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SFワンダフォー!!

2025-01-24 08:12:00 | 日記



高校生時分には、ちょうどSFブームは小説を軸に大いに賑わっていたし、秀でた作品群と多彩多様な作家先生たちがしのぎを削っていて、実に豊穣な精神世界の堪能を味わったものです。


あの当時にしか手にできなかった小説や短編集たちは、私が大阪に進学していく際に実家に収納していましたが、在阪時に実家自体が建て替えと転居とで、蔵書の多くは失われましたが、今思うと私の精神性界の根幹は、あのSF小説たちに随分たくさんの色で潤わせてにぎやかにさせてもらえたのがわかります。


後年、エヴァンゲリオンのようなSFアニメで説明しきらないモチーフやテーマを取り込んだ一見「謎」を含んだ作品が出てきたところで、根っこが「昔のSF小説」に根差した副次的な出没なのは、かつてSF小説を貪り読んできてた世代には「ああ、あれとこれね」みたいなコンビネーションの産物にもみえ、オリジナリティというよりもショックの根源が既出のものであるデジャヴを覚えるのでした。


SFの威力は海外のものも、日本の作家陣も、互いに見劣らぬクオリティやオリジナリティ、バイタリティ、インパクトの競い合いのようで、密度がやたらめったら濃いのに豊穣で、ユーモアSFからハードコアなSFまで、「文章から脳内で変換される世界像」が焦点を定めようもないシンギュラリティ突破を果たしてて、実に「視覚化ではこの心象に映る掌握が果たせぬ」感慨に酔えたものです。


事実、想像の翼が渡してよこしてきた「心の中の想像のための余白」の甚大な広さは、生涯貪っても埋まりきらぬ予見と吉兆でウハウハでした。それは高揚と呼んでいいものでした。


既出のアイディアたちの総括で食えるような物語、その種まきは前世紀にずいぶん果たせてたなって、ここのコラムに引用した動画見てて、不意に思い出せた懐かしさから、こんな浮かれロートルな駄文に突っ走っちゃったのでした。


実際、アシモフの凄みはSFフリークを席巻というより「ジャンルを生み出した」側であり、それはまるで「産業自体の創出」なので厳密には文化も客層もひっくるめて「急にドカンと生まれ落ちた」みたいな狂騒の様子でした。


今は新世紀になったんですけど、あの熱量は今は見かけません。でも覚えてるんです。世相のうちに、熱と息吹がほとばしっていられた、ある種の呑気と憧憬がないまぜになって楽しめてた素敵さ。




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