麻雀

ボビーさんが俺に教えてくれた事で

特に印象深いものがある。

麻雀だ。

…

先に断っておくが、結局俺は麻雀にハマれなかった

なんか難しかったのだ

特に役が覚えられなかった。






しかし、ボビーさんは凄かった。

手書きの麻雀入門を俺に作ってくれて

親切丁寧に説明してくれた

言葉も思い出せないくらい俺の脳味噌には刻まれていないのだけれど

トランプで言うなら2.3.4みたいな続き番号で３つ揃えるのと、2.2.2みたいに同じ数字で揃えるやつ

白、発、中を３つ揃えるとダイサンゲン

コクシムソウとか

イーペーコーとか

ボビーさんがコレを読んだら

俺の覚えてない加減にガッカリするんだろうと思うけれど。

あと、裏ドラとか（これは役じゃないはず







とにかく麻雀の素晴らしさ面白さを俺に分かって欲しくて

手書きの麻雀入門を書いて作るのだから頭が下がる

そして練習として

2人でも出来る簡単麻雀みたいなのを考案したのか、もともとそういうのがあるのか

それを2人で遊んだ

学校にも行かずにタバコを吸って

お父さんのウイスキーをくすねて。







タバコも吸う

酒も飲む

麻雀もする

学校は行かない

とんだ不良のように聞こえるけれど

我らは全くベクトルが違うのだ。

そっち方面じゃない。

ただ、学校に行かないだけで

2人でいるのが好きなのだった。

この、感じ伝わるだろうか







もう１つ教えてもらったのはチェスだった

彼の家にはチェス盤があった

その駒の動かし方も図解で入門書を作ってくれた記憶がある

麻雀では敵わなかったけれど

チェスでは何度か勝った気がする。

しかし、今になると思う

彼はチェスの面白さを俺に分かってもらうために

わざと負けてくれたのではないかと。

そんなさ、俺みたいなバカが

簡単にルールを覚えるわけもなく

いちいち駒の動きを聞きながら、入門書を見ながら勝てるはずもない

勝たせてもらってたんだなぁ…







生意気にくわえ煙草で

その気になって麻雀してた高校生

可愛くて仕方がない昔の俺たち。

色々と思い出すなぁ。