<ヘリ事故:沖縄で海面すれすれ飛行? 海に落ち3人けが>
毎日新聞 2013年12月31日 21時43分(最終更新 12月31日 22時34分)
31日午後3時45分ごろ、沖縄県名護市の屋我地島(やがじしま)の北側約980メートル沖の東シナ海で、アイラス航空(那覇市)の遊覧ヘリコプターが墜落した。
県警名護署や消防によると、乗っていた山崎悟操縦士(39)と神奈川県の男性客(46)、滋賀県の女性客(23)の計3人は漁船に救助された。男性客が鎖骨を骨折するなどしたほか、女性客が頭部を打撲、山崎操縦士は頭に切り傷を負った。ヘリは水没した。
現場は屋我地島と同県今帰仁村(なきじんそん)の古宇利島(こうりじま)に架かる古宇利大橋の近く。
県警によると、ヘリが海上すれすれに飛行し、機体下部が海面に接触してバランスを崩したとの目撃情報があるといい、県警が原因を調べている。
国土交通省那覇空港事務所によると、ヘリは米国・ロビンソン社製のR442型(定員4人)。同事務所によると、航空法施行規則は、陸や橋から150メートル以内の海上では、高度150メートル以上で飛行するよう定めているという。
アイラス航空によると、事故機は2013年5月に購入。同社が始めた古宇利島の遊覧飛行の初日で、9回目の飛行で古宇利島のヘリポートを離陸し、約5分間の遊覧飛行中に事故が起きたという。【尾垣和幸、野呂賢治】