＜遊覧ヘリ墜落し大破 ３人を救助 沖縄・古宇利島沖＞
朝日新聞2013年12月31日（火）16:44
３１日午後３時４８分ごろ、沖縄県今帰仁村（なきじんそん）の古宇利島（こうりじま）近くの海上に、遊覧飛行中のヘリコプターが墜落した。機体は大破し、乗っていたパイロット１人と客の男女２人が漁船に救助された。県警によると、３人は病院で手当を受けているが、命に別条はないという。ヘリが海面すれすれを飛ぶ様子が目撃されており、県警は原因を調べる。
ヘリは米国製のロビンソンＲ４４ＩＩ型（定員４人）。県内でヘリの遊覧飛行などを手がける「アイラス航空」（那覇市）が運航し、新たに始めた古宇利島の遊覧飛行の初日だった。
この日の９回目の飛行の際に事故が起きた。島を離陸し、５分ほど上空を回る予定だったが、パイロットは「低空で飛んでいてバランスを崩した」と話しているという。機体は、古宇利島と屋我地（やがじ）島（名護市）を結ぶ古宇利島大橋の東側１００メートルの海中に沈んだ。同社は「原因究明と再発防止策を徹底するまで、遊覧飛行は中止する」という。航空法の施行規則では、海上では通常、１５０メートル以上の高度が必要とされる。
