ビアンコと別居と相成ったドリー。「脚が痛いの」というドリーに処方されたのは消炎剤と抗生剤。薬は飲み水に混ぜての自由飲水なので、同居のままでは元気なビアンコまで薬を飲んでしまうことになる。ビアンコに飲ませるわけには行かない。それでこのふたり、生まれて初めての別居。かごは隣同士に置いたけれど、ビアンコは昨日から食欲がない。(ドリーはいつもどおりの旺盛な食欲。)
夜の給食タイムにはふたりともそれぞれのかごに帰るわけだけれど、ドリーがすんなりと帰るはずがない。「ビアンコのところへ帰る」といって、ビアンコが帰っているかごへ行こうとする。昨夜は仕方なく、ドリーをいったんビアンコのかごの中へ帰らせて、それからドリーを捕まえてかごに戻した。当然ドリーは暴れる。いいやり方ではない。
それで、今日からは自分でかごに戻ってもらうことにした。でも「わかっちゃいるけどやめられない」ということか、ドリーはかごの前まで来てもUターン。なかなか帰ってくれない。そこで作戦変更。
「これはドリーだけが飲めるお薬よ。ビアンコにはやらないの。ビアンコが飲みたいようと言っても、飲んじゃいけないの。ドリーだけが飲んでいいのよ。ドリーだけの特権なのよ。」
乳母やがオノエの世話を終えて戻って来たときには、ドリーはいつの間にか自分のかごに入っていた。「おや、ドリー、自分で帰ったの。えらいねぇ~!さすがドリー。賢いねぇ~!」うんと褒めてやった。
明日からはドリーはすっかり調子に乗って、ビアンコに薬を自慢するに違いない。ビアンコがどんな顔をするか、見ものである。
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