
『SFマガジン』でサイバーパンクの巨匠ウィリアム・ギブスン特集 『ニューロマンサー』新版記念 - KAI-YOU
クローム襲撃、ニューロマンサー、カウント・ゼロ、モナリザ・オーバードライブ、ディファレンス・エンジン・・・サイバーパンクの基幹であり、交換不可であり、あの「脳内スピード」の尋常でなさは、当時までのSF小説のキッサキと、全然違う切れ味と風味、鮮烈が圧倒的で、映画や漫画より断然突出した威力でした。
現代にかける「ウェーブ」が、まさにまさに大旋風で起きることが避け得ない威力でしたもの。
作品中、主人公ケイスより、ウィンターミュートの存在やモリイ、3ジェインなどの方々な存在のインパクトと佇まいの描写には衝撃があったと覚えています。モリイは未だ色褪せぬ、強靭な味方像のベースとして君臨し続けてるのも、小説だからこその凄みでした。
たしかにかの作品はサイバーパンクの牽引を果たしましたが、三部作で切り上げた引き際の良さも美しく、当時アゴタ・クリストフの「悪童日記」も三部作だったことなどから、私にそれらを紹介してくれた子からズンドコ時代の最先端な小説体験に、すっかりメロメロになったものです。
未だ「ニューロマンサー」ばかりは手元に残ってて、その鮮烈さの色褪せなさが凄まじいばかりです。
ハリウッドの力量程度でかの作品を映画化するのは困難だし、ポリコレ如きで汚していい作品でもないんです。ネットフリックスでもディズニーでも「冒涜」扱いでしょうし、日本でのアニメ化も原作の冒涜で終わるはずです。脳内に鮮烈に描かれるイメージには到底及ばないのです。
イメージの具現化を図るほどに、かの作品が「小説で生まれ落ちてくれた良さ」を神に感謝するんです。
読者個々人が脳内に描写する「ケイス」「モリイ」「3ジェイン」、そして「ウインターミュート」は永遠に躍動と静謐に定着して、不動の地位を築くといって過言ではなく、全くの言葉足らずの称賛にしかなりません。
そうだよね!今の時代の混沌の時にはニューロマンサーいいかもしんない。いいバランス感覚です。
わー、なんか血潮が激ってきましたよ。
アップルTV、適当で済ましやがったら承知しねえからな!
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