parismaris's days*

庭だより * 2017. 夏の実り

蝉の鳴き声で叩き起こされる日々が始まりました。

庭に高木が多いせいで、1階に居ても2階に居ても、そして窓を閉めていても蝉しぐれは容赦なく室内にまで降り注ぎ、頭がわんわんします。


連日の猛暑と肌を焼く日差し、それに加えて耳鳴りのような蝉の声ときては庭に出るのも億劫で、朝の水遣りを終えると這う這うの体で室内に駆け戻り、緑は窓越しに眺めるだけ。

この庭のデザインコンセプトが『公園のような庭』というらしいのですが(「らしい」というのは、デザインに関しては建築士さん&外構設計士さんにお任せで作った庭だから)、景色はともかく、蝉の声まで公園級。

「うーるーさーいー!」と叫びたい気持ちをぐっと堪えて、「7年も土の中にいて、やっと出てきたと思ったら2週間で終わる命なんだもんね…」(これにもいろいろな説があるそうですが)と無理矢理蝉に気持ちを寄り添わせて、なんとか毎日を過ごしています(苦笑)


そんな真夏感あふれる庭では、草木の実りが始まっていて。
風に揺れる実が、一服の清涼を運んできます*




エゴノキの実

今年は花が多かったぶん、実もたくさんついて。
しなやかな枝が風でたわむたびに、吊り下がるこの実も揺れて、なんとも可愛い*

ただし、この果皮にはエゴサポニンという神経毒があるので、くちにしないように気をつけて。





マユミの実

残念なことに今年も受粉がうまくいかなかったようで、数は少なめ。
けれどそのぶん実はとても大きくて、見ごたえがあります*

秋の色づき&破裂が楽しみ!





ひとり生えの、(推定)ワイルドストロベリー


春の終わりのこと。
庭用の照明に寄り添うように、ひとつの葉が開きました。

ひと目でバラ科の植物だということは分かったので、「ヘビイチゴかな、懐かしい♪」とあえて残して見守ってきました。

すると数多の蕾をつけて、咲いたのは白い花。
ヘビイチゴならば黄色い花が咲くはずなので、「あれれ?」と思っていたら。

結実して真っ赤に熟した姿から推測するに、どうやらこれはワイルドストロベリーのようです。


けれど、私がそれを育てていたのは数年前のこと。
それ以降、家族の誰もイチゴの類を育ててはいません。

だからきっと、これは風か鳥かが運んできたものでしょう。


出自のはっきりしないものをくちにするわけにはいかないけれど。
家族と毎朝水を遣りながら、「美味しそうに熟れてきたねぇ」と笑っています。





ジュズサンゴの実

ちょっと珍しい(いや、今ではそうでもない?)、ルビー色のジュズサンゴです。

通常、実が生るのは花が咲き終わってからですが、これは花を咲かせながらどんどん実をつけていきます。

暑さに強く生育も旺盛だし、こぼれ種の発芽率もとんでもなく高いので、庭で育てるにはちょっと厄介なところもあるのですが。
それでもこの実が可愛くて、大切に育み続けています*



日差しと熱風とに炙られて、カメラを持っての庭散歩もままならない毎日だけれど。
この実りを次の季節につなげるべく、今日もせっせと水やりに勤しんでいる私です*

コメント一覧

ぱりまり
けいさんへ*
ほんとうにそうですよね*
毎年花を咲かせることも簡単ではないのですけれど、結実させるとなると虫や鳥たちの力を借りなければならない部分がどうしても多くなるので、なかなか思い通りにはいきません。
だからこそ、実がなっているのを見つけたときには、喜びもひとしおです*

エゴの実は、葉っぱの下でぷらぷら揺れる姿がお気に入り♪
ジュズサンゴは驚くほどよく実をつける植物なんですよ*
これを見るたびに「夏の赤もいいなぁ」と思います。

ふふふ* ぜひぜひ目を閉じて、わが家の庭へ遊びにいらしてください♪
けい
花もいいけど
見事な花や可憐な花が咲いているのを見るのもいいのですが、こうした実を発見する喜びはまた格別だなと思います。
葉っぱの下からちょこんと顔を出しているエゴノキの実、母のところでも見つけましたよ。可愛いです。
ジュズサンゴの可愛らしい赤がとってもいいなと思ってみています。手元にあったらいいだろうなあ。緑と実がある庭、ちょっと目を閉じてぱりまりさんのお庭を想像しています♪
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