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「空の散歩」の思い出話:①霧のお話(その1)

2023-03-13 16:12:20 | 日記

キャンピングカーの「びわ湖の旅」の紀行文からの抜粋に、ほんの少し手を加えた内容です。ご一読ください。

自宅から西に向かい、浜松を過ぎると、80km/h走行ができる浜名バイパス(R1)になる。
汽水湖の浜名湖の海につながる場所に架かる高さ約30mの「浜名大橋」からは一瞬、素晴らしい車窓風景が見える。ここは駐停車禁止のため、いつも“一瞬”になってしまう。
その北側の風景は、手前の赤い鳥居と弁天島、その奥に広がるのは浜名湖だ。
南側には遠州灘が広がり、風の強い日は一面、白波が見える。
進行方向の西側には、渥美半島まで続く広い砂浜が見え、そこに押し寄せる波が美しい風景を作っていた。風が強い日は、海風で少し霞んだ風景になる。
浜名湖側の静かな風景と躍動する遠州灘の風景の対比は、いつ見ても、好きな景色だ。

この浜名大橋を渡る度に思い出すのは、私の幾つかの趣味のひとつのパラモーターで、この場所でフライトした時のことだ。
その日は霧が発生していた。
最初は、霧が晴れるまで待つのが無難だと思ったが、見上げると、霧は一様ではなく、濃い部分に薄い部分が点在する状況だったことから、フライトしても、安全は確保できると判断した。
テイクオフして間もなく霧に突入。一瞬でホワイトアウトになったが、それほどの厚さはなく、直ぐに霧の上に飛び出した。
そこからの景色は、飛行機で雲に入る時や出る時に、小さな窓から見える雲海の様で、目の前に広がる霧に直に触れながら、ゆっくりと飛べるのは、パラモーターならでは体験だ。

霧全体を見たくなり、アクセルを吹かして高度を上げたところ、驚きの光景に出会った。
それは、海岸から約1km離れたあたりで、海から湧き上がるように霧が発生し、それが陸側に向かって、形を変えながらゆったりと押し寄せ、R1や東海道本線を越えて、浜名湖の中に吸収されるようにフェイドアウトする、あたかも「霧の一生」を見るようで、貴重な景色だった。
残念だったのは、デジカメを持たないで飛んだことだった。それ以降、このようなチャンスに巡り合うことはなく、空撮できなかったのは痛恨の極みになってしまった。

■写真の説明
  浜名バイパスに掛かる浜名大橋を眼下に、浜名湖を見渡す(霧のない日に空撮したものですが)

以上です。



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