四国の四季と遊びのお部屋(JAPAN THE LIGHT OF DEY)

何を探しているの??リンクが一杯です。お探しのものありませんか??探しますよ・・・!!!

1969年9月10日晴れ

2008-01-17 22:48:12 | Weblog
校庭の方から歓声と笛の音が聞こえてくる。二年一組の教室の中・・・・・「おい、オテル・・キスしようか???」「え・・ココで??」「誰か来るかも??」「来ってヱエやろ・・!!」言うが早いか晋一は照代の唇を奪った。
2人はいつも話の合う友達のはずが・・・体育祭の行われている田舎の高校の教室の中で
稚拙な接吻をした。そして、その日を境に仲の良い友人だった。彼女との距離が飛躍的に近くなった、そっと後姿のスケッチをしたり二人で帰り道川の岸辺で夢を語り合ったりするようになった。そんなある日・・・「相談が有るので後で会って・・!!」「うん、わかった。」晋一は返事しながら(どんな話が・・・)と、思いをめくらせるのであった。
放課後の校門で「待った??」と言いながら照代が自転車でやって来る。二人はいつもの
川岸に腰を下ろし並んで川面を眺める。「・・・」何も言わない照代に痺れを切らした晋一が「話って??」と切り出す・・照代は「うん、あのな・・怒らんと聞いてよ」「実はな~三年の伊藤さん知っとう??」「おおサッカー部のキャプテンだろ」「うん、昨日な、話が有るって言ってきて・・!!」「うん」「付き合いたいって言われたんよ」「それで考えたんやけど・・晋一とは友達で兄弟みたいな間隔やし恋人や無いし・・」「・・・」「わたし・・・」
「おっちゃん・・ウキが入ったで・・・・!!!!」ギャラリーの一人が声を出した。
「ああ~」と言って我に返る・・遥か彼方のウキが海面から消えている。
竿を立てると道糸にそして竿先から前に引いていかれる、独特の釣れた感覚が手元に伝わる。

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