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熊本・小型機墜落:高度足りず山腹衝突 運輸安全委報告書

2012-09-28 16:52:45 | その他の事故

<熊本・小型機墜落:高度足りず山腹衝突 運輸安全委報告書>
毎日新聞 2012年09月28日 10時56分

 熊本県の山中で11年1月、単発プロペラ機(パイパー式PA46−350P型)が墜落し2人が死亡した事故で、国土交通省運輸安全委員会は28日、周辺の地理に詳しくなかった機長が雲の中を有視界飛行し、高度が足りず山腹に衝突したとする報告書を公表した。

 報告書によると、プロペラ機は11年1月3日夕、熊本空港から北九州空港に向け離陸。当時、雲が広がり雪も降っていたが、機長は管制の指示を受けながら計器を使う飛行ではなく、地形などを見ながら飛ぶ有視界飛行を選択。高く上昇せずに早く雲を抜けようとして、熊本空港から北東約14キロの山中で斜面に衝突したと推定される。機長は過去5年で1度しか熊本空港を利用していなかった。

 機長は計器を使う飛行だと管制との交信が複雑になり、飛行時間も長くなるため有視界飛行を選んだとみられるが、航空法では雲の中を有視界飛行で飛ぶことを禁止している。ここ5年で同様の墜落死亡事故が4件発生しており、運輸安全委は国交相に対し、雲の中で有視界飛行しないことを操縦者に徹底させるよう勧告した。【桐野耕一】

 


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