ひっくり返ったおもちゃ箱

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日本映画「図書館戦争」

2013-05-28 | 図書館戦争シリーズ
みなさん、映画やドラマを観る時って、主に何処を観ますか?
もちろん脚本、設定が一番ですが、例えば…カメラワークとか、音楽とか、ファッションとか、建物とかセリフとか?
それら全体がまとまって一つの作品になりますが、やっぱり「よく観てしまう、気になる箇所」ってありますよね。

私の場合は「台詞」、言葉です。
ちょっとした言葉に「なるほど~」と感銘を受けたり、「そうか!」と目からウロコが落ちたり、時にはハートを射抜かれることがあります。
で、ひさびさに言葉に打ち抜かれたのが、この「図書館戦争」でした(↓)。


先週の日曜日、ひっっっっっっさびさにシネコンに参りました。
大きな画面でゆっくり映画の世界に浸りたいなぁ~と思ってね、やっぱり映画館はいいねぇ~(・∀・)
いろいろある作品の中で、ちょうど上映時間が合ったのが「図書館戦争」でした。
このお話、「かなり原作に忠実に作ってあって評判が良いよ~」と娘が言ってたのを思い出し、嬉しく観ました。


解説(映画.comより)
ベストセラー作家・有川浩の代表作で、コミック化、アニメ化もされた人気シリーズ「図書館戦争」を、岡田准一と榮倉奈々の共演で実写映画化。国家によるメディアの検閲が正当化された日本を舞台に、良書を守るため戦う自衛組織「図書隊」の若者たちの成長や恋を描く。あらゆるメディアを取り締まる「メディア良化法」が施行され30年が過ぎた正化31年。高校時代に図書隊に救われ、強い憧れを抱いて自身も図書隊に入った笠原郁は、鬼教官・堂上篤の厳しい指導を受け、女性隊員として初めて図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)に配属される。個性的な仲間に囲まれ業務に励む郁は、かつて自分を救ってくれた憧れの隊員とは正反対のはずの堂上にひかれていく。監督は「GANTZ」2部作の佐藤信。


劇場効果もあったと思いますが、とても面白かったですヽ(・∀・)ノ
原作は読んでいませんが、原作の良いところをぎゅぎゅっと詰めて映画にしてあるそうで、エンターテイメント性の高い作品に仕上がってると思いました。


実は映画を見終わって、原作、コミックス、アニメもあると聞き、アニメを覗いてみました。
日本のアニメって、1話22~3分くらいだよね、韓流ドラマのDVD1話分で3話も見れちゃうので、あっと言う間にワンクール分、観てしまいました(おい)。
アニメの堂上教官は映画の岡田堂上より、甘く優しかった。
映画には無いエピソードがたくさんあって、郁の友達の柴崎さん(映画では栗山千明)に惚れました。

「表現の自由」は守られるべきである。
でも、それを守るものが武器なのか…と疑問に思える部分もあります。
メディア良化委員会と図書隊は話しあっても、埒があかないよね…そうなると最終手段は武装になるのか?…考えてしまいますね。

作中で「どうしてこんな(検閲される)世の中になってしまったのでしょうか?」という疑問が投げかけられ、「みんなが無関心だったから」という答えが返ってきたのにも考えさせられました。
自分ひとりでは何も変わらない…と思い、いろんな事を諦めがちですが、メディアに惑わされることなく、きちんと自分で考え、自分の言葉を発していかねば、と思いました。

好きな物語が読めない、語れない。
大戦前の日本がそうであったし、現在、そういう状態の国も在る。
でも、本を守るために武器を持ち、武装するのにはなんだか違和感を感じるんですよねぇ。
映画の中で、大量の本が燃やされ、巻き込まれた人が死ぬシーンはリアルで息をのみました。
実際、そうなったら(決して、あってはならないんだけど)人は武器を手に取るのかしら。



…なんてぐだぐだ考えていたら、娘から「図書館戦争はラブコメだよ」とスパッと言われまして…「あ、やっぱり?」と嬉しくなっております。

なぜなら…郁ちゃんに振り回される堂上教官が可愛くて仕方なかったから!
そして、岡田くんの教官、かっこ良かったぁ~。
いや~すごいね、彼は!格闘技インストラクターの資格を持っているそうですが、ホントにかっこ良かったです。
アクションシーン、銃撃シーン、すごくリアルで手に汗を握ったよ。

彼、あんまり背が大きくないんですよね、でも、なんなの?この威圧感(笑)
榮倉奈々ちゃんの笠原郁が「あのクソ教官、性格悪くて、おまけにチビだし(笑)」というシーン、田中圭くんの小牧と一緒に笑ってしまった。
 ←予告編から作ったから問題ないよね。

奈々ちゃん、顔がちっちゃくてスタイル良くていいわねぇ。
堂上より大きいというのが、またいいわぁ。彼女の映画、いくつか観たけど、この郁が一番、好きかも。


熱血バカの郁ちゃんがいろいろやらかす度に堂上教官が「バカが!」と叱りながらフォローしてくれるんですね~時にはいきなり頬を打たれることもある。
「私を助けてくれた、あの人みたいな図書館員になりたいんです!」
「その男は図書館員失格だ、バカだ。バカがバカの真似をするな!バカ!」…(笑)
でも、堂上教官、郁が心配でたまらないんだろうなぁ~というのが表情で分かるんだよね。

銃撃の中、検閲に狙われている重要図書を守って走ろうとする郁の援護に教官が入り、
「「貴様は物事を脊髄で考えるクセを改めろ!………頼むから。銃撃の中、援護もなしに一人で突破しようとするな!」と言うシーンがありました。


…え?今、なんて言った?


…「頼むから」?


ぎゃぁああああああ~(絶叫)!


…やられた…撃ち抜かれました…はぁはぁぜいぜい。


たった5文字の「頼むから」に堂上の郁への思いが…うわうわうわ、なんて絶妙な言葉のチョイス!
「頼むから」…この言葉で、私にとって、この話はラブストーリーと認定されました!
どんな甘い言葉よりも、これは…これは…(落ち着け)
不意打ちもいいとこだわ、反則だわ~~~と言いつつ、あっさり岡田堂上に落とされました。

最大の激戦になると予想される小田原へ特殊部隊が出動するのですが、郁は隊から外されます。
この時、郁から見た堂上教官の後姿がアップで写されるんですよ~~~~!く~~~~!
背中で語ってます、教官!このアングル、いいなぁ。
「何故?」と詰め寄る郁に「お前は戦力にならない!」と堂上教官は言い放ちますが、実はそんなことはない(笑)
彼がだだをこねて(え)郁を外したらしいですよ~危ない目に合わせたくなかったのね。

で、せっかく外したのに、郁が危険だと知ると飛んで行くし…もう、バレバレじゃん(笑)
車の中で小牧に本音を話してましたが、みんな知ってるよ~。


危険を乗り越え、思わず郁を抱きしめますが、ハッと我に返って「これは、父親が娘を思う気持みたいなもんだ」ですって、ぷぷぷ。
ラストにね、郁ちゃんが「え?」と気づき「ん?」と振り向く堂上教官…うわぁ、ここから、また何かが始まりますね!



作中、誰より素敵だったのが橋本じゅん氏の玄田さん。
       。
なんですか、このオッサン!もう、たまらんですよ、かっこよすぎですよ(涙目)
やっぱ、普通のおっさんが誰より魅力的ですね。

小牧さんの田中圭くん、良かったですね。
彼、いいわぁ~以前は「向井理と区別がつかない」なんて言ってごめん。謝ります。
田中くん、貴方の方が雰囲気あります、いいです!

図書隊の制服もよろしいヽ(・∀・)ノ
そして、この関東図書館が素敵なんです~♪
建物がいいよね、見やすそうだし、こんな図書館あったら日参するよ!

岡田堂上に夢中になった2時間でした。
まだ見落としてるとこがあるかもしれない。
DVDになったら、また借りて観ようと今から楽しみにしています~。

2 コメント

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Unknown (momo)
2013-05-29 18:51:56
「頼むから」で、私もやられました。
DVDだったら、絶対巻き戻し決定です。

身近に8回見に行った人がおり、もう逆貞子状態でスクリーンに入れるかもと言っています(祭り状態)。
私もDVDになったら、教官に会いにいきます。
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momoさん (パレアナ姉)
2013-05-30 19:44:28
momoさ~ん、コメントありがとうございます、嬉しいです

おお~momoさんも御覧になりましたか!
そして、やっぱり「頼むから」に撃ち抜かれましたかぁ~~~(大歓喜)
いやいや、これはやられましたよね、ホント、息が出来ませんでした。
DVDで何回も観たい場面であります!

そして身近な方!8回ですか~すごいですね、逆貞子状態、大爆笑いたしました~どうぞよろしくお伝えくださいませ。
まさに祭りですね、私は幸か不幸か田舎住まいでシネコンまでかなり遠いので行けませんが、近かったら少なくとも、あと2~3回は間違いなく観てます。
いや~この興奮を共有出来てうれしうございます~…あれ?興奮してるのは私だけ?
DVDになるのが待ち遠しい日々でございます。
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