ひっくり返ったおもちゃ箱

アジアのドラマや映画、少女マンガ、アニメ、小説などの感想と妄想箱。
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フラワーコミックス『町でうわさの天狗の子』

2013-05-31 | マンガ&アニメ
今週は堂上一色のパレアナ姉でございます、どうも。
うはははは(大笑)~「図書館戦争」の映画観て岡田堂上に堕ちて、アニメ見てマンガ(コミックス)も1~11巻まで大人買いしちゃったよ!…きっと、このまま原作まで突っ走ります。
小さい頃は「早く大人になりたい。自分で働いたお金で大好きなお話やマンガを買って思う存分、読むんだ~」と夢見ておりました。
いや~大人になれて嬉しいよ。日本に生まれて良かったよ。



さて。
堂上教官はまた後日、ゆっくり語るとして(え)。


つい最近、読んだマンガを御紹介します~。

フラワーコミックス『町でうわさの天狗の子』1~10巻。


「面白いよ~」と噂でしたが…ホントに面白いです。
まだ連載中なんだよね。



主人公は秋姫という女の子で高校一年生。
お父さんが天狗で、お母さんは普通の人なのね。
「年上好きのお母さんは夏祭りの夜に450才歳上のお父さんと恋に落ちた」からお話が始まります。
天狗父の居るお山じゃなくて、お母さんと町で普通に暮らしています。
「早く山に来て、立派な天狗になれ!」と言われているのですが~普通に恋もしたい友達とも遊びたい年頃であります。山では太郎坊と呼ばれます。

幼馴染みの瞬ちゃんは天狗見習い、同じく高校一年生。山では次郎坊。
瞬ちゃんは親が居ないらしく、秋と一緒に兄弟のように育ったそうです~。
高校には秋姫のお目付け役というか警護役として通っております。


この瞬ちゃんはいろんな修行を摘んで、かなりの使い手になってるらしい。
秋姫は小さい頃から「天狗の子」と言われ、いじめられてたらしくてなかなか友達ができません。
「天狗になりたくないな~」と思っているので、潜在的な力はあるようですが力のコントロールが出来ないようです。
そんな秋姫は同級生のタケルに憧れていまして、4巻までは甘酸っぱい恋と友達との話が進んで参ります~。



でもね、秋姫はね、本人は気づいてませんが(お約束)瞬ちゃんが一番なのよね。
天狗の子ですから海には近づけないし、お山が見えないところに行くと低級霊が「天狗の子だ」「こいつ、弱いぞ」と寄ってくるので、小さい頃から、瞬ちゃんはずっと秋姫を庇って育ってきたようですね(にやにや)
だから、何か事が起これば「瞬ちゃん、どうしよう」なのよ。

「秋姫の保護者」と言われている瞬ちゃん、お山にいる時はお面をつけてるし、後ろ姿だからどんな顔をしてるのか分からん~く~~~!


キャラクターが皆、魅力的で、この世界観がとても新鮮でした。
天狗や霊が居ることに、み~んな、何の違和感もないの。当たり前のように受け止めている。
秋姫がお山に行く途中に「お父さんとこにおつかいかね?」とおじさんに声をかけられたり、山に上がろうとすると「上は神さまの領域なのでダメですよ」と注意する人に「あ、その子はええんよ」と声が掛かる。
…天狗の子、認定されてます(笑)
高校での友達に「天狗の父ちゃんに会ってみたかったな~」と言われて、ちょっと嬉しい秋姫でした。


この秋姫パパがすっごく親バカでね、「娘に嫌われとうない」なんて言ったり クリスマスには若くて綺麗な嫁と可愛い娘のためにフライドチキンを用意したり、秋姫が「ご飯を作る」と聞くとうきうきとお皿を用意したり、とても可愛いパパなんですね。
やっぱり年とってから出来た子は可愛いのかしらね(笑)
娘が山から少しでも遠いとこに出かけようとすると瞬ちゃんに「秋を守れ!」と命令が下ります。
このパパ、実はとっても瞬ちゃんのことも大事に思ってまして、「学校に行かない」という瞬ちゃんに「友達をたくさん作って欲しい」と願っているのであります、ううう、いいパパだ。


で、お山には眷属(けんぞく・神さまの手伝いをする役目の者)の動物たちがいます。
その動物たちも言いつけられて一緒に行くのですが~人間に化けて行くんですね…でないと電車に乗れないからね(笑)
これが三郎坊。イケメンですが、狐です。

この三郎も「ああ~秋姫んとこのキツネでしょ」と認定されております(^^ゞ
秋姫の友達の赤沢ちゃんといい感じなのよねぇ~。
三郎に惹かれる赤沢ちゃんがとても可愛いのよね~ひと晩中、ブラッシングさせられそうになったり、結婚しようと言われたり、でも「某(それがし)は所詮、キツネだ」と遠ざけられたり…この二人(?)も甘酸っぱいのであります。
「キツネはちょっと…」という話に「いんじゃない?天狗でも狐でも」としれっと答える秋姫のママがステキです。
「うちなんか旦那が防犯の神だから(天狗)、鍵を掛けなくても泥棒が入んないわよ」…って、そこかい!
でも、三郎は稲荷を目指してるから、意外にいいかもよ?


眷属志望の動物たちはまだまだたくさん居ます~。
後のメンズ、左からウサギ(五郎)、瞬ちゃん、たぬき(四郎)、キツネ(三郎)。、

この子たち、みんないいキャラで(笑)みんな仲良しなのね。で、やっぱりみんな町では「ああ、お山のうさぎね」と認定されております。
イノシシが居るんだけど、この子がまたいい子なんだ~「お山の最後の良心」ってタケルくんが言ってたっけ(笑)


そうそう、他にも天狗の子が出てくるのよ~。
蔵馬山の紅葉ちゃん、石鎚山の栄介くん。
紅葉ちゃんは瞬くんを尊敬してるらしく、二人が楽しそうにしているのが、なんだか面白くない秋姫でした。
瞬ちゃんは天狗界(?)では有望視されているようで(注:瞬ちゃんは人間です)秋姫パパの代わりに蔵馬や出雲に出かけ、瞬ちゃんが居ないと落ち着かない…秋姫は少しずつ自分の気持ちに気づきはじめます。

最初は馴染めなかった高校の友達ともケンカしながら、みんないい子だから次第に仲良くなっていきます。
瞬ちゃんと秋姫の他に、友達の恋の話、それを応援する様子が何組も描かれていて、とても可愛いです~♪
金田一さん、好きだ!
あ、でもタケルくんって瞬ちゃんのこと、好きすぎだよね?


…そんな高校生活を送っていますが、どうやら、秋姫にはすごい力が備わっているらしく、周りもそれがどうなるのか見当がつかないんだそうです。
で、何も考えてないように見えたタケルくんが、実は大きなキーマンで、今、10巻で修学旅行先の奈良で大ごとになりそうです。

11巻の発売は今年の初夏の予定とか。
もう、初夏じゃん?待ち遠しいなぁ~。


さりげない萌えポイント☆
石鎚山に瞬ちゃんと初詣に行く秋姫。
「はぐれるな」と手を差し出す瞬ちゃん、手をつなぐ二人に栄介くんが「なんだ、お前ら、手をつないでいやらしいな」と言うのですが
「?初詣は手をつなぐものだよ」という秋姫と
「こいつは昔からすぐはぐれるからな」という瞬ちゃん!
…栄介くんじゃなくても「なんだよ、お前ら!」と言いたくなるわぁ~ああ、この「くぅ~~~!」を表現する文章力が欲しい。


岩本ナオさんが織り成す優しい不思議な世界、面白いです!
オススメです!
読んでください!