでもなくおいしくて
ぜひお店を始めようということになって
ケラケラは食品衛生責任者資格を取りに行って
とんとん拍子で今に至る
思い込みと勢いだけは誰にも負けてない

だけど
お客様が来ない。。。

本日も少数名のランチのお客さんを済ませた後
いつも通りの会議に移る

「あのう、ケラケラさん
OPENしてからピザ定食が一度も出てないんですけど
このネーミングが・・・・・」

っと話を切り出した

架空カフェ4

2013-02-05 08:10:28 | ケラケラ社長の架空カフェ
恋人席 

あれから
ワケありさんは
焼きたてのケーキをごちそうになって
店を後にした

お店は
ランチのお客さんが10名ほど
午後からのお客さんは5、6名ってとこ
そんな日が続き
メインの三角のテーブルに座るお客さんはなかなか現れない・・

ある日
新作のババロアを食べながら
従業員Xさんと緊急会議を開くことに

ランチのお客さんは
通りすがりの会社員の方がほとんど
なので
宣伝効果があんまり期待できない
「このババロアこんなにおいしいのにね~」

ケラケラは考える
口コミを増やすにはまずはご近所さんから
どうしたらいいかしら

「そうだ!」
いきなりXさんが大きな声をだし
「モーニングをしたらどうでしょう」
「あ、それいいね、グッドアイデ~ア~」

そんなことを話していたら
若い男女のお客さんが入ってきた
外は日が落ちて
部屋の灯りを大きくする
「はい、本日の会議はこれでおしまいね」

お客さんは女の子と男の子
「きゃは!この席おもしろ~い
ここに座ろう!」
と三角のコーナーに向かっていった

ほとんど女の子がしゃべり
お兄さん風の学生さんが
お勉強を教えているようす

ほか二組のお客さんがいたけど
その女の子の話声と笑い声が元気に響いていた

ケラケラは遠くの席から
やっぱりあの席はいい席だと二人の後姿を眺めながら確信していた

「うふふ、いいね~、横にいながら顔が見える恋人席」

明日は定休日
モーニングのメニューでも考えましょうかね~



架空カフェ3

2013-02-01 00:14:00 | ケラケラ社長の架空カフェ
きらきらきらきらきら




鳴かず飛ばずの日が続き
なかなかメインの三角の席に人が座らない・・・
店の中央にある
大きな三角のテーブル

ケラケラが考えた
恋人席
いい角度で向かい合う
恋人優先席

真横でもなく
向かい合うでもなく
寄り添って顔が見える角度
60度
この席が
3席あるのだが
まだだ~れも座ったことがない
みんな窓際の席がお好きなようで・・・

数名のランチのお客さんが終えた後
元気にドアが開いて
「こんにちは~、この前はすみませんでした
 わたしあれから思い直してやっぱり頑張ることにしました~
 きゃ~、、なにこれ~素敵~~きれい~光が降ってる~~」

いきなり入って来て喋りまくって
ケラケラが目をまわしていたら
「改めましてこんにちは」
にこって笑った顔に面影あり
この店がOPENして初めてのお客様
ワケありさんでした

「この前この店で思いを吐きだしたらなんだかスッキリして
 色々整理がついて一からやり直すことに決めました!」

「そうですか」

「それにしてもなんですかこの光・・・・」



「これはサンキャッチャー、その名の通り
 太陽の光をつかんでくれるのよ」

「そ~か~、太陽のひかりか~~~」

ワケありさんは遠い目をして外を眺めた

「この前は雨だったもんな~、太陽さんはいなかった・・・
 あ、コーヒーください」

しばらくコーヒーを飲みながら子猫のように光を追いかけていたワケありさん
いつの間にか静かになったかと思うと
カウンターにうつ伏せになって動かなくなってしまった

「ワケありさん目が赤かったですね
 でも、吹っ切れたのかなぁ、すこしそっとしておきましょうね」

「メ―さん今日のケーキはなんですか?」

「今日のケーキはモンブランです」

「わ~楽しみ、いつもありがとう」

「くしゅくしゅ」


昼下がり
サンキャッチャーの光は絶好調
白を基調の明るい店内は
次から次へと光が溢れだしている

きらきらきらきらきら・・・・









架空カフェ 2

2013-01-25 00:50:02 | ケラケラ社長の架空カフェ

そのひともワケありでした

 

その肩は震えていた

おやおや泣いているのかな

どうせ暇だし

ま、いいか~

 

従業員のはケーキを焼き始めた

従業員のはケーキを作る勉強をしている

店中に甘い香りが充満して

「一番はじめに焼いたケーキはどなたの口に入るのかな」

「もちろんケラケラさんですよ」

「おやおやいいのかい」

「くしゅくしゅ」

この従業員はくしゅくしゅっと笑うのである

 

そうこうしているうちに

さっきのお客さんの

肩が大きく震えだした

…かと思ったら

急に大きな声で泣き出した

格好で男性だと思い込んでいたお客さんは

女性だった・・・

おやおやいったいどうしたことでしょう

 

ま、いいか~

他にお客さんもいないことだし

そっとしておこう

それにしても

このお客さんさっきからこっちの予想を裏切ってばかり

雨は強くなるし

お客さんは一向に来る気配がない

いつの間にかケラケラの鼻歌も消えて

ため息をが増える

 

「ケラケラさんケーキ焼けましたよ、味見してください」

「そうだ、みんなで食べましょうよ」

そう言って

いつのまにか

泣き止んだお客さんにも

「焼きたてのケーキですよ、コーヒーもサービスです

どうぞご意見を聞かせてください」

とテーブルに置いてくる

それと

小さな声で

「ワケありですか」

と言ったら

「ワケありです」

とあっさり返してきた

「私もワケありです、あの子もワケあり、あなたもワケあり、人はみんなワケありですね」

って言ったら

今度は

機関銃のように話し出した

「ねぇ、聞いてくださいますか」

「は、はぁ」

「ま、ケーキを食べながらどうぞ」

ドライフルーツのいっぱい入ったバターケーキ

「おっいしい!」

「おいしい^^」

「くしゅくしゅ」

 

この後このワケありの方のワケをたっぷり聞くことになってしまうのです

雨は一向に止まない・・・

 


架空カフェ 1

2013-01-24 23:54:31 | ケラケラ社長の架空カフェ

OPENの日は雨

 

ケラケラは雨女

「おいでなすった・・・・一番初めのお客さんは雨さんですね

こりゃ~縁起がいい」

とかなんとか

ぶつぶつ言いながら

トイレ掃除を済ませて

お店の隅っこ

ケラケラ専用の椅子に腰かける

AM11:30

お客さんを待つ

 

お店のドアの前に人影

よく見れば雨宿り中

「ま、いいか~」

 

ケラケラの口癖は「ま、いいか~」

ソワソワトワクワクトドキドキ

そわそわとわくわくとどきどき

まったくもって落ち着かない

 

鼻歌を歌いながらお客様を待つ

「ある愛の歌」

先日、相談役のももしゃんと話したとき

ちょうどこの曲の話になって耳から離れないので

ずーと歌ってる

お店のBGMはボサノバ風の明るい曲

 

お料理上手の従業員と本日のランチを味見兼食事を済ませ

短い会話をする

「お客さん来ませんね」

「来ませんね」

「ごちそうさま」

「ごちそうさま」

「あ~美味しかった~」

「美味しかったですか~」

「うん、美味しかったよ」

お互いニコニコして

そんな会話をしていたら

 

そこにはお客さんが

「いらっしゃいませ」

あ、さっきの雨宿りのお方

「よく降りますね」

「・・・・・・・・・」

「お好きな席にどうぞ」

 

彼が選んだ席は

窓際の一番端っこ

ケラケラ特等席から

一番遠い席

注文を聞きに行ったら

「ブラック アイスで…」

 

ランチでもなくホットでもなく

予想外の注文

しかも

帽子を深くかぶっていて

顔が見えない

 

妄想好きの暇人ケラケラは

対角線にいるお客さんの背中を眺めて色々思いを巡らせているのでありまして

「本日は暇」と

改めて実感するのでありました

 

 

 

 


架空カフェ 準備中

2013-01-23 09:35:59 | ケラケラ社長の架空カフェ

カフェをopenします

 

社長紹介   髪型はショートにパーマネント

         三拍子そろってしまったあか抜けないおばさん

         架空カフェのオーナー兼掃除婦

 

ケラケラ    ニックネーム

         ケラケラしてるから

 

趣味      観察すること 妄想

 

従業員    追々ご紹介

 

お店の感じ  白を基調に観葉植物を飾る

         ナチュラル

         おみせの真ん中にでっかい三角のテーブルを設置

 

メニュ~   バリスタで作るコーヒー  カプチーノ カフェラテ エスプレッソタイプのコーヒー ブラック

         お勧めはエスプレッソタイプ・・・・ 

         ケーキ職人が作る日替わりケーキ

         ワンコインランチ  ピザ定食  ハンバーグ定食  スパゲッティー定食  スンドゥブ定食 

         日々熱心に開発中

 

 

以上 少々お待ちを