パピユ王国日誌 
文鳥の国「パピユ王国」のにぎやかな日々の記録。
 




 このところピッコに振り回されている。お騒がせピッコちゃん。

 はじめは肩の辺りがまだ換羽で羽が生えていないのかな?という感じだったのが、先週の木曜、明らかに羽をかき分けて、肉色のものが膨らんでいるのに気がついた。大きくなっている?!いやな予感がした。金曜は全日仕事でへとへとになっているので、病院は土曜の朝にいくしかない。

 そして、土曜、病院へ。

 先生は診断に少し迷われたようだった。位置が通常とは異なっていてて、おまけに柔らかい。色も通常とは異なる。念のため居合わせた院長先生にも診てもらったら、同じ判断だった。薬の組み合わせも、「うん、それでいいんじゃない。」(いつもの先生は若いが、やはり優秀だね~。)

 で、土曜から投薬生活のピッコちゃん。病院でもおもっきり暴れて、元気さをアピールしたけれど無駄でした(笑)。きっつ~いお薬1種を含めて、3種のお薬が出た。「その薬は、よく効きます、多くの文鳥さん治ってますよ」との言葉に少し気が楽になる。こういうときの医師の確信のある一言は、本当にありがたい。

 帰ってきてからは、さすがの「バク転女王」も少ししょげていた。薬の副作用(貧血)が出ていないか、しじゅうピッコの顔色を窺う。しょっちゅう声をかけてもらえるせいか、ピッコちゃんはご機嫌。でも薬入りのお水はほとんど飲んでいない様子。いつもならお水がぶ飲みなのに。

 昨日あたりから気のせいか、肩の辺りがするんと見えていた。盛り上がっていたのが見えない。もしかして・・・と淡い期待を抱いて、今日の再診に行った。

 腫瘍はしぼんで小さくなっていた。薬がすごくよく効いたようだった。それでそのきっつ~いお薬はとりあえず終了。他のお薬は続けて、また1週間の様子見になった。とりあえずよかったね、ピッコちゃん。乳母やも、ずっと身の細る思いだった。今日なんて、病院行く間際まで胃が痛かった。


「だから、あたし元気よ!って言ったじゃない!」

 はいはい、さすがピッコちゃん。ヴィヴィの最後の娘。あなたには、ヴィーちゃん・ママの分も生きてもらわなくちゃね。もう、こうなりゃ、荒鳥のままでも、バク転女王でもなんでいいからね。とにかく元気で生きててください。

 「きっつ~いお薬」というのは、それはエンドキサン(抗がん剤)。再発がないか、気はつけなければならないけれど、ひとまずはやれやれ、ほっとした。


コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )





 
 宇宙人ルビンと甘えん坊将軍の珊瑚、奇妙な組み合わせ。でも、本人たちがそれでいいのなら、それでいいのだけれど…。

 ルビンはすっかり目が優しくなった。あの怒れる火星の燃えるような目は、とてもかわいらしくなった。変われば変わるものだ。一方、珊瑚は相変わらずの珊瑚。

 こんなに仲良しなのに、帰るのは別々のかご。夜になると、さっさと自分のかごに帰ってブランコをこいでいるルビン。珊瑚は自分のかごに帰る気もなく、かといってルビンの所へ行くわけでもなく、エドさんのかごの横であわよくば外泊しようとたくらんでいる。結果はいつも強制送還なのだが。

 かくして、かごの数は減らず。まぁ、産卵抑止になっているからいいか…。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )





 昨日のコンサート、「マタイ受難曲」は圧巻の演奏だった。児童コーラスのパートはどうするのかと思いきや、ソプラノが1人、二階席から歌ったのにはびっくりした。無駄な力の入っていない、澄んだピュアな声だった。

 リフキン(指揮者)のこの演奏は、合唱と楽器を2群に分けて演奏したが、その効果は思っていた以上だった。生き生きとしたドラマティックな表現となった。考えてみれば、『マタイ』は、一種の「コンサート形式の受難劇」なのだから、当然といえば当然なのだが。

 歌手もオケもどちらも妙なアクセント、色づけをすることなく、本当にピュアな演奏だった。それだけに、歌われる内容に心が向く。初めの音合わせの時に、あまりのピッチの低さと不安定さに大丈夫かな?と思ったが、耳が慣れるにつれ安心して聴けた。

 帰ってからも感動覚めやらず。寝る前のうとうとしたときには、その音がリアルに頭の中で蘇るほどだった。なんという至福の時間だったろう。字幕が見えなかったのは、逆によかったのかもしれない。ちょっと「聞き取りテスト」みたいな感じもあったけれど。(笑)

 案の定、前の席が最初から最期まであいていた。一人でコンサートに行くといつも、隣や前の席がずっとあいている。またもや、パッパが陣取っていたに違いない。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )






 今日は暑かった。図書館へ行って本を返し、ついでに食材を買いに(やや高級)スーパーへ行った。

 おなかがすいているのに食欲がない、という最悪な状態。奮発しておいしい食材で何か作ろうと思った。

 で、カポナータとカチャトーラの合体形。平たく言えば、鶏肉野菜、トマト煮込み。

 赤と黄色のカラーピーマン、大きい目のざく切り
 玉ねぎ、大きい目のざく切り
 セロリ ざく切り
 上質の鶏の(できたら100日以上飼育の雌鶏)手羽先
 (モモでもよいが、骨付きの部分のほうがいい味が出る)
 ホールトマト
 あれば、黒オリーブの実
 
 野菜を良質のオリーブオイルで炒める。
 その間に、塩・胡椒をした手羽先をグリルで焼く。
 いためた野菜に、焼いた手羽先、缶詰ホールトマト、白ワイン、ローレル、粒胡椒、チキンブイヨンを入れて煮詰める。

 たったそれだけ。玉ねぎとカラーピーマンから甘みが出て、手羽先からはうまみが出る。手羽先は焼いた方が、生臭みが出なくてよい。多めに焼いて、冷凍しておくのが便利。いろいろな料理に使える。

 このトマト煮込み、多めに作る。そのままあっためて食べてよし、冷たく冷やしてよし、パスタ(特にペンネ)のソースにしてよし。薄めれば、スープにもなる。

 これが私のソウルフード。これを食べれば、元気になる。これを忘れていた!!


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )


棚卸  



 棚卸をしているようなものだ、とつくづく思う。

 ウィーンについて書くことは、自分の来し方を振り返り、パッパと過ごした日々を反芻することにほかならない。

 涙を流しながら、吐き気を抑えながら、のた打ち回って書くしかない。それが、パッパにおぶさってきた今までの人生を克服する唯一の方法なのだ。これをしないと「これからの自分」はない。

 明日はバッハの『マタイ受難曲』を聴きに行く。そのため、リヒター指揮、ミュンヘンバッハの58年盤のCDを聴いている。これはパッパが高校生の時から聞いていた、いわば定番中の定番。いい意味でも、悪い意味でもこの演奏が私の中で、スタンダードになっている。たいてい、これを基準に演奏の判断をしている。

 明日の演奏は、これを上回る演奏であって欲しいものだと思う。

 画像はウィーンのシュテファン大聖堂、入り口両脇にあるピナクル(尖塔)。
「異教の塔」という奇妙な名前がついている。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





眠い…、ひたすら眠い…。

コーヒーもダメ。ガムもおせんべいもスルメもダメ。ストレッチ、歯磨き、洗顔、眠気覚ましの「モカ」ももはや効かず。寝て、明日の朝早く起きてやろう、と思っても、絶対起きられない。とりあえずは、眠気覚ましのツボを押す。

6時間寝ても、2時間寝ても結果は同じ。昼間も眠い。集中力が持たない。仕事帰りの電車で寝ていて、乗り過ごすこともある。目の下では、クマさんがこんにちは。

仕事は山済み、原稿書きは修羅場。どうしたものだろうか…。


コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )





 昔から時々、妙な「申し合わせ」に出くわす。家中の時計が一斉に狂ったり、家中の電球が一斉に切れたり…。

 ある「部署」での仕事の相方が倒れた。正確に言うと、これから倒れるのだが。7月に入院・検査手術をするので、仕事の段取りを変更することになった。その相方はまだ若い。術後もどうなるのかわからないという。ひょっとしたら8月初旬の「決算」は1人でやらねばならないかもしれない…。

 このところ、申し合わせたように周りの人たちが入院、手術をする(している)。本当に申し合わせたかのような、この符牒は何なんだろう。

 今、まだ倒れる予定のない人はどうか、ご自愛いただきたい。インフルエンザの時もそうなのだが、大事を取るに越したことはないと思う。体が資本なのだから。

 え、自分はどうかって?金曜の仕事の帰りに、かかりつけ医のところで疲労回復の注射をしてもらい、それで今日は用事で出かけたついでに美容院へ行く元気があった。美容院で「(仕上がりの髪が)とてもきれいですよ!」とほめてもらい、それで機嫌よく帰ってきた。

 おだてにはすぐに乗る。根が単純なものだから。ね、グーちゃん。(笑)

グー公 
「なんでボクがここで出てこなくっちゃいけないんだ?!」

お互いに年だから自愛しようねって言ってんの!(笑)

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )






 なにがあっても動じず、ビアンコ。幸い、何もないのだけどね。

 今日もお留守番、ご苦労様でした。


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )





 
 歯医者で虫歯を削った帰りに、古本屋へ寄り道。めぼしい本はなかったけれど、CDを見つけ2枚購入。画像はそのうちの1匹。

 ハイドン『十字架上のキリストの最期の7つの言葉』。(タイトルが長い!というつっこみはなしで。)演奏はクイケン四重奏団。『十字架…』のオケ版はムーティで持っている。室内楽版で聴いてみたかった。

 ピアニッシモの美しい、落着いた演奏。1音1音丁寧に弾いている。それでもって、歌っている。音楽は基本は歌なのだ。歌わなくっちゃいけない。テンポのとり方もいい。ハイドンらしさが前面に出ている。「ちょうちょ、ちょうちょ、菜の花に止まれ」のフレーズ(笑)もそれらしく弾いている。あぁ、これこれ。オケ版よりはるかに好みだ。

 来週はリフキン指揮の『マタイ受難曲』を聴きに行く。昨夜は、引用箇所を探してアーダルベルト・シュティフターの『ウィーンの聖週間』を読んでいた。すっかりそっちの方面に頭はどっぷり。

 その反面、昼は『聖おにいさん』(漫画)を読んで大爆笑していた。今夜は、100年前のエロ画家(と呼ばれた)クリムトについてまとめなくては…。えらく俗なことだが。

 一日のうちのこの聖俗バランスがきわめて微妙かつ重要。

 クイケンの『…7つの言葉』、お勉強のBGMに、また、不眠の方の睡眠導入音楽にもオススメです。CDジャケットの絵は、有元利夫画伯の『麗色』。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





 <注意>
 お食事中の方と、今日これからソーセージを食べる人は読まないほうがいいです…。

 ****************************************

 原稿用の写真を探していて見つけた、ウィーンのお笑い一枚。

 犬のXXX禁止の立て札。犬がス-パーで見るような値札をくわえている。
犬の表情は無邪気で可愛い!!!

 だのに、書いてある言葉がえぐい。
「(それらは)君にとってはソーセージなのですか?」
 表示の値段36ユーロ(今日のレートで4,947円)は罰金?

 ウィーンのジョークは本当にくえない。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ