ストッキーの喜びも悲しみも幾歳月

泣いて笑って記録して!

架空カフェ4

2013-02-05 08:10:28 | ケラケラ社長の架空カフェ
恋人席 

あれから
ワケありさんは
焼きたてのケーキをごちそうになって
店を後にした

お店は
ランチのお客さんが10名ほど
午後からのお客さんは5、6名ってとこ
そんな日が続き
メインの三角のテーブルに座るお客さんはなかなか現れない・・

ある日
新作のババロアを食べながら
従業員Xさんと緊急会議を開くことに

ランチのお客さんは
通りすがりの会社員の方がほとんど
なので
宣伝効果があんまり期待できない
「このババロアこんなにおいしいのにね~」

ケラケラは考える
口コミを増やすにはまずはご近所さんから
どうしたらいいかしら

「そうだ!」
いきなりXさんが大きな声をだし
「モーニングをしたらどうでしょう」
「あ、それいいね、グッドアイデ~ア~」

そんなことを話していたら
若い男女のお客さんが入ってきた
外は日が落ちて
部屋の灯りを大きくする
「はい、本日の会議はこれでおしまいね」

お客さんは女の子と男の子
「きゃは!この席おもしろ~い
ここに座ろう!」
と三角のコーナーに向かっていった

ほとんど女の子がしゃべり
お兄さん風の学生さんが
お勉強を教えているようす

ほか二組のお客さんがいたけど
その女の子の話声と笑い声が元気に響いていた

ケラケラは遠くの席から
やっぱりあの席はいい席だと二人の後姿を眺めながら確信していた

「うふふ、いいね~、横にいながら顔が見える恋人席」

明日は定休日
モーニングのメニューでも考えましょうかね~



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