お引っ越しは5回目。
いつもは日程的にギリギリで仕事後にちょこちょこ荷造りする様な慌てふためいた状況だったけど、今回は前々から引っ越しの為にスケジュールを一週間近くあけておいたので、只今かなり丁寧に荷造りをしてしまっています。
いる物、いらない物の仕分け作業から始まり、段ボールに詰めることになったものは汚れをきれいに取り除き、更にはアルコール除菌までしないと気がすまない潔癖性に。
カーテンやベットまわりのファブリック、マット…ありとあらゆる洗えるものは全て洗濯してきれいにしてから荷造り。新しいお部屋では全てきれいな状態で使いたい!なのでここ2、3日は洗濯機が回りっ放し。
仕分け作業では気に入らない服や食器等バサバサと切り捨てリサイクルへ。
たまっていた垢が落ちる様で気持ちがいい!
更には、少しはげていた机のペンキ塗りまで。写真のこの机、私が小さかった頃、祖父のところに出入りしていた職人さんが家を作った余り木で作ってくれたもの。子供用の小さな机。私が白く塗ってしまったもののとーってもお気に入り。ずっと大事にしたい。
逆に完全な決別といえばこちら。

大学と研究所勤務時代の教科書や参考書。いまだに捨てれず残っていました…。これでも毎年ちょこちょこ捨てていて、多分専門書がこの5倍はあった…残ったこれらは捨てられなかっただけあって、好きだったものばかり。その証拠にどれもよく勉強した形跡が。物化はきらいだが、有機、無機、生化、錯体化学は好きだった。英語の論文もドッサリでてきて、これらを普通に理解していた昔の私って頭いいなぁと感心しつつ…そして今やすっかり完璧なまでに忘れてしまった自分に罪悪感…。筑波の遺伝子センターに全国から集まった科学者達に紛れて泊まりがけで遺伝子操作の研修を受けたこともあり、そのノートをみて又懐かしさに浸ることしばし…。
いやいかん!捨てなければ新しい何かは掴めない。今の生活や仕事では求められていないこれらとは潔く決別。
私がインタビューしたドラッカー本の著者、藤田さんも言っていたではないか!社会にでてすぐのまだ何色にも染まっていないフレッシャーズでも捨てるものはある。それは学歴やプライド、逆に劣等感等…。科学を勉強していた自分を捨てられなかった自分はどこか中途半端だった…。
今必要とされている能力に全精力を注ぎこまなければいけないのに。そうしたら必ず新しい道は開けるのだ。
と…こうやって丁寧に色々な物達と決別していき気分すっきり!
自分の持ち物の生理整頓、気持ちの生理整頓にもなって引越しって悪くない。
でも…ピカピカにしてからの段ボール詰めは本当に疲れます…ふぅー。