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日記

まったりゆっくり

イノセンスを観た

2006-08-10 | 映画鑑賞
再度チャレンジで、イノセンスを観ました

<イノセンス>
goo映画より解説

人間とロボットが共存し、電脳ネットワークが整備された近未来都市。
ある夜、少女型のアンドロイドが暴走し、所有者を惨殺する事件が発生する。
人間のために作られた機械がなぜ人間を襲ったのか。
内務省公安九課に所属する刑事バトーは、相棒のトグサとともに捜査を開始する。
自身が全身を義体化したサイボーグであるバトーは、捜査の過程で様々な人形=ロボットと出会い、その存在に托された意義について思いを巡らせる。
捜査を妨害するハッカーに苦しみながらも、バトーとトグサは事件の核心に迫ってゆくが…。

監督&脚本:押井守
原作:士朗正宗
声の出演:大塚明夫、田中敦子、竹中直人
音楽:川井憲次
制作:プロダクションI.G


今回は寝ることなく、すべて観る事が出来た
押井守とスタジオジプリのプロデューサーでもある鈴木敏夫が押井とタッグを組み作った作品でもある
CGは凄いです
圧巻の一言に尽きる気がします
絵とCGとが見事に一致していて、見ていて違和感がありません
前回の作品、甲殻機動隊との続きでもある、イノセンス
少佐・・・素子も、今回出てきます
監督は、映画でのテーマとなるのは、人形と犬、と云っていたが
人間に限りなく似て作られた人形と、人形に限りなく近い人間の境目は何か
何故人間は、自分達に似せて人形を作るのか
進化していく科学の中で、アンドロイドやロボットを作るのに人間の形により近い物を
何故作りたがるのか・・・

イノセンスが映画で上映するにあたり、球体人形の展覧会へ行ってたのですが
幼年児に似せて作られた人形たちは、とても気持ちが悪かったのを覚えています
性器も、胸もすべて人間のソレと同じように作られていました
球体人形すべては、個人の趣味の過程で手作りです
セクササイドもあれば、4.5歳の女の子を象った球体人形
何故似せて作るのか
性器などリアルな描写での作りも、愛でる物である人形には必要ない物だと思うのですが・・・見た目の球体での考え方や思想がすでに違うのかもしれません

イノセンス
CGの凄さ、そしてストーリーとしても、楽しめる作品でした
考えさせられるし
押井守作品が好きな人には是非見て欲しいです

茶の味を観て

2006-08-09 | 映画鑑賞
茶の味という映画がだいぶ前にやっていて
どんな感じなのか、ずっと借りてなくて
今回やっと借りてきて見てみました

<茶の味>
goo映画より解説

山間の小さな村に住む春野家の人々。片思いの女の子が転校し、後悔しきりの長男(佐藤貴広)。小学校一年生の妹(坂野真弥)は、巨大化した自分が勝手に動き回るのに悩んでいる。母(手塚理美)は義父(我修院達也)の指導のもと、アニメーター復帰作の制作に夢中。そんな妻にほうっておかれ、面白くない夫(三浦友和)。うららかな春に霞のようなモヤモヤを抱えている家族だったが、時間とともにそれぞれの状況も変化していき…。

監督&原作&脚本:石井克人
出演:浅野忠信、土屋アンナ、我修院達也、庵野秀明
音楽:リトルテンポ


途中で眠くなってしまったりで
全く何も考えずに観ていたのだけど、さっぱり判らない映画でした・・・
寝てしまったのが、いけなかったのかも(汗)
田舎の風景は緑豊かでしたけど、田舎はどこもあんなんだと思うので、映画の中の場面として特別何も浸ることは出来ず
父親役の影が凄く薄い
最後のエンディングシーンでわかる事は、映画全体の鍵となるのはじーちゃんだ、という事
ボケてるのか、ユーモアがあるのか判らないじーちゃんでしたが

途中でCGやらアニメが出てきます
それを笑いと取れるか、シュールな物として取れるか・・・好き嫌いが分かれる映画かもしれません
庵野秀明は映画の中では、アニメ監督として登場しています
観たい方は良いかも・・・轟木一騎という人も劇中で漫画家として登場しています

ぱんだにはよく判らない映画でした
長いです・・・とても長く感じました

玩具修理者を観た

2006-08-08 | 映画鑑賞
前に渋谷で流されていた映画
観てみたいと思っていたのだが、ずっと見れなかった

DVDでやっと借りる事が出来たので見てみる事に

<玩具修理者>
50分位の短い映画である
映画の撮影現場となった箱根おもちゃ博物館
アンティークのおもちゃ屋で働く青年が一人
おもちゃ屋に、サングラスをかけた若い女性がやってくる
彼女は、店で働く少年に自分の幼い頃に起こった出来事を聞かせる
彼女が小さい頃、小さな森にどんなおもちゃでも直してくれる玩具修理者が居た
大人達には見えないその玩具修理者を子供達は、「ようぐそうとほうとふ」と呼んでいた

監督:はくぶん
脚本:相良敦子、はくぶん、松尾奈津
原作者:小林泰三「玩具修理者」
出演:田中麗奈、忍成修吾、美輪明宏
音楽:神津裕之


短編の映画でしたが、とても面白い作品でした
内容はホラー
でも、エグかったりグロかったりする映像でのホラーではなくて
心理的ホラー要素が強い作品
話全体はファンタジーホラーになっていて、映像も凝っています

話のやり取りの中で
おもちゃと生きてる物の境界線は何か?と問う場面がある

人間とおもちゃの違いってなあに?
人間は生きてる、花も生きてる、猫も生きてる
でも、ブリキのおもちゃは生きてない
そこが違い
人間もおもちゃも動いてるよ?
ん・・・えと、自分で動けるか、動けないかが境目
花は自分で動けないじゃない
生きてる物と生きてない物との違いは何?

詰まる青年と不思議に問い掛ける彼女の会話

美輪明宏のナレーション、声が映画にはとても合っていて
機械的な感情がないホラーを醸し出しています
”願い事をいえば、その通りに直してくれる
でも、云った通りにしか直してくれない
融通が利かない
どんなおもちゃも同時に一度分解してから直すので
時々、他の部品が混じってしまう事がある”

彼女は幼年時代に弟を誤って殺してしまう
その時、自分の左眼も潰れてしまう
彼女は「ようぐそうとほうとふ」に弟を動くように、自分の左眼を右目と同じように
お願いするのです

ようぐそうとほうとふが云っていた言葉
最後にそれがどんなに怖い事かが判る

なんだか、今の時代にようぐそうとほうとふが居たら、とても怖いなと思えた作品でした
飼っていたペットが亡くなり、母親に新しい乾電池を交換してくれ、と言った子供のように・・・

ヒナゴン/メゾン・ド・ヒミコを鑑賞

2006-08-04 | 映画鑑賞
外は一番の猛暑を記録
熊谷では37度まで上がったそうです
一昨日DVDが届いてたのですが、今日見る事に

短館映画だと思うのですが、予告を見てみてみたかった映画

<ヒナゴン>
邦画です
本作は、1970年の夏から広島県比婆郡西城町で実際に起きた「ヒバゴン騒動」をモチーフにした、ちょっぴり切ない人間ドラマ。

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
広島で話題になった“ヒバゴン事件”をモチーフした直木賞作家・重松清の原作を映画化。累積赤字が増大し隣町との合併問題に揺れる広島のある田舎町を舞台に、謎の生物“ヒナゴン”の存在を信じ続ける元ヤンの町長・イッちゃんに奇跡が起こる。

監督:渡邊孝好
原作:重松 清 「いとしのヒナゴン」
出演:伊原剛志(比奈町町長役)、上島竜平(補佐役)、鶴見辰吾(床屋店員)
音楽:ユニコーン「すばらしい日々」


ほろりとさせられる部分もあった映画でした
過疎化が進む小さな村
村のガキ大将であった子供が、村を離れる事なく暴走族の頭になり、町の町長になる
ヒナゴンで比奈町を復旧させると言い張るが、町はそれどころではなく大赤字
隣町との合併話に揺れ動いている

ヒナゴンを巡った中で町とのお金のやり取り、村人達の村への考えなどが出てきてるのですが、どうもすべての話が薄く感じました
何故ヒナゴンじゃなきゃいけないのかな・・・と
途中、村の若者が、唯一自分を信じてくれた学校の担任の先生に指示を仰ぎたいと
仲間達と出会うシーンがあるのですが、先生は痴呆症に掛かっており、生徒誰一人覚えてないシーンがありました
ヒナゴンは居る、と信じる元生徒
”先生が大好きで、先生が信じると云ってくれたから・・・覚えてますか?”
泣きながら語りかける元生徒に、先生は怖い><と家政婦さんへ駆け寄る
痴呆症のシーンが強く残りました

信じるものには奇跡
信じないものには、奇跡は起こらない
そんな映画でした


さて、2本目
<メゾン・ド・ヒミコ>
gooの映画解説より

わけあって借金を抱えてしまい、昼はしがない会社の事務員、夜はコンビニのバイトをして働く24歳の沙織は、いっそ風俗ででも働こうかと思い悩んでいる。
身近に気になる男性もいるが、ままならず。
そんなある雨の日、彼女のもとに若くて美しい男が訪ねてくる。
青年の名はは岸本春彦。春彦は、沙織の父が癌で余命幾ばくもないと言い、父の経営する老人ホームを手伝わないかと誘う。

沙織の父・照雄は幼い沙織と母親を捨て、ゲイバー「卑弥呼」の二代目を継ぎ、そして今は神奈川県の海岸近くにゲイのための老人ホームを作ったというのだ。
そして春彦は、父の恋人だった。
父を憎み、その存在さえも否定してきた沙織だが、破格の日給と遺産をちらつかされ、老人ホームの手伝いに行くことを決意する
。翌日曜の朝、沙織はおそるおそる老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」の門をくぐる。
プチ・ホテルを改装した洒落た建物には、個性的な住人ばかりが暮らしていた。

監督:犬童一心
脚本:渡辺あや
出演:オダギリジョー(春彦役)、柴咲コウ(卑弥呼の子供・沙織役)

オダギリジョーがゲイ役
邦画に何故字幕が、と思ったのですが、卑弥呼の声が聞き取りにくかった…
日本語字幕にして見た方が良いかもしれません
人を愛する、という事
欲望、セックス、本能・・・キスシーンやセックスシーンが多い映画でした
愛情としてのセックスではなく、愛情のないセックス
ゲイを描く上で、男女間でのエッチが普遍的に描かれています

春彦と沙織のベッドシーン?があるのですが、ゲイであるゆえに
沙織に惹かれたが、心が男として感じる事が出来ず、悔やむんですよ
沙織の体に触れようと試みるんですが、何も感じる事が出来ない
沙織もまた、ゲイである春彦を好きになってしまい悔やむ

春彦と沙織との間に揺れ動く愛がなんだか切ない・・・

春彦との喧嘩から
自分のはがゆい思いにどうする事も出来ず、好きでもない男を誘い寝てしまうのですが
好きじゃないはずなのに、感じてしまう自分がそこには居て涙が止まらない沙織
声が無意識に出ようとするのを必死で出さないようにこらえているシーン
泣きそうになってしまいました

音楽と淡々とキャラ個々のぼつりぼつりと話す、その重い話
周りがなんといおうが、自分達はオカマやゲイに誇りを持ち怖がっている
1度だけではなく、2度や3度見ても良い映画だと思いました

DVD買おうか悩み中・・・

SINOBIと星になった少年を鑑賞

2006-07-28 | 映画鑑賞
仕事がまだ決まっておらず、そっちに頭が入っていた為
家に届いてても、見る事は出来ないでいました
一人で泣いても大丈夫な日を選んで、鑑賞です

<SINOBI>
松竹110周年記念で作られた作品のようです
甲賀忍者と伊賀忍者、そして徳川家康率いる軍との戦いをテーマにした話
甲賀と伊賀は400年間ずっといがみ合い戦ってきた
それが、徳川家康の目に止まり隙を突かれる
各々の頭首の孫はお互いに恋仲になるが、徳川家の命令により運命が定められてしまう
戦う事でしか生きる道はない、という仲間達の声に、運命を断ち切ろうとする二人
徳川の命令に、声に、運命を断ち切る事は出来るのか・・・

主演:仲間由紀恵、オダギリジョー
脚本:平田研也 原作参考文献:山田風太郎「甲賀忍法帖」
監督: 下山天
音楽:浜崎あゆみ

話としては楽しめた作品でした
男の本気は女以上に強い物だと感じた
恋の力は凄いですねぇ、オダギリジョーがカッコイイ!
戦国時代、実際に存在し動いてた忍者
歴史に疎いので、今回の話が史実の事だったのか定かではありません
アクション物として、楽しめる作品ではあると思います

人間の浅ましさとか


2本目
<星になった少年>

市原ぞうの国が舞台となった作品
実際のお話です
現在、市原ぞうの国では鉄夢さんの夢をお母さんや弟が継いで運営しています

両親との不仲、思春期の心の葛藤の中で、ぞうの声が判る、という鉄夢
秘めた思いを持ち、ぞう使いになる、と単身タイへ修行に出る
そこで育てるようになった子ぞうのファー
ファーとタイの国の人々、そして鉄夢、交流を通し、ぞうのすばらしさ、ぞうの優しさを
教わっていく
日本で初めてぞう使いになった鉄夢、そして動物プロダクションでのぞう、ランディとのふれあいを通して人々に伝えていきたい自分の夢を紡いでいく

坂本鉄夢の生涯を描いた作品です

主演:柳楽優弥、常盤貴子、高橋克実
原作:坂本小百合「ちび象ランディと星になった少年」(文藝春秋刊)
監督: 河毛俊作
音楽:坂本龍一

私が見た事があるのは、今もなお生きているランディと市原ぞうの国で働くお母さんや
後を継いだ弟さんのぞうと生きる映像でした
鉄夢さんが使っていたぞうを操る棒を懐かしそうに鼻で掴み、自分の耳へ押し当てて涙を流すランディ
ぞうはとても優しい動物で、悲しい時は涙を流すんだよ、という言葉が印象的だったのを覚えていました

今回この映画の中でも、子ぞう、ファーが母ぞうと別れるシーンでも涙を流しています
また、最後の方でもランディが涙を流しています
ぞうはゾウにしか判らない低周波を出していて、数キロ先にいる仲間同士にも、心で繋ぎあい言葉が判るのだそうです
人には出来ない芸当ですよね
数キロ先の仲間にも、言葉を伝える事が出来る、通い合う事
ぞうの素晴らしさ、優しさを感じる事が出来ました
また市原ぞうの国へも一度行って見たくなった作品でした

感動と悲しさで号泣
見て損はない作品ではないでしょうか
坂本龍一の音楽が、見事に合っていると思います