四国の四季と遊びのお部屋(JAPAN THE LIGHT OF DEY)

何を探しているの??リンクが一杯です。お探しのものありませんか??探しますよ・・・!!!

激流

2008-06-21 19:42:41 | Weblog
徳島駅に着き辺りを見回すと向うから安田がこちらに向かってくる。由紀子はしがみつきたい衝動に駆られるがかろうじて自分の理性が本能を抑えた感じである。
(私はこの人に本気なんだわ)自分に納得させる。
安田は「コーヒーでも行く」と由紀子に聞く、「はい」「食事にする?」と問い直す、「あ、はい」と答えると両国橋のほうへ歩き始めた。少し歩いて赤提灯の<ホルモン>と書いたのれんをくぐる。「へい、らっしゃい」と威勢のいい声がする。奥の座敷に座ると「焼肉ロース、センマイ、ミノ、など二人前ね」と安田は頼み「あ、それと生中、お願いします。」と付け加え「由紀ちゃん、来月8月23日24日で言ってた奈良に行かないかい。」と聞かれる。「はい、少し待ってくださいね、予定を調べてお返事します。」と由紀子は答え続けて「出来るだけ行けるように調整してみますね。」と答える。「由紀ちゃんといった、松江が楽しかったからできるだけ一緒に生きたいね。」と安田は答える。由紀子も同じである。
話しながら食べているとビールの数が進み由紀子はほろ酔いを過ぎていた。
「安田さんごめんなさい。」「どうしたんですか?」「私もうだめ、酔っちゃったみたいです。歩けないかもしれません。」「じゃ出ますか。」「はい」と返事するが歩けない。「ごめんなさい、どこかで休ませてください。」「ハイじゃ、・・」と言って新町商店街から眉山の方に歩くとホテルの看板が見える。「ココで又少し休みますか?」「はい、この前と同じシーンですね。」と由紀子は答える。
中に入るとピンクの掛け布団が嫌に悩ましい。そこに寝転んだ由紀子は安田のほうを見ると安田は心配そうに由紀子を眺めている。「安田さん横に座ってください。」「大丈夫ですか」とたずねながら由紀子の横へ腰をかけると由紀子の顔を覗き込む、その時由紀子と安田の目が合った。

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