企業の展示会、ビッグサイトで観覧したことのある人なら、全国各地に散ってる企業活動を、ブース単位で接触し、見聞できる利点の素晴らしさは、体感されていることと思います。
五輪延期で東京ビッグサイト「利用休止」の波紋頼みの展示会取りやめで悲鳴をあげる中小企業
返せば、ビッグサイトでこうした催しがなされぬことで、どれだけ多くの人が情報に触れられず、企業発展の機会を失うことか。これに代替する機能をもった催しが、現状ないのですから、結果的には「衰退」です。
また、催しを主催する側も、これだけの規模のスケールメリットを提示するには、先行投資も安価ではない訳で、「次回以降の開催」主体そのものが、存続を危ぶまれる訳です。
テレビでやってましたが「日本中の学校に、観劇や各種体験を催す会社」も、今年は大打撃を受けているそうです。勉強の場でお芝居や、映画、体験学習型のイベントがなされないことは、モノカルチャーな座学ばかりで、学校は色彩を失うことになります。子供のうちの感受性には、こうした「体感」するものが伸びる力を育ませるのに。下手したらこうした斡旋会社は皆無になりかねません。
イベント、というものは平時には「あって当たり前」みたいな存在感ですが、その実「そこに集約されて、持ってきてもらえること」でたくさんのものを見渡せ、効率的に有機的に「つながり」を生み出しています。それがイノベーションになったり、新発想、新業態の種を生んでいます。
あんまり世間的に顧みられない業種ですからこそ、無くなったときの「損失の穴埋め」をする時になってようやく、「この不便さは尋常でない」と認識するのでしょう。