梅雨入りしました。
もう、「…は?」という以外の言葉が出てきません。
だって、まだ5月の半ばですよ?
今年は春から、「季節がやけに駆け足やなぁ」と思ってはいたんです。
いたんですけど!
まさか!梅雨までもが!こんなにも早くに!来ようとは!!
雨の季節を迎える準備もろくにできないまま突入してしまったので(だってまだ初夏の花が盛りなんやもん…)、しばらくのあいだはその止み間を縫って、庭の手当てをする羽目になりそうです。
――そんな庭の外れにある、私の小さなバラ園では、いま満開のときを迎えています。
梅雨入り前になんとか写真を撮りためることができたで、今回はそのなかから、『赤と白』のバラに絞ってお披露目を*
まずは『赤』。
アマダ(切り花品種)
今夏はバラそのものの咲き出しが異常に早くて驚いたのですが、もっとびっくりしているのが、ありとあらゆる品種が一斉に満開になったこと。
早咲き・遅咲きの区別なく、まるで掛け声を合図に開いたかのように、すべてが同時に、そして一気に、花咲きました。
赤バラの宿命でもある花びらの『ヤケ』が今年はまったく出ず、とても大きく色よく、姿よく咲きました*
私が育てているバラの多くは、習っているフラワーアレンジメントのレッスンで使った切り花の、余りの部分を挿し木したものです。
このアマダも、そのひとつ。
蕾(特に花首)がうどん粉病にかかりやすくて、少しばかり手間のかかるコではありますが、たった一本の細枝から育ったとは思えぬほどに、今では太くて大きな株となりました*
そして、お次は『白』。
アバランチェ(切り花品種)
この白バラは、すごく強健。 超すこやか。
それゆえか、挿し木の成功率も比較的高くて、わが家には3株もあります(笑)
まろやかに白く、シミなく大きく、きれいに咲きました。
そのアマダとアバランチェを、ためらうことなくザクザクと摘み取って(笑)、バラだけの花束を*
これは母の日の贈りもの。
隣家の母にリクエストはあるかと尋ねたら、「昨年がカラフルだったから、今年は赤色で、バラだけの花束がいい!」と言うので、アマダをメインに、アバランチェを添えて。
母に贈ってもなお、まだ毎日咲き続けて一向に減らないので、わが家にも*
さすが生産を目的に改良されてきた、切り花品種。
太いステム(茎)でまっすぐに育って、どんどん咲きます。
そして、花もちも抜群!
そんななかでただひとつ残念なのが、香りがほとんどないこと。
このアマダもアバランチェも、どちらもほぼ無臭。
そこだけは、ほんとうに残念なのですけれど…
育てる楽しみはもちろんのこと、こうして次々と摘み取る楽しみや、飾って長く目で楽しむ喜びをも得られるのは切り花品種ならではだとも思うので、これはこれでいいかなと感じています*